虫たちの親子-19 多分キボシアオゴミムシ
自宅から、車で10数分のところにある「だんぶり池」。
だんぶり池そのものは、トンボ王国なのだが、
私が朝飯前(!)に良く通うのが、その付近の林道だ。
その林道で、最初に見たときは、
下の写真のコアリガタハネカクシだと思った。
コアリガタハネカクシ成虫(ハネカクシ科)
2011年6月2日 だんぶり池・青森
春から初夏にかけて、だんぶり池では、
葉っぱの上で、普通に目にする捕食者だ。
もちろん、これでも立派な(?)成虫なのだ。
この体型なのに、動きはさりげなく早く、
葉っぱの上で、小型の虫などを捕獲して食べる。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140918/1/
例によって、前置きが長くなったが、
今回見つけたのは、よく似たこの子!!
多分キボシアオゴミムシ幼虫(オサムシ科)
2014年7月30日 だんぶり池・青森
姿かたちだけでなく、行動や習性も似ている。
でも、何か様子がおかしい?!
・・・頭部が赤い!!!
⇒脚やお尻の形状など、色々な部分が、
少しずつ異なっているようだ。
カブトムシ目のジョウカイ類、ゴミムシ類、
さらには、テントウムシなどの幼虫も、
こんな形状をしているはずだ。
そこで、さりげなくネット検索すると、
幼虫の写真が掲載されている種では、
アトボシアオゴミムシが一番近そうだ。
⇒当然、甲虫類の幼虫写真だけで、
種を同定するのは無謀だ。
撮影地のだんぶり池周辺の林道では、
近似種のキボシアオゴミムシの成虫を、
葉っぱの上で、しばしば見かけるので、
その幼虫である可能性が高いと推測した。
⇒ただ、キボシアオゴミムシ幼虫そのもの写真は、
ネット検索では見つけることが出来なかった。
アトボシアオゴミムシとキボシアオゴミムシの成虫は、
見分けがつかないほど良く似ているので、
おそらく幼虫も、見た目では区別が付かないはずだ。
⇒ネット情報では、キボシアオゴミムシの幼虫は、
葉っぱの上で見つかることがあるようだ。
多分キボシアオゴミムシ幼虫(オサムシ科)
2014年7月30日 だんぶり池・青森
この子は、おそらく蛾の幼虫を捕食中だが、
何故か、別のお客さんも来ている。
ただ、餌の量が十分あることもあって、
特に気にする様子はない・・・
ゴミムシ類の幼虫は、肉食性とは言え、
活発な小昆虫を捕獲して食べるイメージはない。
この写真は、もしかしたら、元々そこにあった、
死体を食べているのかもしれない。
という訳で、ようやく成虫・・・
キボシアオゴミムシ成虫(オサムシ科)
2010年7月8日 だんぶり池・青森
まあ、普通のゴミムシである。
成虫は、だんぶり池では、葉っぱの上で普通に見られる。
近似種のオオアトボシアオゴミムシとは、
黄色の斑紋の形状が異なることで、
また、アトボシアオゴミムシとは、
前胸背板の光沢が赤みが強いことで、識別が可能である。
しかし今回、親と子が両方とも、地表ではなく、
葉っぱの上で見つかったのは、偶然だったのだろうか?
地上の落ち葉の中が、メインの活動場所であったら、
おそらく私には、見つけられなかっただろう。
・・・これで、かろうじて「親子シリーズ」完成!!
⇒しかし、「突っ込みどころ」満載