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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

虫を食べる野鳥類⑦ カッコウ


虫たちの間では、比較的普通のことなのであるが、
鳥の仲間でも、自分では巣を造らずに、
他種の鳥の巣に、自分の卵を産んで、
子育てを、その巣の持ち主に任せることが知られている。


有名なのが、カッコウやホトトギスだ。

大型の脊椎動物にも、生存戦略の一環として、
このようなハイリスク・ハイリターン(?)の行動が、
進化する余地があったのだろう。

⇒軽く調べてみると、カッコウの場合は、
 「体温が安定せず(低すぎて?)、自分で抱卵しても、
  卵を孵化させることが困難であるため、
  別種の似たような鳥に、卵を温めてもらう」
 という托卵行動が進化したと説明されているようだ。

 


そんなことより・・・・


実は、全く個人的な感想を書かせてもらえば、
何を隠そう私は、沢山いる野鳥類の中で、
カッコウのあの独特の鳴き声が、いちばん好きなのだ。


これまでの経験から、カッコウの鳴き声は、
人里離れた高原や、静かな山の中だった。

ところが、弘前市内の自宅(住宅地?)にいても、
年に数回ほどであるが、カッコウの鳴き声が聞こえるのだ。


ただ、ネット情報では、最近になって、初夏の東京周辺でも、
カッコウの鳴き声を聞けるようになったらしいのだが・・・

 

何かが変化してきたのだろうか?

 

 


カッコウ(カッコウ科)

2012年6月7日 弘前市・青森

ある日の夕方、今は亡きアイン君と散歩中、
懐かしいカッコウの鳴き声がした。
(⇒最初は、またメールか? と思ったが・・・)

信じられないと思う人がいるかもしれないが、
携帯のメール着信音と、本物の鳴き声の区別がつかない状況が、
特に野外で活動(?)していると、よくあるのだ。


今回は、遠くの家のテレビのアンテナに、
見覚えのある尻尾の長い鳥がいた。


本物の鳴き声だったのだ・・・・

 

 

 

カッコウ(カッコウ科)

2012年6月7日 弘前市・青森

最大のズーム倍率で撮り、しかもトリミング!!

尾羽の位置がやや下がっているが、
これは、明らかにカッコウだ。

いつも、写真を撮りたいと思っていたが、
ようやく・・・やっと、撮れたという感じである。

 


というわけで、このシリーズのテーマ、
カッコウは、何を食べているかという問題である。


悪食の代表とされるカッコウの食性は、
もちろん動物食がメインであり、普通は、
小昆虫やクモなどの節足動物を、食べているようだ。

ただ、カッコウの場合は、おそらく、
自らヒナに餌を与えることがないためか、

大きなケムシも、選り好みせずに食べる。

もし仮に、カッコウに托卵習性がなかったとしたら、
捕獲したケムシのような餌も、イモムシと区別なく、
自分のヒナに与えるのだろうか?

個人的には、非常に興味ある問題だ(!?)。


 他のほとんどの鳥は、基本的には、
ケムシよりもイモムシの方を好んで食べるようだが・・・【


・・・と、さりげなく書いたが、

本当に、ほとんどの鳥は、
「明らかに見た目が悪い、体中毛だらけのケムシよりも、
 多少湿っている(?)ようなイモムシ」
の方が、好きなのだろうか?

明らかに、ケムシの方が、明らかに、
外観(見た目)に、大きなコストをかけている。
わざわざ、これだけのことをするからには、
何らかの見返り(メリット)があるはずである。


】左のケムシは、アカヒゲドクガ幼虫(乗鞍高原20110816)で、
   右のイモムシは、シモフリスズメ幼虫(弘前市20131015)だ。

   普通に考えれば、カッコウ以外の野鳥類は、
   迷わず、右のイモムシを食べるはずだ。
   記憶が定かではないが、昔見たテレビ番組でも、
   簡単な実験をやっていた(!?)。

 

 

   

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