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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ベストショット


謹賀新年


今年もよろしくお願いいたします。

昨年9月に、当ブログをさりげなく開設して、
早くも4ヶ月が過ぎました。

そろそろネタ切れか? 
という巷の声もなんのその!

まだまだ続きます!!


突然ですが、昨年のベストショットを、
昆虫と植物の各一点ずつ、
再掲載させてください。



 3色の信号カエデ
 
2010年11月4日 青森・黒石市




ホシホウジャク 

 
2010年11月10日 東京・新木場公園


これからも、こんな写真が撮れたらと思っています.

 

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昆虫クイズ【その6】

今年最後の昆虫クイズです。

以下の8枚+4枚のデジカメ写真は、ある基準で並べられています。
この基準に従うと、真ん中の⑤の枠には、A~Dのどの一枚が入ると思いますか?
(重要なヒント: タイトルの丸数字と連動)


 

①オオイチョウ          ②ニシキキンカメムシ
   
樹齢1000年以上、高さ31m、幹回      私のお気に入りの一枚です。
り22mだそうです。手前の人物と犬      成虫と幼虫の珍しいツーショット
手前の人物と犬と比較すると、その      です。
その大きさがわかります。





③ヨナグニサン          ④エゾシカ
   
初めて行った与那国島の林道で、        最初のころは、珍しくて写真 
偶然撮れた一枚。 大の男3人が、        を撮りまくったが、北海道では
大騒ぎして写真を撮っている姿を         どこでも見られる光景である     
想像してください。                   




         A:アケビコノハ               B:オダマキ
             

         C:メジロ                   D:ゴイシシジミ
            




⑥シロクマ            ⑦バナナの花
    
旭山動物園の人気者、見物人で       中学生のとき、初めて見た
大混雑の中でのベストショット。        ショック。大人になって見た
ここは檻や柵がないので、撮り        て見たときは、やや感動!!
やすい。




⑧ハチドリ            ⑨キュウイ
   
正式名称は、チャムネエメラルド       弘前市のスーパーで発見した  
ハチドリと言うらしい。 飛んでる       棚の上のキャラクターは絶対
ときは、オオスカシバやホシホウ       何種類かのモデル(?)の良い
ジャクと同じです。                とこ取りの感じ。


(マッタクノワタクシゴトデスガ、コノタビオジイサンニナリマシタ)

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アケビコノハ 擬態の帝王

日本語で単に【擬態】という場合には、
目立たなくさせるような【隠蔽的擬態 Mimesis】と、
よく目立つようにする【標識的擬態 Mimicry】の、
相反するふたつの概念を含んでいる。

つまり、枯れ葉のようなコノハムシも、
ハチのようなカミキリムシも、英語では、
【Mimesis】と【Mimicry】と区別されるのに、
日本語ではいずれも【擬態】と呼ばれる。

日を改めて、詳しく紹介する予定であるが、
それらは、明確に区別される用語なので、
使用の際は注意が必要である。

アケビコノハの場合には、不思議なことに、
これらのふたつの機能を、
幼虫と成虫で見事に使い分けている。

この子は、とてつもなく素晴らしい役者なのである!!

 

成虫の写真が撮れたので、約束通り再登場!!

アケビコノハ君です。

 
2010年10月13日 アケビコノハ終齢幼虫 弘前市
 
アケビの葉っぱを食べているときや、
歩いているときはこんな感じで、
よくみられる普通の蛾の幼虫である。。

 

 
2010年10月08日 アケビコノハ終齢幼虫 弘前市

ところが、静止しているとこは、こんな状態で、
背中だけを持ち上げ、目玉模様を強調した、
典型的なこの子の静止パターンである。

 

 
2010年10月08日 アケビコノハ終齢幼虫 弘前市

鳥のような捕食者が見ると、こんな感じになるのか?

いずれにしても、目玉模様が強調され、
ヘビに似せた【標識的擬態 Mimicry】の典型とされる。



 

しかし、成虫は全く違う。

 
2010年11月27日 アケビコノハ成虫 福島

まるで枯れ葉が落ちているようである。
こちらは、【隠蔽的擬態 Mimesis】の典型である。


そして、この後がすごい!

 
2010年11月27日 アケビコノハ成虫 福島

写真を何枚か撮っていると、突然飛び立った。
11月下旬の夕方で、かなり気温がさがっているのに、
元気に飛び去ってしまった。

着陸した付近の芝生を懸命に探したが、
本物の枯れ葉に混ざって、再発見は困難であった。

そして、数分後、突然飛び立つ寸前のワンショットである。
あわててシャッターを切ったので、
下手糞な写真であるが・・・

突然、翅を広げて、鮮やかな目玉のような模様が見える。

こちらは、典型的な目玉模様の提示パターンである。

何故、君は、こんなことができるんだ。

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こんなん、撮ってみました【1】

通常は、一生懸命(?)虫の写真を撮っているが、
たまには、思わず笑ってしまうような被写体も・・・

こんなもん、さりげなく撮ってしまいました。

今回は、そんな写真にお付き合いください。




出たぁ~仮面サイダー
 
2010年3月27日 仮面サイダー(静岡)

伊豆の石廊崎に近い自販機で、ふと見つけた。
なんか、懐かしい響きの飲み物である。

他にもいろいろあったような気がするが・・・





昨年のNHK大河ドラマ
 
2009年9月15日 田んぼアート (青森)

田んぼをキャンバスにみたて、
数種類の品種の異なる苗を植えて、巨大な絵を描く。

地上で見ても、全くなんだか分からないが、
収穫時期間近になって、上から見ると、絵が浮かび上がる。
青森県の田舎館村(いなかだてむら)役場の天守閣(?)から、
秋になると見ることができる。





多分、世界最大の寛永通宝
 
2008年6月26日 砂のお金 (香川)

上の田んぼアートと良く似ているが、
こっち(琴平)の方が長い歴史があると思う。

近くで見ても、でこぼこがあるだけで、
まるでなんだか分からないが、
少し離れた丘の上から見ると、
寛永通宝が、見事に浮かび上がる。






みちみち777
 
2008年11月7日 道道777号線 (北海道)

車で、洞爺湖付近を走行中に、
この看板の目の前で信号停車。

ふと横をみると、【道道777】の文字発見。
思わずカメラを取り出して、パチリ。






小規模な雪の回廊
 
2009年4月3日 雪の回廊 (青森)

立山アルペンルートの雪の回廊が有名だが、
小規模だが、「八甲田・十和田ライン」にも見られる。

昔から、「どうやって、こんな風に雪かきするのか?」
と思っていたら、テレビのニュース番組で、やっていた。
普通のブルトーザーと、
雪飛ばしマシーンで少しずつやるようだ。

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アカトンボの種類

だんぶり池周辺で、カメムシの写真を撮っていると、
小学生くらいの子供のいる家族連れとよく出会う

小さい子供のうちから、自然に親しむことは、
非常に良いことだといつも思っているので、
このような親子が来るとちょっとうれしい


しかし、彼ら親子は、当然のことであるが、
赤いトンボは全てアカトンボだと言う

・・・ちょっと気にして、会話を盗み聞き(?)する・・・

赤いトンボは、皆同じように見えるが、
よく見ると、違っていることに気づくようだ


もちろん、話がややこしくなるので、
その親子に話しかけることはしないが・・・

 


だんぶり池で普通に見られるアカトンボは、
以下の5種類のようである。

ただし、捕まえて胸の模様を見たりしないと、
この5種類を区別するのはかなり難しい。

何を隠そう、私もミヤマアカネとノシメトンボしか、
ちょっと前まで、区別できなかった。
 

 
2010年7月22日 ミヤマアカネ

とりあえず、翅の先端部から少し内側にある
褐色の帯が良く目立つ目印になり、
他のアカトンボとの判別はたやすい。

胸部側面には、目立った模様はない。

 

 
2010年8月3日 ノシメトンボ

アカトンボ類の中では大型で、
ミヤマアカネとは違う位置(翅の先端部分)にある、
黒褐色の斑紋がよく目立つ。

ただし、その斑紋の大きさには変異があり、
中にはほとんど消失している個体もあるので、
注意が必要ではあるが・・・



以下の3種は、翅に褐色の帯がない。


 
 2010年7月30日 アキアカネ 

日本で、最も普通に見られるアカトンボである。
狭義にはこの種だけを赤とんぼと呼ぶことがある。

ナツアカネと区別ポイントは、胸の模様であり、
ちょっと写真では分かりにくいが、
側面の黒いスジが斜めに切れる。 




2010年7月21日 ナツアカネ


アキアカネを若干寸詰まりにしたような体型をしている。
アキアカネと区別ポイントは、胸の模様であり、
ちょっと写真では分かりにくいが、
側面の黒いスジが直角に切れる。 





2010年8月3日 マユタテアカネ
 

雌にも雄にも、顔面の額の部分には、
眉班(ビハン)と呼ばれる黒色の斑点がふたつあり、
それが和名の由来となっている。
 
雌には翅の先端部分に、褐色の斑紋がある個体があるが、
ノシメトンボとは、顔にある眉班の有無で区別できる。


しかし、だんぶり池でたくさんのアカトンボを見ていると、
種類がどうのこうのというより、個人的には、
どんだけ、カエル(オタマジャクシ)がいるのかと、
ふと思う・・・。

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