君は歌舞伎役者か? ①モンキシロシャチホコ
北海道登別温泉の高級ホテル(当然、宿泊はしていない!)の街灯で、
あこがれの歌舞伎役者に出会った。
20年もの間、会いたいと思っていた役者さんである。
モンキシロシャチホコ(シャチホコガ科)
2011年7月8日 登別温泉・北海道
美麗なシャチホコガ・・・名前は「モンキシロシャチホコ」
真っ白な翅に鮮やかなオレンジ色と黒の斑紋があり、
頭部には、フサフサした獅子舞のような毛の飾りがついている。
別に自慢してるわけではないが、私は、
あまり蛾の名前は知らないし、なかなか覚えられない。
しかし、この子は、一目見るなり、
モンキシロシャチホコだと分かった【注】
モンキシロシャチホコ(シャチホコガ科)
2011年7月8日 登別温泉・北海道
近寄って、良く見ると、やっぱり歌舞伎役者だ!!!
シャチホコガの仲間は、成虫も幼虫も、
ちょっとだけ不思議な雰囲気を持っている。
⇒ このブログを、見てくれている虫好きでない人も、
この蛾に、出会ったときには、さりげなく
虫のトリコになってしまう(断定!)。
モンキシロシャチホコ(シャチホコガ科)
2011年7月8日 登別温泉・北海道
この子は、ネット情報によると、特に北国では、
そんなに珍しい種類ではなさそうである。
幼虫は、シラカバやダケカンバの葉を食べるらしい。
そういえば、近くにシラカバ林が・・・・
まさに北海道!!
【注】ちょっとだけ懐かしい追記
1992年7月、昆虫学会四国支部大会が高知で開催され、
私は当時小学校高学年だった娘と参加した。
講演終了後に、徳島との県境の旅館まで移動し、
そこで行われた懇親会の最中ずっと、庭先に、
高圧水銀灯と、白い大きな布がセットされた。
当然、その光に沢山の虫が集まってきて、白い布に止まる。
同行した娘は、初めて見る蛾の大群に、かなり怖がっていた。
そんな女の子を見て、当時高知大学の小島先生に、
「北海道には、歌舞伎役者のような綺麗な蛾がいるんだ!」
と、娘に色々話しかけていただいた。
そのときの、歌舞伎役者のような蛾というのが、
モンキシロシャチホコだったのかもしれない。
20年前の写真をさりげなく・・・・
(⇒多分公開しても、問題ない写真だと思います)