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保護色と警戒色
野外で、虫の写真を撮ろうとする人は、大抵の場合、
林道などを、普通に立って歩きながら、
自分の目で見える範囲にいるターゲット(虫)を探す。

そのときに、できるかぎり沢山の虫を、いかに効率良く発見できるかが、
カメラマンの腕の見せ所のひとつでもあると思う。

この「効率良く」というのが、実は、かなり重要であり、
特に被食者の体色の違い(保護色か警戒色か)が、
捕食者から発見されやすさに関する興味深い問題を含んでいる。



そんな訳で、やや遠目で撮った以下の写真をご覧ください。

虫たちの目立ちやすい「警戒色」と、
目立ちにくい「保護色」の見え方の違いが、はっきり分かります。



カノコガ(カノコガ科)

2011年7月27日 だんぶり池・青森

このように目立つ虫ならば、かなり遠くからでも発見できる。
以前に何度も紹介しているが、
黄色と黒の警戒色をした昼間飛ぶ蛾である。




ヨツスジヒメシンクイ(ハマキガ科)

2010年8月7日 だんぶり池・青森

警戒色とは言えない微妙な青色であるが、
緑色の葉っぱの上では、意外に目立つので、
これも遠くからでも見つけられそうである。




アトボシハムシ(ハムシ科)

2011年7月24日 だんぶり池・青森

体長5mm程度の小さな虫であるが、
これでも、緑色の葉っぱにとまっていれば、すんなり見つかる。




キリギリスの仲間の幼虫

2011年6月26日 白岩森林公園・青森

上の写真のハムシよりは、ずっと大きな体であるが、
普通に歩いているとまず見つけることは出来ない。

体全体が緑一色で、完全に背景の葉っぱの中に溶け込んでいる。




チャマダラエダシャク(シャクガ科)

2010年8月23日 だんぶり池・青森

葉っぱの上でなくても、条件は同じである。

この蛾は、かなりミラクルな止まり方をしているが、
立ち止まって、探さないと見つからないだろう。




そして、最後は、よく見かける写真であるが、
どこに虫がいるか、是非クリック拡大して、確認してみてください。


ニイニイゼミ(セミ科)

2011年8月5日 白岩森林公園・青森

これを見つけたときには、自分でもややビックリ。
多分、この写真でも、じっくり探さないと見つからないと思う。

⇒画面の中央部に上を向いて止まっています。






【蛇足】

当然のことであるが、虫たちが目立つか目立たないかは、
静止する背景によるだろう。

昼間は見つけにくい(上の写真の)ニイニイゼミが、
明け方に、緑色の葉っぱの上に止まっていれば、かなり良く目立つ。

保護色と呼ばれる緑色の虫が、木の幹や枯れた葉っぱの上にいれば、
逆に、良く目立ってしまうだろう。

イギリスの工業黒化で有名なオオシモフリエダシャクの実験では、
自分の体色に合った背景を選んでいるという実験結果もある。

私の記憶では、かなり微妙な差だったような記憶があるが・・・・

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【2011/08/12 16:39 】 | 擬態 | 有り難いご意見(0)
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