忍者ブログ

ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ついに撮れた!! ハイイロセダカモクメ若齢幼虫


秋になって、ヨモギの花が咲き始めると、
ハイイロセダカモクメの幼虫を探す。

私の中に、サーチングイメージが出来ているので、
老熟幼虫は、さりげなく探せば見つかる。

 

ハイイロセダカモクメ終齢幼虫(ヤガ科)

2011年10月11日 だんぶり池・青森

終齢幼虫の姿かたちは、まさにヨモギの花穂だ。

【ハイイロセダカモクメ幼虫 これがミラクル擬態だ!!】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111007/1/


もちろん、ただ歩いていたのでは、絶対に見つからない。

ゆっくり歩きながら、じっくり探さないと・・・

 

 


こんな感じで、青森県では10月になってから、
普通に探せば、終齢幼虫が見つかるのだが、
いつも疑問に思っていることがある。


 ⇒若齢幼虫って、一体どんな姿なのだろうか?

  ヨモギのどの部分にいるのだろうか?



 


・・・という訳で、

この子の生活史は、完全に分かっているので、
毎年9月になってから、時間がある限り(?)
慎重に、しかも執念深くヨモギを観察した!!!


 ⇒もちろん花穂だけでなく、ときには、
  葉っぱの裏側までも探したのだ。

 

 


しかし、2012年から2014年の9月、
この3年間は、見事に空振りだった・・・

 




 


 ⇒感動の瞬間は、本当にさりげなく、やってきた。

 





 


ハイイロセダカモクメ若齢幼虫(ヤガ科)

2015年9月13日 だんぶり池・青森

ついに、若齢(多分2齢?)幼虫を見つけたのだ!!!!

しかも、じっくり探しているときではない。

普通に歩いていて、ふと立ち止まったときに、
こんな姿が、目に入ったのだ。


 ⇒まあ、偶然とは、こんなものなのだろう。

  創造主の神様は信じていないが、
  運命の神様はいるかもしれない?


だから、いつものように自画自賛はしない!

 

 

 


ハイイロセダカモクメ若齢幼虫(ヤガ科)

2015年9月13日 だんぶり池・青森

最初の写真の終齢幼虫の模様と比較すると、
模様の雰囲気は良く似ているので、
多分同種の若齢幼虫だろうと想像はつく。


 ⇒ネットで幼虫写真を探してみると、
  確認できたものは全て、老熟幼虫のものだ。

 

当然のことだが、サイズ的にも、
ヨモギの花穂に擬態しているとは、とても言えない。


 ⇒逆に言うと、老熟幼虫よりも、
  このような若齢幼虫の方が、
  遥かに見つけやすいのかもしれない。

  むしろ、この縞模様は、目立つタイプだろう。

 

 

 

・・・話はこれで終わらない!!!


慈悲深い運命の神様は、さりげなく、
別の出会いも用意してくれたのだ。

 

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)

2015年9月13日 だんぶり池・青森

この写真の真ん中に、3齢(多分?)幼虫がいる。


 ⇒もしかして、この子は4齢幼虫で、
  その上の写真の子は、3齢幼虫かもしれないが・・・


ヨモギの花穂のサイズと比較すると、
最初の終齢幼虫とは、半分程度の大きさだろう。

 

 

 


ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)

2015年9月13日 だんぶり池・青森

一応、終齢(5齢?)幼虫と同じような静止ポーズだが、
身体に赤い部分がまだないのが、ちょっとだけ微笑ましい。


ヨモギの花の蕾(!)に擬態しているのかも??

 

 

キアゲハ幼虫に代表されるように、
チョウ目の若齢幼虫と老熟幼虫では、
見た目がかなり異なる場合がある。

ハイイロセダカモクメ幼虫も、まさに、そんな感じだ。


サイズによって、メインの捕食者の種類が異なるので、
色彩を大きく変化させて、うまく対応しているのだろうか?


まだまだ、不思議がいっぱいの虫たちの世界だ。

 

 

     

拍手[22回]

PR