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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

虫たちの親子⑧  サカハチチョウ

完全変態をする虫たちは、成虫と幼虫で、
全く異なる姿かたちをしている。

サカハチチョウも例外ではない。


まずは幼虫から・・・・・

 サカハチチョウ幼虫(タテハチョウ科)


2012年8月3日 白布温泉・山形

これだけ見事なトゲがあると、思わず触ってみたくなる。
よく見ると、2本のツノにも刺がある。

とりあえず、何らかの外敵に対する防御手段なのだろう。

カエルやカナヘビは、ちょっと躊躇するかも?


 

 

こんな「やりすぎの幼虫」の親は、
一体、どんな姿をしてるのだろう。



 

 

サカハチチョウ成虫(タテハチョウ科)

2011年6月5日 だんぶり池・青森

サカハチチョウの成虫は、春と夏の年2回出現するが、
両者は、まるで別種のように見えるのだ。
上の写真は、5~6月に見られる春型で、
オレンジ色の複雑な模様がよく目立つ警戒色である。

幼虫の食草は、イラクサ科のコアカソであるが、
有毒で、シカが食べないという報告例があるので、
カバマダラ類と同じような関係なのかもしれない。

しかし、不思議なことに、サカハチチョウ成虫の場合には、
野鳥類が食わないという観察例が報告されることはないようだ。


サカハチチョウ成虫(タテハチョウ科)

2010年7月26日 だんぶり池・青森

こちらは、7~9月に見られる夏型で、
焦げ茶の地色に、多分名前の由来の「逆さの八の字」がある。

むしろ、イチモンジチョウに似た目立たないタイプだ。

幼虫時代の日長条件によって、成虫の色彩が変化するようで、
成虫に蓄積される有毒成分に、何か変化がおきているのだろうか?

 

まだまだ、不思議なことが多いのだ!!!!!

 

 

 

 

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