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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

虫たちの親子⑤ ベニスズメ

完全変態をする虫たちは、成虫と幼虫で、
全く異なる姿かたちをしている。

極論すれば、それ以外にも、
生息場所、食べ物、移動手段などが違って、
通常の分類方法からすると、全くの別種である。

だから、野外で、それぞれを見つけたときには、
独自に名前を覚えておかないといけない。

覚えるべき種類が、2倍になるのである。

 

 

今回は、ベニスズメ親子である。

 

まず、幼虫から・・・・・

 

ベニスズメ幼虫(スズメガ科)

2010年10月20日 白岩森林公園・青森

この姿だけ見ると、普通のイモムシで、
我々人間は、それほどヘビ似てるとは思わない。

 

 

ベニスズメ幼虫(スズメガ科)

2010年10月20日 白岩森林公園・青森

ただ、頭部を空中において、ゆっくり振ると、
背中の目玉模様と、爬虫類によくある不気味な色が、
十分すぎるほど、ヘビを連想させる。

ただし、このように小型のヘビに似ることが、
生存の上で、どれほどの意味を持っているかは、
詳細な検討が必要であると思うが・・・

 

 

ベニスズメ幼虫(スズメガ科)

2010年10月20日 白岩森林公園・青森

小鳥たちが、自分の卵やヒナがいる巣に向かって、
恐ろしいヘビが近づいてくるのを経験すると、
ちょっと小さいが、蛇のような姿や色を見て、
どんなに恐怖心を掻き立てられるのか、十分想像できる。

 

 


そして、この子の親も、独特の雰囲気をもっている。

虫の名前は、当然成虫(親)の特徴で付けられる。
だから、何故ヘビに似た幼虫が、ベニスズメなのか?
と思う人もいるかもしれない。

⇒ヨモギの花穂そっくりのハイイロセダカモクメ幼虫も、
 その(幼虫の)姿かたちにちなんだ和名は、
 残念ながえら付けられていない

 

実は、この子の親は、蛾の世界でも、
あまり類を見ないピンク色なのだ。

 

 

ベニスズメ成虫(スズメガ科)

2011年7月7日 豊浦森林公園・北海道

グロテスクなヘビそっくりの幼虫が、
成虫になると、こんな綺麗なピンク色の
ジェット機になるとは・・


これが、典型的なショッキングピンク!!!!??






 

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