目立ちたいの? 目立ちたくないの? ツマアカシャチホコ
シャチホコガ科に属する蛾は、
幼虫も成虫も、形態や色彩が多種多様で、
ちょっとだけ不思議な雰囲気を持っているものが多い。
このブログでは、何種か紹介してきたが、
今回は、ツマアカシャチホコという蛾の成虫である。
公園の看板に、落ち葉が引っかかってる?
ツマアカシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年7月27日 白岩森林公園・青森
近づくと、枯れ葉ではなく、どうやら蛾のようだ。
それにしても、何なんだ、この奇妙な姿は!!
ツマアカシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年5月29日 矢立峠・秋田
例によって、説明がうまくないのだが、
枯れ葉のような色合いの身体に、白い筋があり、
数か所に、染みののような濃褐色部分が見え、
背中の部分が、盛りあがって、
しかも、腹端を持ち上げている。
昔から、シャチホコガという名前は、
幼虫の姿から、付けられたと思っていたが、
この子がそのまま、名古屋城の天守閣にいても、
おかしくないだろう?!?!
ネット検索では、幼虫は普通のケムシのようである。
ツマアカシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年5月29日 矢立峠・秋田
名前の「ツマアカ・・」の意味が良く分からないが、
先端近くに、赤い数個の紋が見えるので、
これから来ているのだろう(注)。
しかし、何か・・・・・・
もっとインパクトのある名前は、どうなのだろうか?
ツマアカシャチホコ(シャチホコガ科)
2013年5月29日 矢立峠・秋田
例によって、いったい何故、こんな姿かたちなのか・・・・
やっぱり、枯れ葉に似せることで、
鳥などの捕食者には、よく目立つが食べ物と認識されないような、
(ムラサキシャチホコやツマキシャチホコと同様に!!)
いわゆる「非食物擬態」の範疇に入れるべきなのだろう。
(注)実際に図鑑で、展翅された標本写真を見ると、
前翅の先端に赤い模様が見える。
でも、図鑑の展翅写真しか見たことのない人は、
上の生態写真の姿が想像できるのだろうか?