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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

君は歌舞伎役者か? ②ネグロトガリバ 他3種

前回のモンキシロシャチホコほどではないが、
歌舞伎役者のようなフサフサの毛を持った蛾は、
他にも、まだまだ見つかる。

 

ネグロトガリバ(カギバガ科)
 
2011年7月7日 豊浦森林公園・北海道

ドキッとするような雰囲気を持っている蛾。

とりあえず歌舞伎役者(?)のようなフサフサの毛がある。
しかも、パーフェクトな「いかり肩」!!!

全体は、白というより、銀色。 ⇒⇒⇒・・・ちょっとだけ高貴!?


図鑑によると、寒冷地に多い種類だそうで、
幼虫の食樹は、オニグルミ。
撮影した森林公園には、クルミの木が沢山あった。

 

 

ネグロケンモン(ケンモンガ科)
 
2011年8月7日 乳頭温泉・秋田

なんか、色遣いが「ねぶたの絵」に似ているし、
人の顔のようにも見える。

上のネグロトガリバと似た雰囲気と名前だが、
この子は、全く別のケンモンガ科に属する。

図鑑によると、産地や季節により、斑紋に変化があり、
山地や寒冷地に多いようである。
幼虫はミズナラの葉を食べるとのこと。

 

 

マルモンシャチホコ(シャチホコガ科)
 
2011年8月23日 酸ケ湯温泉・青森

この子も、上の2種と同じように見えるが、
シャチホコガ科に属する。

残念ながら、フサフサの毛は、
安っぽい襟巻のように見える?!


幼虫は、生意気にもブナの葉を食べるようである。


近縁種で良く似ているのは、
当然普通に見られるが、この良く似た3種は、
多分珍しい組み合わせだと思う。

歌舞伎役者シリーズというより、
良く似た別の種シリーズ(?)の方が良かったかも・・・

 

 

クロフシロヒトリ(ヒトリガ科)
 
2005年5月3日 竹田市・大分

最後は、上の3種とは全く違う雰囲気を持っている蛾であるが、
この子も、良く見ると、襟巻のような「フサフサ」が見える。

写真には写っていないが、お腹は真っ赤で、
非常に派手な蛾である。

この印象だけでは、歌舞伎役者にはみえないか・・・

図鑑によると、雄と雌で斑紋の変化はなく、
上の3種と異なり、暖地性のようである。

幼虫の食草は、不明である。

 

それにしても、歌舞伎シリーズの蛾で見られた「フサフサ」の毛は、
一体、何のためにあるのだろうか?

 

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