ヤマトシリアゲ 交尾中だったのか
交尾中のシリアゲに初めて遭遇した。
おそらく、珍しい光景なのだろう。
⇒これまで、もしかしたら私だけが、
出会う事がなかっただけかもしれない。
多分、撮影時刻が夕方の5時頃なので、
私の普段の活動時間外だっただけ??
いずれにしても、ちょっとビックリ!!
ヤマトシリアゲ交尾中(シリアゲムシ科)
2015年8月6日 上州武尊・群馬
かなり不自然な恰好の2匹のシリアゲ。
最初は、何が起こっているのか、分からなかった。
⇒この姿勢が、普通の交尾中の姿なのだろう。
ヤマトシリアゲ交尾中(シリアゲムシ科)
2015年8月6日 上州武尊・群馬
近づくと、明らかにお尻の部分は、
繋がっているのが分かる。
おそらく、シリアゲ雌雄の交尾器の構造からみて、
この姿勢をにならざるを得なかったのだろう。
⇒オレンジ色のふたつの点は、寄生ダニだ。
ヤマトシリアゲ交尾中(シリアゲムシ科)
2015年8月6日 上州武尊・群馬
さらに近寄ると、多分雌の方が何かを食べている。
体液を吸い終わっているのか、犠牲者は、
見るからに干からびたイモムシだ。
⇒どうやら、これが噂の「婚姻贈呈」のようだ。
ヤマトシリアゲ交尾中(シリアゲムシ科)
2015年8月6日 上州武尊・群馬
人の気配を感じたのか、そのまま移動し始める。
左側に、大切な(?)婚姻贈呈品を残したまま・・・
⇒邪魔してゴメン!!??
普通に考えると、捕食性の雌に交尾しようとして近づく雄が、
自分が餌と間違えられないように、プレゼントを持ってきたのだろう。
でも、シリアゲの雌って、そんなに凶暴(攻撃的?)ではないはずだ。
軽くネット検索してみると、以下のことが判明した。
ヤマトシリアゲは、婚姻贈呈を行う場合と、行わないで交尾する場合があり、
プライヤシリアゲとスカシシリアゲモドキは、唾液を用いた婚姻贈呈を行い、
キシタトゲシリアゲは、3つの全ての交尾戦術をとるとされている。
と言うことで、今回のヤマトシリアゲの婚姻贈呈の交尾が見られたのは、
まあラッキーだったようだ。