[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ヘビトンボという「ややこしい名前の虫」がいる。
ヘビでもないし、トンボでもない。
むしろウスバカゲロウなどに近い仲間である。
そして、名前のとおり、見た目の恐ろしさは半端ではない。
ヘビトンボ(ヘビトンボ科)
2013年7月22日 矢立峠・秋田
もちろん、右側に写ってる大きな虫だ!!
背中に、SF小説に出てくる「宇宙人のような顔」がある。
確かに、頭部が蛇のように長く突き出ているが、
全体を見れば、とても蛇には見えない。
左側に、写っているヒグラシと比べれば、
その大きさが良くわかる。
ヘビトンボ(ヘビトンボ科)
2013年7月22日 矢立峠・秋田
如何にも頑丈そうな容姿にもかかわらず、
翅の下に隠された腹部は、軟弱で弱々しく、
飛び方も、何となくぎこちない。
・・というか、下手くそだ。
ちなみに、上の2枚の写真は、
道の駅の灯りで撮ったものであり、
普段はありえない「ヒグラシとのツーショット」は、
やらせではなく、全くの偶然の産物である。
ヘビトンボ(ヘビトンボ科)
2011年8月7日 乳頭温泉・秋田
大きく開いた口は、蛇のイメージではないが、
如何にも獰猛そうな「鋭い大あご」だ。
しかし、この格好で、広葉樹の樹液を舐めているようだ。
そのせいか、成虫の寿命は短く、1~2週間程度しか生きない。
だから、成虫を見る機会はあまり多くないと思われる。
幼虫は、きれいな水の中(清流という言葉がぴったりな!)に生息し、
他の水生昆虫を捕獲して食べる獰猛な肉食性である。
見た目から、カワムカデとも呼ばれることもあり、
よく釣りの餌にも使われるらしい。
また、古くから漢方薬の「孫太郎虫」としても知られている。
それにしても、ヘビトンボとは、立派な名前である。