虫たちの親子-22 ヒメカメノコテントウ
昆虫の模型(最近はフィギアと言う?)には、
多分「リアル派」と「アニメ派」に分けられる。
まあ、私ほどの虫マニアになると、
一目見るだけで、どっちの「派」なのかは、
簡単に識別することが出来るのだが・・・
⇒そんなもん、幼稚園児でもできる!!!
・・・ならば、下の写真!?
ヒメカメノコテントウ幼虫(テントウムシ科)
2013年7月14日 虹の湖・青森
もう少し大きければ、まるで、
観光地の土産物屋で売ってるような「漫画チックな」幼虫。
形状、色、模様、脚の付き方・・・
どれをとっても、安物の「おもちゃ」だ!
⇒これで、全国の幼稚園児を敵に回してしまった。
ヒメカメノコテントウ幼虫(テントウムシ科)
2013年7月14日 虹の湖・青森
テントウムシの仲間は、成虫も幼虫も、
アブラムシを常食とする種が多い。
・・・と、さりげなく書いたが、
実は、完全変態の昆虫で、
成虫と幼虫が同じ食べ物であるのは、
結構珍しいことだと思う。
逆に言うと、多くのテントウムシの仲間は、
完全にアブラムシ(の数!)に依存した生活史なのだ。
ヒメカメノコテントウ幼虫(テントウムシ科)
2013年7月14日 虹の湖・青森
毎度毎度、同じような話になってしまうが、
テントウムシの仲間は、体液(黄色の液体)を、
脚の関節部分から分泌する。
この液体には、強い匂いと苦味があり、捕食者が嫌う。
だから、体色の鮮やかさ・奇抜さは、
そんな匂いと不味さを、捕食者に警告しているのだ。
成虫は、普通のテントウムシ・・・
ヒメカメノコテントウ成虫(テントウムシ科)
2011年7月1日 だんぶり池・青森
ヒメカメノコテントウにも、ナミテントウと同じように、
斑紋の変異(多型)があって、こんな感じで交尾する。
当然、多型とはいえ、みんな警戒色の範疇にはある。
言うまでもないが、テントウムシの味の不味さは、
植物起源の有毒物質ではないはずだ。