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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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都市郊外にある雑木林の生態系は、かなり複雑であり、
特に、私の写真撮影の原点である林縁部では、
予想以上に沢山の種類の虫たちが見つかる【注】。
そんな林縁部に虫が多い最大の理由は、
樹木・灌木・草本類が微妙に混在することだと思うが・・・
もちろん、林縁部には、虫を食べる虫たちも集まり、
そこでは、捕食者と被食者が微妙に入り混じって、
バランス良く(?)生活しているのだ。
そして、林道に面した雑木林の林縁部では、
今月のテーマである沢山の野鳥類も、
初心者の私でも、(比較的簡単に)目にすることが出来る。
もちろん、彼らは、沢山の虫たちを狙っているのだ。
産卵数の多い虫たちの個体数(生息密度)に、
最も影響を与える捕食者は、間違いなく野鳥類だろう。
他にも、有力な天敵(捕食者以外にも!)は、沢山いるが、
鳥類は、食べる量からして半端ではないのだ。
私が野鳥類の写真を撮ることができるのは、
偶然近くで見つけた場合のみなので、
ほとんどが、雑木林の林縁部である。
今回の虫を食べる野鳥は、ヒヨドリである。
ヒヨドリは、日本各地で、季節を問わず、
見かけることのできる、ちょっと大型の野鳥である。
全身が灰褐色で、あまり目立つ鳥ではない。
ちょっとだけ不思議なのであるが、
ほおの後方に、特徴的な茶褐色の部分ある。
この写真の個体は、口を開けているので、
おそらく、鳴いているのだろう。
同じ個体が、樹皮を突いて、虫を捕獲したようだ。
いかにも虫が隠れていそうな、隙間だらけの樹皮だ。
この撮影場所は、筑波山の遊歩道で、
典型的な雑木林の林縁部である。
最近、都市近郊部でも、よく見かけるようになった。
公園のマツにも、予想外に虫がいる。
ヒヨドリ(ヒヨドリ科)
2012年5月2日 だんぶり池・青森
普通は、樹上で見かけることが多いが、
地上に降りて、餌を探すこともあるようだ。
だんぶり池でも、しばしば見かける。
スギにも、意外に虫が多い。
独特の甲高い鳴き声なので、
遠くからでも、ヒヨドリがいるのが分かる。
飛び方が、「ひよどり越え」と呼ばれるように、
波打つような飛び方なので、
飛んでいるときにも、識別可能である。
ヒヨドリ(ヒヨドリ科)
2008年4月1日 瀬戸中央市・愛媛
桜の花の中でも、ときどき見かける。
おそらく、花の蜜を求めて、来ているのだろう。
こちらも、サクラの花に来ていた。
普段は、果実などの植物食が多いようだが、
繁殖期間は比較的長く(5~9月)、
昆虫類も多く捕食することが観察されている。
もちろん、巣の中の幼鳥には、
イモムシなどの動物質の餌を与えるはずだ。
【注】おそらく、虫好きの多くの人たちは、
林縁部に虫が多いという印象を持っていると思う。
しかし、林縁部は、写真を撮りやすい場所でもあるので、
もしかしたら、そんな印象があるだけなのかもしれない。