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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

虫を食べる野鳥類⑯ あと6種類


(このシリーズ、今回が、さりげなく最終回です)

 


カケス(カラス科)

2011年5月10日 笹子峠・山梨

尾や翼は黒色だが、一部に青色の目立つ模様がある。

昆虫類が主食とされるが、果実や種子も食べるようだ。

昔、読んだ擬態や保護色の効果を調べる実験で、
アメリカの野球チームのような【blue jay】と言う
鳥の名前が良く出てきた記憶があるが、
おそらくカケスのことだったのだろう。

有名なのは、アメリカのブラウアー博士が、
オオカバマダラの有毒成分と警戒色との関係を、
実験的に確かめた一連の実験で、
多くがカケスの仲間が実験材料だった(と思う)。

カケスは、一度嫌な経験をした獲物を学習し、
次からは、同じように見えるものを攻撃しないのだ。

 

 


コゲラ(キツツキ科)

2011年10月18日 東海村・茨城

日本に生息するキツツキとしては最も小さい。

食性は雑食だが、主に昆虫などの節足動物を捕食し、
木の実を食べることもある。

手持ちの胃内容物を調べた文献によると、コゲラは、
各種のアリ類の他、ヒラタムシ、コメツキムシ、カミキリ幼虫、
ゾウムシ、ハムシ、コガネ類、蛾の幼虫、アブラムシ類、ハエ、
カマキリ、ハサミムシなどを食べていた。

 

 

 

ジョウビタキ(ツグミ科)

2010年3月27日 石廊崎・静岡

ほぼスズメと同じ大きさの典型的な冬鳥であるが、
日本国内での繁殖も、北海道で観察されているようである。

当然日本国内では、基本的に子育てはしないが、
昆虫やクモを捕食することが確認されている。

良く見かける野鳥類のようだが、私が見たのは、
この子が最初で最後(?)だった。

 

 

 

ガビチョウ(チメドリ科)

2010年3月23日 深谷市・埼玉

何か、保護色の虫たちの写真のような雰囲気の写真・・・

落ち葉の中に埋もれて虫を探すのは、変な名前の鳥。


もともと、中国南部から東南アジア北部にかけて生息するが、
日本では、ペットとして輸入された個体が逃げ出し、定着したとされる。

また、特定外来生物に指定され、侵略的外来種ワースト100選に入る。

 

 

 

セグロセキレイ(セキレイ科)

2006年8月6日 徳島市・徳島

これは、かなり古い写真であるが、
セグロセキレイが、虫を捕獲した直後である。

実は、私が初めてその瞬間を撮影した「貴重な写真」でもある。

セグロセキレイは、留鳥として九州以北に生息し、
日本各地の平野の川沿いなどで見られる日本固有種で、
このように、頻繁に虫を食べてる姿を見かける。

 


 

キジ(キジ科)

2006年8月6日 弘前市・弘前

知らなかったが、キジも、昆虫やクモなどを食べるのだ。
ときにはヘビも!!

だから、このシリーズ最後を飾る(?!)野鳥類に・・・

それにしても、金属光沢が見事だ。

 


このシリーズで、写真を撮ることのできたものだけで、
合計21種類の「虫を食べる野鳥類」を紹介したことになる。

野鳥類の餌となる虫たちの生存戦略としては、やっぱり、
食べられるのを見越して、沢山卵を産むことが、
子孫(遺伝子)を確実に残す上で、ベストだったのだろう。

そんな中で、一部の虫たちは、ほんの少しでも、
自分が食べられてしまう可能性を減らす工夫をする。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130201/1/


・・・がんばれ! 虫たち!!

 

 

      

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