カメムシの集団① アカギカメムシ
今回から、数回に渡って、色々なカメムシが、
様々な目的で、集団になっている写真を、
まとめて紹介したい。
一部、既出の写真もあるが、
(⇒そんなことは誰も覚えていないと思うし)
改めて、もう一度ご覧ください。
最初の写真は、もう10年近く前に、
妻と二人で行った真冬の石垣島旅行のときに、
ようやく見つけたアカギカメムシの集団である。
この感動は、今でも忘れられない!!
さすが南国の石垣島でも、1月は真冬である。
於茂登岳の麓付近の空き地に、レンタカーを停めて、
周回する林道を、さりげなく二人で歩いた。
アカメガシワの葉っぱだけを見ながら・・・
この日は、小雨模様で、普通に林道を歩いていたのでは、
ほとんど虫の姿は、見られなかった。
そして、カメムシの採集をしなくなってから、
久しぶりの胸がワクワクした瞬間は、
さりげなくやってきた。
アカギカメムシ(キンカメムシ科)
2004年1月12日 石垣島・沖縄
そこらじゅうに沢山あるアカメガシワの中で、
たった1本の木だけに、アカギカメムシはいたのだ。
これだけの数が、まとまって見られるのは、
多分、この時期だけ・・・・かもしれない。
左下に見えるカップル(?)は、交尾中・・・
アカギカメムシ(キンカメムシ科)
2004年1月12日 石垣島・沖縄
そして、これが、同じ木で最初に見つけた、
待望のかなり密な集団。
アカメガシワの高い木の葉っぱの表面に、
本当に寄り添うように静止しているのが見えた。
このような集団は、同じアカメガシワの木で、
10ヶ所以上で、次々に見つけることができた。
アカギカメムシ(キンカメムシ科)
2004年1月12日 石垣島・沖縄
この林道には、他にも良く似た環境に、
アカメガシワの木が沢山あったが、
この木以外では、どうしても、
見つけることはできなかった。
何故、アカギカメムシは、一本の木だけに、
いくつかの集団を形成するのだろうか?
また、このような折り重なるような集団は、
次回紹介するオオキンカメムシには、
基本的に見られない行動だ。
両種とも、単独で十分目立つような警戒色であり、
おそらく鳥は、その色を覚えていて、食べないだろう。
このような密な集団になることによって、
警戒色の効果を強調しているのだろうか?
アカギカメムシ(キンカメムシ科)
2004年1月13日 石垣島・沖縄
次の日、竹富島観光を中止して、
妻に「ブーブー」言われながら、
小雨の中、レンタカーを走らせて、
再び、於茂登岳の林道に向かった。
そして、今度は、こんな写真を撮ることができた。
間違いなく、重なっている!!!
アカギカメムシ(キンカメムシ科)
2004年1月13日 石垣島・沖縄
この日は気温が一段と低かったせいか、
見つけたアカギカメムシの集団は、
すべて、お互いに折り重なるように静止していた。