スズメガの種類【1】 目立たないタイプ
スズメガの仲間は、比較的大きなものが多く、
同定も、ちょっとだけ気楽に出来る。
そんなスズメガたちの写真も増えてきたので、
ここで一気に、3回に分けて紹介したい。
最初は、目立たない保護色的な色彩を持った種から・・・
次回は、ビジュアル系の目立ちたがり屋を、
最後は、昼間飛ぶスズメガの仲間を紹介する。
今年は、夜明け前から活動することが多く、
車中泊した駐車場の常夜灯やトイレなどで、
帰りそこねた蛾を、結構沢山撮ることができた。
クロテンケンモンスズメ(スズメガ科)
2011年8月15日 酸ケ湯温泉・青森
昔の少女の髪型のような黒い逆U字の模様が目立つ。
それでも、昼間木の幹に静止していたら、
おそらく見つけられないだろう。
ヒメサザナミスズメ(スズメガ科)
2010年8月15日 酸ケ湯温泉・青森
この蛾も、樹皮に溶け込むような
「さざ波模様」をしている。
背中部分が、犬の顔に見えると思うのだが・・・
幼虫の食草が、モモなどのバラ科植物なので、
付いた名のようであるが、
写真でチラッと見える後翅が、
かなり鮮やかなピンク色をしているから、
という説もあるようだ。
ヒメウチスズメ(スズメガ科)
2011年7月16日 遠軽・北海道
本州には分布していないようである。
翅の模様が比較的はっきりしており、
次項のビジュアル系に入れても良いような
雰囲気を持った蛾である。
ハネナガブドウスズメ(スズメガ科)
2011年7月18日 登別温泉・北海道
ブドウスズメに似るが、前翅の白線が違う。
比較的大きな、迫力のある蛾だ。
エゾシモフリスズメ(スズメガ科)
2011年7月18日 登別温泉・北海道
このページ最初のクロテンケンモンスズメの
オカッパ頭が、「Oリング」になったイメージである。
この蛾も、樹皮に似た、典型的な保護色をしている。
クチバスズメ(スズメガ科)
2011年7月19日 登別温泉・北海道
真ん中に一本、筋の通った面白い蛾である。
初めて見たとき、ちょっとだけビックリ。
ヒサゴスズメ(スズメガ科)
2011年8月7日 田沢湖・秋田
前翅中央部の褐色の模様が目立つ。
ヒサゴを漢字で書くと「瓢」となり、
ヒョウタンのことのようである。
食草はヒョウタンなどのウリ科植物ではないので、
中央部の褐色の模様からきているのかもしれない。