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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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昔は、春になると必ず見かけたツバメが、
何故か、最近はあまり見かけなくなった。
実際に、日本野鳥の会によると、
全国各地で行われた調査では、ほとんど例外なく、
ツバメが減少しているという結果が出ているようだ。
ツバメ(ツバメ科)
2013年6月3日 道の駅きつれがわ・栃木
ツバメが虫を捕獲する瞬間を見た人は多いと思う。
とにかく、物凄いスピードで、目の前を通り過ぎて、
あっという間に飛んでる虫を捕まえる。
そんな光景からは、虫たちが持っている防御手段、
たとえば、擬態とか、保護色とか、警告色とかとは、
全く無関係に、虫たちは捕獲されてしまうようだ。
ツバメ(ツバメ科)
2013年8月7日 道の駅風穴の里・長野
このように、ツバメが餌を入手する方法は、
飛翔中の小さな虫たちを、空中で捕獲するのがメインだと思われる。
ネット情報では、ツバメの主要な餌は、
カ、ハエ、アブ、ユスリカなどのハエ目類が過半数で、
その他に、小型のガ、チョウ、トンボ、カゲロウなどを、
子育て中のヒナに与えているようだ。
さらに、子育て中の両親が餌を運ぶ回数も、詳細なデータがあり、
1日当たり500匹の虫をヒナに与えている。
この数字は、このシリーズ最初に紹介したシジュウカラ夫婦が、
ヒナのいる巣に運ぶ餌の数と、ほぼ同じである。
ツバメ(ツバメ科)
2013年8月7日 道の駅風穴の里・長野
また、日本各地でツバメが減少している原因については、
①自然環境の変化によりエサとなる虫たちの減少、
②人家に軒先がなくなり、住民がツバメの糞を嫌がり、巣を作らせない、
③カラスなどの天敵の増加、
④集団ねぐらのヨシ原の減少、
などが挙げられており、いずれも人間の生活に関係している。
この中で、ツバメが集団でねぐらを形成することは、
あまり知られていないことだと思う。
ツバメは、繁殖期前の3月下旬頃から日本に飛来し、
4月~7月上旬にかけて、夫婦で子育てをする。
繁殖終了後から、10月上旬までに、河川や湖沼周辺の湿原に、
場合によっては、数万羽の個体が集まり、集団ねぐらを形成するのだ。
だから、上記④の河川敷のヨシ原の減少が、
ツバメが少なくなった大きな原因なのかもしれない。
ただ、ヨーロッパやアメリカの各地でも、
ツバメの個体数が急速に減少していることが知られており、
何か別の原因がある可能性も残されている。
・・・・・
見かける機会が減ったというだけで、
全く姿を見ることがなくなったわけではない。
すでに、今年になって、何度も元気な姿を見ている・・・
⇒今年4月中旬に、東北自動車道を、弘前から東京まで、
ゆっくり南下する機会があった。
出発するときの車窓は、道路脇に、まだ残雪が見えていた。
盛岡を過ぎるころから、畑に緑色が目立つようになり、
チラホラ桜が咲き始めたなと思っていると、
仙台あたりで満開になり、福島では、やや散り始めていた。
常磐道に入った茨城では、ほとんど葉桜になっていた。
そんな景色の移り変わりを体感していると、
立ち寄った宮城・福島県内の数か所のSAでは、
ツバメが活発に飛び回っているのを見かけた。