ハイイロセダカモクメ幼虫 これがミラクル擬態だ!!
今年の秋は、弘前も雨の日が多く、特に最近は外に出られない。
少しの晴れ間があると、ハイイロセダカモクメ幼虫を求めて、
だんぶり池のヨモギ花穂を、かなりの時間を使って探した。
そして、ようやく10月4日に、出会うことができた。
ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)
2011年10月4日 だんぶり池・青森
この子に出会うためには、いつものように、
ブラブラと、だんぶり池の林道を歩いていては、ダメである。
ヨモギの花穂を見ながら、ほぼ立ち止まって、
近視用の眼鏡を外して、じっくりと探すのである。
そうしないと、多分絶対に見つからないだろう!!!
ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)
2011年10月4日 だんぶり池・青森
やはり、出会ったときの第一印象は、
何でそこまで似せなきゃならないの?
・・・であった。
彼の容姿は、ミラクル擬態の典型である。
別に、紹介する予定であるが、
彼の周辺には、ほぼ同じサイズの別種の幼虫が沢山いる。
そして、ここまでやらなくても、
多分みんな普通に、子孫を残すことができているのである。
ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)
2011年10月7日 弘前市・青森
当然のことであるが、ミラクル擬態の対象は、
視覚で獲物を探す鳥類だと思う。
逆に言うと、こんな恰好をしていても、
鳥類以外の(全体を見渡すことができないような)捕食者には、
おそらく、ほとんど防御効果を発揮することはないだろう。
次の写真が、それを示す衝撃の一枚である。
ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)
2011年10月4日 だんぶり池・青森
なんとも、無残な姿である。
クチブトカメムシに対しては、このように、
ミラクル擬態の効果は、全く認められない。
おそらく、カマキリやハエトリグモにも、
防御効果は、ほとんどないのかもしれない。
以前、カメムシの匂いの防御効果のところで述べたように、
全ての捕食者に有効な防御手段などは、あり得ないのだろう。
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http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101107/1/