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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

強そうな名前? ヘビトンボ


ヘビトンボという「ややこしい名前の虫」がいる。

ヘビでもないし、トンボでもない。
むしろウスバカゲロウなどに近い仲間である。


そして、名前のとおり、見た目の恐ろしさは半端ではない。

 

 

ヘビトンボ(ヘビトンボ科)

2013年7月22日 矢立峠・秋田

もちろん、右側に写ってる大きな虫だ!!

背中に、SF小説に出てくる「宇宙人のような顔」がある。

確かに、頭部が蛇のように長く突き出ているが、
全体を見れば、とても蛇には見えない。


左側に、写っているヒグラシと比べれば、
その大きさが良くわかる。

 

 

 

ヘビトンボ(ヘビトンボ科)

2013年7月22日 矢立峠・秋田

如何にも頑丈そうな容姿にもかかわらず、
翅の下に隠された腹部は、軟弱で弱々しく、
飛び方も、何となくぎこちない。
・・というか、下手くそだ。

ちなみに、上の2枚の写真は、
道の駅の灯りで撮ったものであり、
普段はありえない「ヒグラシとのツーショット」は、
やらせではなく、全くの偶然の産物である。

 

 

 


ヘビトンボ(ヘビトンボ科)

2011年8月7日 乳頭温泉・秋田

大きく開いた口は、蛇のイメージではないが、
如何にも獰猛そうな「鋭い大あご」だ。

しかし、この格好で、広葉樹の樹液を舐めているようだ。
そのせいか、成虫の寿命は短く、1~2週間程度しか生きない。
だから、成虫を見る機会はあまり多くないと思われる。


 幼虫は、きれいな水の中(清流という言葉がぴったりな!)に生息し、
他の水生昆虫を捕獲して食べる獰猛な肉食性である。

見た目から、カワムカデとも呼ばれることもあり、
よく釣りの餌にも使われるらしい。

また、古くから漢方薬の「孫太郎虫」としても知られている。

 


それにしても、ヘビトンボとは、立派な名前である。

 

   

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