忍者ブログ
  • 2017.05
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 2017.07
虫たちの防御戦略② Ⅱ(1) 隠れている

多くの虫たちは、少なくとも、昼間の明るいうちは、
獲物を探し回る捕食者に見つからないように、
何かの下に隠れているという方法をとる。

捕食者に攻撃を受けないための、最もシンプルな選択だろう。

全く当たり前の話であるが、虫の写真を撮ろうとして、
林道を歩いていても、落ち葉や石の下に隠れている虫たちを、
決して見つけることはできない。

ときどき、林道わきにある石ころをひっくり返してみると、ようやく、
じっとしているゴミムシやハサミムシなどを見つけることが出来る。

また、樹皮の割れ目をそっと剥いでみると、
その中に、ヒラタカメムシやクチキムシの仲間がいるし、
柔らかい朽木を崩してみれば、ゴミムシやハネカクシなどの甲虫類が見つかる。

写真は撮りにくいが、例えば、こんな感じである。



2011年1月15日 渡良瀬遊水地・埼玉

柔らかくなった朽木のを崩してみると、中には、
トホシテントウ幼虫とヨツボシオオキスイが、仲良く(?)隠れている。



2012年5月30日 南会津・福島

これは、隠れ家(落ち葉の下)にいたマガタマハンミョウが、
もう一度、落ち葉の中に逃げ込む直前の写真である。



2006年2月3日 徳島市・徳島

人間が作った植木鉢やブルーシートの下にも、虫たちは隠れている。
そっと捲ってみると、ヒメホシカメムシの集団がいた。


このように、何かの下に隠れていれば、視覚で獲物を探す捕食者は、
おそらく見つけることはできないだろう。


ただし、この素晴らしい防御手段にも、残念ながら大きな欠点がある。

落ち葉や樹木の中に完全に隠れていても、
ノネズミや、キツツキなどの特殊化した捕食者には、
いとも簡単に見つかってしまうのだ。

次回以降も、様々な防御方法を紹介していくが、そのどれをとっても、
全ての捕食者から完全に逃れる防御方法はないのだ。


そうはいっても、隠れることに関して、驚くべき習性を持った虫たちもいる。

有名なところでは、クロシジミの幼虫は、クロオオアリの巣の中に入り込むし、
シロスジベッコウハナアブの仲間の幼虫は、スズメバチの巣の中にいる。

当然そこは、普通の捕食者が絶対に近づかない場所だろう。

しかも、食べ物は、何処にでもある???


今回は、隠れるということに特化した虫たちを、
手持ちの写真の中から、2例だけ紹介する。



2011年5月25日 だんぶり池・青森

ミノムシ(ミノガ幼虫)は、落ち葉や枯れ枝のごみの中に、
隠れるのではなくて、自らの体に、それをくっつけてしまうのである。

こうすれば、自由にどこでも歩き回ることができる。

上の写真は、緑の葉っぱにいるのだが、
どう見ても枯れ枝が落ちているようにしか見えない。



2010年10月15日 だんぶり池・青森

フタモンクサカゲロウ幼虫は、小さすぎてあまり知られていないが、
非常に特殊化した幼虫時代を過ごす。

後述する隠蔽的擬態のように、苦労して自分自身の体を枯れ葉やゴミに似せるなら、
最初から本物を体に付着させれば、それに勝る隠れ蓑はないし、
より現実的で良いじゃないか?

こうしていると、捕食者は全く気付かず、十分身を守ることができるだろう。

 

元記事はこちらです。
↓  ↓  ↓
擬態より優れているのか? フタモンクサカゲロウ幼虫
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110107/1/


拍手[21回]

PR
【2013/02/03 07:14 】 | 防御行動 | 有り難いご意見(0)
<<虫たちの防御戦略③ Ⅱ(2) 保護色と分断色 | ホーム | 虫たちの防御戦略① Ⅰ.防御行動の分類>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














<<前ページ | ホーム | 次ページ>>