例外的な美麗種? アカアシカスミカメ
カスミカメムシの仲間は、分類が難しいこともあって、
あまり好きになれないのだが、数は少ないが、
ハッ!!とするような美麗種もいる。
今回のアカアシカスミカメは、人気投票すれば、
カスミカメムシ科の部門(?)では、ベスト3に入るだろう。
⇒個人的には、ベスト1なのだが・・・
アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)
2013年9月10日 梵珠山・青森
言葉で表現するのは、なかなか難しいのだが、
「6本の脚は、赤と緑と白に塗り分けられ、
頭部と胸部は、黒褐色が主体ではあるが、
前翅の周辺部は緑色で、中心部分には、
黒色と赤色と白色のの三角形を主体とした、
ステンドグラスのような、幾何学的模様がある」
と、写真をみながら、図鑑にはない書き方をしてみた。
まあ、「生きたステンドグラス」と書けば、
その一言で、話は終わるのだろうが・・・
アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)
2012年8月4日 裏磐梯・福島
一般的に、赤・緑・黒の模様は、かなり目立つので、
捕食者に発見されやすくなっているはずなのだが、
なかなか、その裏付けが取れない。
①体液に不味成分を持つことによる警戒色?
②それとも、何かに擬態している??
③もしかしたら、分断色???
④このブログの最終行(?)に記載????
アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)
2013年8月7日 安曇野・長野
この写真の子は、赤色がほとんど見えないが、
もちろん、別種でもなく、雌雄の差でもないようだ。
分類の厄介なカスミカメ類の中で、
この子のOnomaus属は、世界に4種しかいない。
当然日本には、アカアシカスミカメしか分布しないため、
誰も、他の種と間違えることはないだろう。
写真を見ると、体の外縁が背景の葉っぱの色に溶け込んで、
輪郭が分かりにくくなっているので、③の分断色説も有りなのか。
アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)
2013年9月9日 だんぶり池・青森
また、例によって、和名について一言・・・
確かに足が赤いカスミカメなのではあるが、
これだけ特徴的な背中の模様にちなんだ名前の方が、
もっともっと、人気が出たかも???
まさか、ステンドグラスカスミカメ!!????
・・・以下、追記??
ヤマジノホトトギス(ユリ科)
2014年8月14日 奥入瀬・青森
今年の夏、家族7人で奥入瀬渓流をワヤワヤ歩いていたら、
3才の孫がヤマジノホトトギスの花を見つけた。
何も考えずに、さりげなく写真を撮ったのだが、
直後に、モニター画面を見て、かなりビックリ。
さりげなく、アカアシカスミカメが写っている!!!
そこで、もう一枚・・・
アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)
2014年8月14日 奥入瀬・青森
シャッターを押しても、気が付かなかったくらい、
完全にヤマジノホトトギスの花に負けてしまった、
美麗種アカアシカスミカメ・・・・
この子も、赤色がほとんどない!!
⇒これは、目立たなくする保護色の範疇(⇒④)では?