オオアカマルノミハムシ 君は大きいの? 小さいの??
オオアカマルノミハムシというややこしい名前の虫がいる。
実際には、体長5mmほどのハムシの仲間であるが、
ハムシにしては小さく、ノミハムシにしては大きいのだろう。
⇒こんなことに「こだわる!」のは、私だけ??
オオアカマルノミハムシ(ハムシ科)
2014年4月25日 ひたちなか市・茨城
ハムシ類を、写真だけで同定するのは、難しいことが多い。
同じ食草に見られる近縁種のオオキイロマルノミハムシとは、
脚の腿節が赤褐色で、その先は黒色なので、
写真でも比較的簡単に、識別可能である。
オオアカマルノミハムシ(ハムシ科)
2014年4月25日 ひたちなか市・茨城
この子は、身体全部が光沢のあるオレンジ色なので、
緑色の葉っぱの上にいると、小さいのに良く目立つ。
食草は、キンポウゲ科のボタンズルやセンニンソウである。
通常の場合、有毒植物を食草とする昆虫類は、
良く目立つ(学習しやすい?)体色になることが多く、
野鳥類などの捕食者が、避けることが知られている。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130209/1/
あるいは、他の防御手段を持った虫に、
ベイツ型擬態をしている可能性がある。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130211/1/
オオアカマルノミハムシの場合は、
食草が有毒植物なので、多分前者だろう。
オオアカマルノミハムシ(ハムシ科)
2014年4月25日 ひたちなか市・茨城
警戒色もベイツ型擬態も、その対象となる捕食者は、
学習能力があることが重要な条件である。
だから、騙される捕食者は、野鳥類がメインになる。
カエルやカナヘビも、学習できそうだ。
しかし、ノミハムシの仲間は、野鳥類の餌としては、
あまりにも小さ過ぎるような気がするのだが・・・
・・・・ん!?
多分オオキイロノミハムシ(ハムシ科)
2010年9月8日 白岩森林公園・青森
この子は、上のオオアカマルノミハムシと、
非常に良く似ているが、別種のようだ。
脚の色と、食草(アザミ?)が違う!!
名前は、キイロというよりアカなのだが・・・