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枯れ枝に擬態する蛾 ツマキシャチホコ

自分の体色を背景の色や模様に似せて、外敵から身を守る種は多い。

そのように機能する色を、我々は「保護色」と呼んでいるが、
この場合は、うまく背景を選ばないと、自分の体の輪郭が浮き上がって、
逆に、目立ってしまうことがある。

緑色の葉っぱの上に、枯れ葉模様の蛾が翅を開いて止まっていたら、
そこに蛾がいることは、捕食者にバレバレである。


しかし、形態まで何かに似せていると、目立っても構わない場合もあるのだ。

その形態が、通常は、捕食者が餌として認識しないもの、
例えば、以前紹介した鳥の糞や枯れ葉などであれば、
捕食者はその虫を簡単に見つけることができるが、
すぐに食べ物でないことを認識して、興味を失ってしまう。

枯れ葉に擬態するマエグロツヅリガや、
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120729/1/

鳥の糞に擬態するヒトツメカギバは、
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120918/1/

まさにその典型である。


最初は枯れ葉のような色と模様の保護色だけであったものが、
体の輪郭を変化させて、徐々に形態まで枯れ葉に似せてきたのだ。

そうすると、緑色の葉っぱに静止していても、
捕食者からは、非常に良く目立ってしまうが、
彼らは、枯れ葉を食うことはないので、それ以上攻撃することはないのだ。

 

というわけで、長い前置きであったが、
姿かたちが、枯れ葉そっくりな蛾がいるなら、
枯れ枝のような蛾がいたっておかしくない。

 


ツマキシャチホコ(シャチホコガ科)

2006年8月14日 印西市・千葉

この写真は、お気に入りの一枚である。

最初に見つけたときは、
「何でこんなところに、うまく枯れ枝が引っ掻かているのか?」
と、思って近づいたら、蛾だったのでちょっとだけビックリ。

翅がサクラの樹皮のような白っぽい色と模様で、
頭とお尻の先がうまく茶色に変色しており、
良く見かける折れた小枝そっくりである。

普通に地面にいたら、絶対に見つけられなかっただろう。


この写真で見る限り、当該ブログ内だけで通用する(?)ミラクル擬態である。

 

 


ツマキシャチホコ(シャチホコガ科)

2006年8月13日 印西市・千葉

これは、上と同じ個体である可能性が高いが、
前日に道路上で見つけたものである。

ちょっと油断してしまったのか、
この状態では、明らかに蛾である。


・・・・・・・・・・・


ということは、最初の写真のような止まり方は、
演技して、枝に似せていることになる!?

 

おそるべし、ツマキシャチホコ君!!!

 

 

 

ハネモンリンガ(ヤガ科)

2012年7月18日 城ヶ倉・青森

北国や山地で見られるこの子も、色や模様だけでなく、
形態まで、枯れ枝を真似ているようだ。

しかも、このような姿勢での静止状態も、立派に演技しているのだ。

まだ撮れてはいないのだが、翅をやや開き加減で止まっている彼らは、
明らかに(?)油断しているので、普通に良く見かける蛾になってしまうはずだ。

しかし、ミラクル擬態というには、もう一歩か?

 

 


ナカスジシャチホコ(シャチホコガ科)

2011年8月23日 城ヶ倉・青森

この子は、やや微妙であるが、枯れ枝に見えなくもない。

もしかして、両サイドの茶褐色の部分は、
分断色のような役割を果たしているのか?

 

 


そして、最後に衝撃の一枚!!!

 

 


オオヤナギサザナミヒメハマキ(ハマキガ科)

2012年月21 白岩森林公園・青森

これは、どう見たって植物である。

最初に見つけたときは、本当にびっくりした。

まさか、これが虫だったなんて!!

しかも、蛾である。

 

こんな感じの小枝は、何処にでも落ちていそうである。

もしかして、木の芽に擬態してるつもりかもしれないが・・・

 

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【2012/12/01 06:46 】 | 擬態 | 有り難いご意見(0)
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