カメムシの集団② オオキンカメムシ
高知県の室戸岬には、オオキンカメムシが,
さりげなく集団越冬する場所がある。
そこは、(多分)文献等で公開されてはいないが、
四国の虫好きならば、誰でも知っている秘密の場所でもある。
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2006年2月12日 室戸岬・高知
当時は、その場所の入口には、
手作りの看板がぶらさがっていて、
一般の観光客が入りこまないように、
「道が整備されていないので危険である」と、
オオキンカメムシの越冬場所については触れずに、
別のとってつけたような理由が書かれていた。
今でもそうなのだろうか?
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2006年2月12日 室戸岬・高知
この写真のように、オオキンカメムシは、
前回のアカギカメムシとは違って、
互いに重なり合うような密な集団にはならない。
多くの個体は、頭を内側にして、
お互いに、ただ寄り添っている感じである。
もうひとつアカギカメムシとは違うところがある。
それは、葉っぱ(多分ヤブツバキ?)の裏側にしか、
集団を形成しない(らしい?)のだ。
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2006年2月12日 室戸岬・高知
だから、普通に写真を撮ると、こんなになってしまう。
もしかしたら、直射日光を避けているのかもしれない。
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2006年2月12日 室戸岬・高知
上と同じ集団を、カメラの条件を変えて、
ようやく撮れたのが、この写真である。
まるで、ジグソーパズルのように、
隙間なく並んで、見事な集団になっている。
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2006年2月12日 室戸岬・高知
多くの個体は、越冬中のため、動きが遅い。
だから、こんな感じの写真を撮ることができる。
写真では、(下手糞なので)分かりにくいが、
直射日光下では、青藍色の金属光沢もあって、
いわゆるキンキラキンのカメムシである。
オオキンカメムシ(キンカメムシ科)
2008年1月3日 室戸岬・高知
2年後に行ってみると、越冬場所は無事だった。
例の看板も、まだ有った?!
もう一度行ってみたい場所である。
ブログで紹介してしまってから言うのも変であるが、
このような貴重な場所は、
いつまでも残していきたいものである。