枯れ葉擬態 セグロシャチホコ
枯れ葉に隠蔽的擬態する蛾は、多くのグループ(科?)で、
独自に進化してきたようだ。
今回のセグロシャチホコは、常夜灯に来ているのを良く見かける。
セグロシャチホコ(シャチホコガ科)
2011年9月15日 城ヶ倉・青森
でも、こんな感じで、ガラス面に止まっているのを見ても、
初めて見た人は「本当に枯れ葉に擬態してるの???」と思うかもしれない。
それでも、枯れ葉が沢山ある場所に、静止していたら、
私ごときには、絶対に見つけることはできないだろう。
しかし、緑色の葉っぱの上では、簡単に見つかる。
・・・・と言うか、偶然見つけると、ちょっとだけ感動!!
セグロシャチホコ(シャチホコガ科)
2014年6月9日 だんぶり池・青森
ムラサキシャチホコでもあったように、
真昼間に葉っぱの上で堂々と静止しているのを見つけると、
目立ちにくくする隠蔽的擬態というよりも、むしろ、
良く目立つ「非食物擬態」としか思えない。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130818/1/
緑の葉っぱの上には、見た目がこんなイメージで、
枯れ葉が、沢山落ちているからだ。
セグロシャチホコ(シャチホコガ科)
2014年6月9日 だんぶり池・青森
だんぶり池には、夜間は真っ暗になるので、
このカップルが、光に集まって交尾したのではない。
交尾することにより、体が2倍の長さになって、
より枯れ葉に見えるようになったのだ。
セグロシャチホコ(シャチホコガ科)
2014年6月9日 だんぶり池・青森
今回の3枚の写真を見ると、別に脅かしたわけでもないのに、
交尾したまま、葉っぱの上を移動しているのが分かる。
ぶら下がってる方(多分オス)は、脚を隠しているので、
自力では体を支えていないのだろう。
少なくとも、最初の写真(単独でいる!)よりも、
雌雄2匹が縦に繋がると、もともとの蛾の姿が変化して、
より枯れ葉に見えるようになっているのが分かる【注】。
この状況は、単に偶然の結果なのだろうか?
【注】雌雄が交尾した状態が、擬態の精度(?)をアップさせる場合の例:
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120918/1/
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