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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

カメムシの集団③ アカスジキンカメムシ

日本に生息するキンカメムシの仲間で、おそらく、
アカスジキンカメムシが、最も北に分布する種類だろう。

ただ、アカギカメムシやオオキンカメムシと違って、
成虫が集団でいるのを、見かけたことがない。

成虫で越冬しないからなのだろうか?

というか、そのことと、北へ分布拡大できることとが、
もしかしたら、無関係ではないのかもしれない。

⇒近似種のニシキキンカメムシも幼虫越冬であるが、
 こちらは明らかに、寄主植物のツゲの分布域と、
 関係しているようだ。

 


アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)

2011年9月8日 白岩森林公園・青森

弘前市周辺でも、このような終齢幼虫の集団が、
白岩森林公園で、さりげなく見つかる。

もともと南方系のキンカメムシの仲間は、
当然、北海道には分布していないなので、
この集団は、北限に近いものなのかもしれない。

 

 

アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)

2010年9月30日 福島市・福島

このような、白と黒の模様で集団になっていると、
緑色の葉っぱの上では、良く目立つ。

福島や茨城では、まあ普通に見られるが、
あまり大きな集団には、ならないようだ。

 

 


アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)

2011年10月18日 東海村・茨城

こちらは、ヒノキの球果に集まっている終齢幼虫。

全部で4匹いるのだが、お分かりだろうか?

アカスジキンカメムシの幼虫は、このように、
ほとんどの個体が、黒地に白い模様であるが、
何故か、ときどき白線が赤い線になることがある。

 


(以下、追加写真??)

 


アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)

2011年10月18日 東海村・茨城

赤色が強く出ている個体。

この背景にいると、警戒色というより、
保護色や隠蔽的擬態のような雰囲気もある。

 

 

アカスジキンカメムシ(キンカメムシ科)

2012年5月29日 南湖公園・福島

せっかくの機会なので、集団になってはいないが、
美しい成虫の写真も、どうぞ!!!

不完全変態のカメムシには珍しく、
成虫と幼虫の形態が、劇的に変化する。

成虫は、このように、緑地に赤色の模様が美しい。

 

脱皮する様子は、こちらにあります。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120608/1/

 


 

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