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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

こんなもの、撮ってみました【2】

緊急情報です!!


東京の日野市郊外の舗装道路を、
正体不明の大型動物が、さりげなく歩いてる。

この見かけない後姿は、一体、何者なんだ????

 

 
2009年5月29日 日野市・東京

ライオンの雌だ!!!

撮影場所でお分かりのように、
ここは、多摩動物園のライオンバスのコース内でした。

実は子供のころ、何故か、家の近く(東京下町)の路地裏を、
ライオンやトラが歩いている夢を、何回も見た記憶がある。

 


 
2005年8月19日 鳥海町・秋田

この軽トラック、最高!!

「あっ!!」でもなく、 「いっ!!」でもなく、
「えっ!!」でもなく、 「おっ!!」でもないところが・・・

 

 

 

 
2007年5月9日 鳴門市・徳島

そして、これは「根性アカメガシワ」!!

ちょっとだけ、しおれ気味であるが・・・

この状況では、昔話題になった「根性ダイコン」の方が、
やっぱりインパクトが強いか!?

 

 


 
2005年8月18日 蔵王・山形

空に巨大なバッタが!!!!

車のフロントグラスに、
さりげなく止まっていたが、
走り出しても、なかなか飛び立たない・・・

 

 

 
2006年8月15日 谷川岳・群馬

雪の重み!

一の倉沢では、結構有名な木らしい。
実に見事な、U字型をしている。

思わず座ってしまうお調子者がひとり・・・

 

ちなみに、前回のこのシリーズ【1】は、ここです。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101220/1/






 

拍手[25回]

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擬態者とモデル どこまで似せれば良いの?

獰猛な(?)ハチに擬態することにより、
捕食者をだまして、身を守る虫の種類は、予想外に多い。

ただ、過去にこのブログで、何度も紹介したように、
ハチに似ている程度(擬態の完成度?)は、千差万別である。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20100909/1/

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110324/1/

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110527/1/

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111222/1/


一体どのくらいハチに似せることができれば、
効率的に相手(捕食者)をだませるのだろうか?

 


まずは、下の写真をご覧ください。

右側が蛾の仲間のセスジスカシバ(擬態者)で、
左がそのモデルとなったキイロスズメバチである。

オリジナルページはこちら
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110926/1/


ほぼ同じ角度で撮った写真を、貼り合わせたので、
よく見かける博物館の標本や、擬態関連の本の写真とは違って、
自然状態で、どの程度似ているかが、はっきり分かると思う。

これならば、人間も含めて、多くの外敵は、
このハチそっくりな蛾を、攻撃することはないだろう・・・・(多分)。

しかし、セスジスカシバは、例外中の例外であり、
むしろ「やりすぎだよ!!」というレベルに達している。


実際には、これほど似ていない組み合わせがほとんどであり、
それでも、十分標識的擬態として機能している・・・・(多分)。

実際には、捕食者の種類や空腹度、過去の経験などの他に
周囲の条件(明るさ)や、モデルと擬態者の個体数の差など、
複雑な要因が絡み合うことになるだろうが・・・・(多分)。

 

目立たなくするタイプの隠蔽的擬態(Mimesis)の場合には、
あまり木の葉や枝に似てなくても、
基本的には、目立たなくする方に向かっているので、
確率的に、何とか生き残ることが出来そうである。

しかし、目立たせる標識的擬態(Mimicry)の場合には、
中途半端に目立つようになるので、捕食者に発見されやすくなり、
完成度が高くないと、むしろ逆効果になってしまう。

何故、不完全な擬態者でも、生き残っているのだろうか?

考えられる一つの理由は、捕食者にとってみれば、
人間が毒キノコを、見分けるのと同じように(?)、
それを食べるか食べないかは、命がけの選択なので、
ちょっとでも怪しいと思えば、手を出さないのかもしれない。

だから、ハチ擬態者は、ただ何となく漠然と、
ハチ(の仲間)に似せているだけで、十分なのである。

 


ここで、もう一枚の写真をご覧ください。

以前、隠蔽的擬態の例で、ヨモギの花穂に擬態する
ハイイロセダカモクメという蛾の幼虫を、
ミラクル擬態として紹介した。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101105/1/

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111007/1/



標識的擬態の場合でも、「そこまで似せなくても!」という擬態はある。

これも、ミラクル擬態の範疇に入るだろう。


左側がジョウザンナガハナアブ(擬態者)で、
右がそのモデルとなったキイロスズメバチである。

⇒当初は、キボシアシナガバチとしていましたが、Nabita氏より、
  キイロスズメバチであるとご連絡いただきましたので、
  種名を訂正しました。

 

オリジナルページはこちら
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110928/1/ 


もともと、アブとハチは姿かたちが何となく似ているが、
これほど似ている組み合わせは珍しい。

白状すると、私は、パソコンで写真を仮保存するときに、
このアブを、ハチのホルダーに入れていたのである。

 ⇒特に言い訳をするわけではないが、
  それほど、擬態の完成度が高く、
  スズメバチそっくりなのである。

このように、ただ漠然とハチに似ているだけの他のアブと違って、
ジョウザンナガハナアブだけが、キイロスズメバチに、
パーフェクトに擬態しているのである。


もちろん、ジョウザンナガハナアブは、
これですべての外敵から身を守れる訳ではない。

ミラクル擬態の好例、ハイイロセダカモクメ幼虫は、
おそらく完璧に野鳥類の攻撃を避けることが出来るだろうが、
近すぎる捕食者(?)クチブトカメムシに対しては、
なすすべもなく、いとも簡単に、攻撃されてしまったように・・・

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111018/1/


それでは、ある特定のモデルに標準を合わせ、
完成度の高いミラクル擬態をしなければならなかった理由は、
一体どこにあったのだろうか?

ますます、ちょっとだけ不思議な昆虫の世界である。

 

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ちょっとだけ不思議なムカシヤンマ

虫と出会えない今の時期、ふと思い出したのが、
ムカシヤンマとの出会いである。

昨年の夏至の日、毎週訪れる白岩森林公園近くの林道で、
不思議な雰囲気を持つトンボの写真を撮った。

朝早いとは言え、気温はかなり上がっているはずなのに、
ヨロヨロと飛んでは、またもとの場所に戻ってくる。

最初は、栄養失調のオニヤンマかと思ったが・・・

 


ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)
 
2011年6月22日 白岩森林公園・青森

こんな感じでガードレールに止まっていた。
翅を広げて、体全体をガードレールにピタっと、
くっつけるようにしている。

このときは、あまり気にせずに、
2~3回シャッターを切っただけであった。

 


ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)
 
2011年6月22日 白岩森林公園・青森

良く見ると、翅の付け根(胸部)の前方に、
褐色の扉のようなものが付いているし、
顔の全面は、真っ白である。

明らかにオニヤンマやサナエトンボではない。

 


というわけで、家に帰って調べるまで、この不思議なトンボが、
日本にしか生息していない珍しいムカシヤンマであるということが、
全く分からなかったのである。

有名なムカシトンボと紛らわしいが、ムカシヤンマという種もいるのだ。

 

 

それから、1週間後、
今度は、ムカシヤンマを撮りまくるぞ・・・・・???

 


ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)
 
2011年6月29日 白岩森林公園・青森

前回写真を撮った場所近くには、
かなり探したが見つからなかった。

そしてさらに、沢に沿って上流まで登り、
諦めかけた昼近くになって、
元の場所のすぐ近くでようやく発見。

しかもこの個体のみ!!!

遠目でみると、こんな感じである。

 


ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)
 
2011年6月29日 白岩森林公園・青森

そっと近づいていくと、俊敏に(?)逃げるが、
1週間前と同じように、すぐ戻ってくる!!


ネット情報によると、日本固有種であるムカシヤンマの生息分布は、
ムカシトンボより狭く、水のきれいな山中にのみ棲息するらしい。

 


ムカシヤンマ(ムカシヤンマ科)
 
2011年6月29日 白岩森林公園・青森

幼虫の生態と生息環境が普通のトンボと違っており、
谷の垂直に近い崖などに、水がしたたり落ちて、
コケ類が一面に茂っているような環境に住むという。

普通のトンボの幼虫(ヤゴ)のように、
水中で生活するわけではないのである。

でも一体、どうやって餌をとるのだろうか?

 

というわけで、今思うと、
この写真が昨年のベストだったのかもしれない。

(一人で、小さくガッツポーズ!)

 

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ベストショット

今年最初の更新なので・・・・・・・・・・


恒例の(まだ2回目ですが!)・・・・・・・・・


昨年一年間に・・・・


このブログで使用した写真の中からさりげなく選んだ、
自画自賛のベストショットです。

 

 

【昆虫部門】

ハイイロセダカモクメ幼虫
 
2011年10月4日 だんぶり池・青森

ちょっと目をそらすと、その姿が視界から飛んでしまう程のミラクル擬態。

だんぶり池で、ハイイロセダカモクメ幼虫を探すのに、
いつも、かなりの時間を費やす。


この写真を撮ってるときは、手が震えた。
(カメラには、手ぶれ防止機能が付いているが!)


獲物の全体像が見えない(?)クチブトカメムシに、
さりげなく捕獲されてしまう直前の一枚である。

掲載ページ
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111018/1/

 


【その他部門】

断崖絶壁のエゾシカ
 
2011年7月9日 知床フレベの滝・北海道

知床半島の断崖絶壁に住むエゾシカは、
いつ落ちてもおかしくないような場所で遊んでいる。

見ている方がハラハラ・ドキドキ。


この写真を撮ってるときは、手が震えた。
(カメラには、手ぶれ防止機能が付いているが!)

撮影中に、動くエゾシカの姿が一瞬で消えて、
落ちたと思った瞬間が何度かあった。

手前側の崖っぷちが、反対側と同じように見えるが、
どうも実際には、そうでないらしい。

掲載ページ
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110809/1/

 





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ちょっとだけ不思議なリンゴの木

   謹 賀 新 年

今年もよろしくお願いいたします。



 
2011年11月6日 弘前リンゴ公園・青森

この写真、ちょっと違和感があると思いませんか?

一本の木に、まるでトマトやイチゴのように、
赤色、緑色、黄色のリンゴが・・・・!!!


デジカメ写真を加工しているわけではありません。

 

 


ちょっとだけ不思議なリンゴの木

 2011年11月6日 弘前リンゴ公園・青森

良く見ると、同じ枝に黄色と赤のリンゴが!!!

通常の栽培では、こんなことは起こりません・・・(多分?)。


何故?????

 

その理由は・・・・・・・・・


黄色いリンゴは直前まで、有袋栽培をしていたもの。
赤いリンゴは、無袋栽培のものだそうです。


公園の係りの人が、嬉しそうに説明してくれました。

無袋栽培をすると、日光が多く当たるので、糖度が上がり甘味が増す。
しかし、貯蔵性は落ちるとのことで、
市場では【サンつがる】とか【サンふじ】とかと呼ばれています。

一方、有袋栽培すると、モモシンクイガの物理的防除以外にも、
大きなメリットがあり、無袋リンゴほど甘味は出ないが、
果皮が鮮やかな紅色で美しく、商品価値が上がる。

また、貯蔵性が高くなり、例年5月くらいまで店頭に並ぶとのことでした。

 


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