緊急報告!! 局所的異常気象??
自宅のある弘前市のだんぶり池は、完全に雪の中なのに、
ひたちなか市の雑木林は、まだまだ、晩秋の雰囲気だった。
これが日本列島の大きな魅力なのか?
とは言え、茨城県の今頃の時期は、
気象条件の微妙な変化を、身近に、
しかも、さりげなく感じることが出来る。
そんな微妙な変化を感じるのは、
もちろん、人間だけではない。
そこに暮らしている、あらゆる生き物が、
季節の変化を、さりげなく受け止めているのだ。
まずは、ひたちなか市内のお気に入りの場所から・・・
市内の虎塚古墳の敷地内(?)にある十五郎穴横穴群、
住居跡ではなく、群集した横穴墓だそうだ。
写真のように、周辺の雑草地には、ほとんど枯草しかなかったが
横穴群の正面の一角だけ、緑色の葉っぱが、沢山残っていた。
これが、局所的異常気象なのか??
ベニシジミとセイタカアワダチソウ
2014年12月9日 ひたちなか市・茨城
そこは、いくつかの好条件が重なっていたのだろうか、
数10株のセイタカアワダチソウの花が咲いていた。
全く、チョウが飛んでいるような雰囲気ではなかったが、
偶然にも、吸蜜するベニシジミを発見した。
ベニシジミは、通常は幼虫越冬である。
しかし、結構寒くなっても、今回のように、
生き残っている成虫を見かけることがある。
ただ、花を軽く揺すっても、飛び立つことはなく、
・・・・・もう限界だったのかもしれない。
オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)
2014年12月9日 ひたちなか市・茨城
上の写真のセイタカアワダチソウのすぐそばに、
早春の花、オオイヌノフグリが、一輪だけ咲いていた。
この際、セイタカアワダチソウと同じ帰化植物であるとか、
名前の由来とかについては、さりげなく置いといて、
このコバルトブルーの花は、独特の雰囲気がある。
晩秋の陽だまりの中に・・・・早春の花?!
何か、不思議な雰囲気だ。
同行した妻も、同じような印象を持ったのだろうか?
さりげなく「一人では来たくない場所・・・」とか、言っていた。
典型的な明るい雑木林
2014年12月9日 ひたちなか市・茨城
虎塚古墳から数キロ離れたところに、
はにわ公園という里山の面影が残る場所がある。
こちらは、奈良時代に操業されていた埴輪製作所の跡地であり、
街中にあるにもかかわらず、コナラやクヌギの雑木林の中にある。
確か、数週間前に訪れた時には、
紅葉した葉っぱが、落葉せずに木に付いていたのに、
あっという間に季節が進んだ気がする。
落ち葉が降り積もっている林の中を歩くと、
こんな感じで、ドングリが沢山見つかる。
何故かドングリの見つかる場所は、局在しているので、
まるで、誰かが寄せ集めてきたようにも見える。
色々な理由が思い付くが・・・
一部のドングリは、発芽していた。
どうやら、今の時期は、根だけが伸びているようだ。
春になれば、双葉の新葉が出てくるのだろう。
しかし、現時点で、根が伸びているドングリは、
数パーセント程度しかなさそうだ。
どんな条件の違いがあるのだろうか?
越冬中(?)のアマガエル
2014年12月9日 ひたちなか市・茨城
林の中を、カサカサと音を立てながら歩いていると、
幾重にも積もったクヌギやコナラの落ち葉の中から、
見慣れない生き物が飛び出してきた。
でも、良く見ると、体の色が違うだけの、
見慣れたアマガエルだった。
まだ、完全な冬眠状態っではなかったのだろう。
そして、極めつけは・・・
ミズバショウの新葉
2014年12月9日 ひたちなか市・茨城
弘前市周辺のミズバショウの自生地は、
今頃の時期、間違いなく雪の中だ。
ミズバショウの越冬芽は、当然雪の中(地下)にあり、
春になると、数本の花茎と新葉が出てくるはずだ。
ところが、この公園では、もう新葉が見えている。
ひたちなか市でも、これから数回は、雪が降るはずだ。
本当に、大丈夫なのだろうか?