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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

君の擬態はどっち? セダカシャチホコ


セダカシャチホコ君、再登場!!

以前、馬の顔のような蛾がいると、
身内の中で、ちょっとだけ話題になった子だ(?)

 

ほとんど、下を向いて静止している。

だから・・・

 

セダカシャチホコ(シャチホコガ科)

2013年6月21日 矢立峠・秋田

確かに 馬の顔のように見える!?

 

 

セダカシャチホコ(シャチホコガ科)

2013年6月16日 矢立峠・秋田

こんな雰囲気の「お面」が、昔、
縁日で売られていた記憶が・・・・

 

 


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

しかし、この子が背景を選ぶ(?)と、こうなるのだ。

 


セダカシャチホコ(シャチホコガ科)

2013年7月27日 志賀坊森林公園・青森

ん!!

枯れ葉???

小さな葉っぱに、大きな蛾が窮屈そう?!



 


セダカシャチホコ(シャチホコガ科)

2013年7月27日 志賀坊森林公園・青森

馬の顔で、外敵を脅かしていた子が、
全く同じ姿かたちなのに、今度は
枯れ葉のように見せているのだ。



もしかすると、この子は、

目玉模様をもう少し大きくして、
フクロウに似せたクスサンの路線を行くのか、

目玉模様を完全になくして、
枯れ葉に似せたムラサキシャチホコの路線を行くのか、

どっちにするのか、決めかねているのかもしれない。【注】


このように、昆虫の模様以外にも、例えば、
樹皮の模様、雲や岩の形状、壁にある滲みなど、
見る側(人間)の状況や過去の経験によって、
同じ模様でもまったく違ったものに見えることはある。

葉っぱに擬態していることで、世界的に有名なコノハチョウが、
実は、猫に擬態しているという説もあるようだし・・・・


【注】この表現は、一部の人に、誤解を与えるかもしれない。
   もちろん、決める(?)のは、捕食者の淘汰圧だ。

   セダカシャチホコ成虫の生存に最も深く関与する天敵が、
   実際に、どのような捕獲行動を行うかによって、
   それに対する最も効果的な防御戦略が、進化してくることになるだろう。

 

    

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