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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

もの凄い虫えい① キイチゴハケフシ


これは、全くの個人的な話なのだが、
もう10年以上前から、昆虫採集はしていない。

偶然出会った虫たちの生態写真を撮るだけである。


この(私自身の!)行動の変化によって、
交尾・摂食行動や、外敵に対する防御行動など、
虫たちの興味深い、不思議な生態(生き様?)を、
より新鮮に体験することが出来るようになった。


さらには、昔は見向きもしなかった虫たち、
例えば、どこにでもいる蛾の成虫や幼虫、
みんな同じに見えるアブ・ハチ類、
クモやバッタ類の面白さにも気付いて、
さらに最近では、虫えいの写真までも撮っている。

 

 

そんな「ありきたりの前振り」の後で、
今回から、偶然見つけた「もの凄い虫えい」を、
素人なりに(!)紹介していきたい。

 

 


まずは、数年前ならば絶対に(!!)、、
シャッターを押すことはなかった写真から・・・

 

 

 


キイチゴハケフシ

2015年6月1日 だんぶり池・青森

お気に入りの場所、だんぶり池で見つけた。

うすピンク色の不気味な塊の表面には、
よく見ると、白い毛がはえており、
ちょっとだけ気持ち悪い雰囲気が漂う。


 ⇒当然のこととして、このときは、
  内部を調べてみようとは、全く思わなかった。

 

後でネット検索すると、どうやらキイチゴハケフシのようだ。

 
薄葉先生の「虫こぶハンドブック」には、
キイチゴハケフシは載っていない。

ネット上の「北海道の虫えい図鑑」には、
クマイチゴハケフシのみ掲載されている。

 ⇒当該ページの説明文には、形成者は、
  フシダニの1種と書かれているので、
  キイチゴハモグリダニとは別種であることが、
  確認されているのかもしれない。

 

 

 

 

キイチゴハケフシ

2015年8月12日 十石峠・長野

今度は、長野のお気に入りの場所、十石峠の林道で、
もっと凄いことになっているのを見つけた。

一瞬、何が起こっているのか分からなかった。

 ⇒少なくとも、最初に見つけたときには、
  そんな印象だったと思う。


写真では分かりにくいが、キイチゴの種類は、
だんぶり池のものとは違うかもしれない。

ただ、葉っぱの形状から、青森か長野、
おそらくどちらかの植物が、場合によっては両方が、
モミジイチゴという種なのだろう【注1】

 

 

 

 

キイチゴハケフシ

2015年8月15日 遠野・岩手

こちらは、それから3日後に岩手県で撮った写真で、
ちょっとだけピンク色が濃くなっており、
これまで見てきたキイチゴハケフシとは雰囲気が違う。

葉っぱの感じも、モミジイチゴではなさそうだ。

 ⇒軽く調べたネット情報では、
  キイチゴの種類は、結構沢山ありそうで、
  主に、葉っぱの形状でも識別可能だ【注2】

 

 

虫えいの基本的な命名のルール(?)法では、
通常は、最初に植物名を表示するのだが、
キイチゴハケフシの場合には、キイチゴ属の植物の葉に、
共通に形成されるようなので、個々の植物名ではなく、
総称のキイチゴにしているのかもしれない。


この関係は、以前紹介したバラハタマフシと似ている。

【不思議な虫えい④ バラハタマフシ(?)】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141026/1/

 ⇒当該ページの本文及び【注】の中に書いたように、
  植物名の総称を「虫えい名」に使用する場合には、
  植物を同定しなくても良い素人には優しいが、
  一方で、多少の混乱が生じる可能性があると思う。

 

 

 

【注1】モミジイチゴの分布は、北海道・本州の中部以北とされ、
    西日本のものは、ホソバモミジイチゴとされる。
   
    昆虫の場合もそうなのだが、長野県は微妙な位置にある?

 

【注2】葉っぱに切れ込みがないクサイチゴという種があるが、
    この種にも、キイチゴハケフシが見られるようだ。

    ただ、北海道のクマイチゴハケフシの例にもあるように、
    キイチゴハモグリダニが形成者ではない可能性もあるだろう。
    

   

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