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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

虫を食べる野鳥類⑨ ヒヨドリ


都市郊外にある雑木林の生態系は、かなり複雑であり、
特に、私の写真撮影の原点である林縁部では、
予想以上に沢山の種類の虫たちが見つかる【注】

そんな林縁部に虫が多い最大の理由は、
樹木・灌木・草本類が微妙に混在することだと思うが・・・

もちろん、林縁部には、虫を食べる虫たちも集まり、
そこでは、捕食者と被食者が微妙に入り混じって、
バランス良く(?)生活しているのだ。

 

そして、林道に面した雑木林の林縁部では、
今月のテーマである沢山の野鳥類も、
初心者の私でも、(比較的簡単に)目にすることが出来る。

もちろん、彼らは、沢山の虫たちを狙っているのだ。


産卵数の多い虫たちの個体数(生息密度)に、
最も影響を与える捕食者は、間違いなく野鳥類だろう。

他にも、有力な天敵(捕食者以外にも!)は、沢山いるが、
鳥類は、食べる量からして半端ではないのだ。


私が野鳥類の写真を撮ることができるのは、
偶然近くで見つけた場合のみなので、
ほとんどが、雑木林の林縁部である。

 


今回の虫を食べる野鳥は、ヒヨドリである。

 


ヒヨドリは、日本各地で、季節を問わず、
見かけることのできる、ちょっと大型の野鳥である。

 

 

ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2010年7月11日 筑波山・茨城

全身が灰褐色で、あまり目立つ鳥ではない。

ちょっとだけ不思議なのであるが、
ほおの後方に、特徴的な茶褐色の部分ある。

この写真の個体は、口を開けているので、
おそらく、鳴いているのだろう。

 

 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2010年7月11日 筑波山・茨城

同じ個体が、樹皮を突いて、虫を捕獲したようだ。

いかにも虫が隠れていそうな、隙間だらけの樹皮だ。

この撮影場所は、筑波山の遊歩道で、
典型的な雑木林の林縁部である。



 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2013年6月4日 東海村・茨城

最近、都市近郊部でも、よく見かけるようになった。

公園のマツにも、予想外に虫がいる。

 

 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2012年5月2日 だんぶり池・青森

普通は、樹上で見かけることが多いが、
地上に降りて、餌を探すこともあるようだ。

だんぶり池でも、しばしば見かける。

スギにも、意外に虫が多い。

 

 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2011年5月6日 鶴田町・青森

独特の甲高い鳴き声なので、
遠くからでも、ヒヨドリがいるのが分かる。

飛び方が、「ひよどり越え」と呼ばれるように、
波打つような飛び方なので、
飛んでいるときにも、識別可能である。

 

 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2008年4月1日 瀬戸中央市・愛媛

桜の花の中でも、ときどき見かける。

おそらく、花の蜜を求めて、来ているのだろう。

 

 


ヒヨドリ(ヒヨドリ科)

2013年4月4日 東海村・茨城

こちらも、サクラの花に来ていた。

普段は、果実などの植物食が多いようだが、
繁殖期間は比較的長く(5~9月)、
昆虫類も多く捕食することが観察されている。

もちろん、巣の中の幼鳥には、
イモムシなどの動物質の餌を与えるはずだ。

 


【注】おそらく、虫好きの多くの人たちは、
   林縁部に虫が多いという印象を持っていると思う。

   しかし、林縁部は、写真を撮りやすい場所でもあるので、
   もしかしたら、そんな印象があるだけなのかもしれない。

 

       

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