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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

心霊写真【2】

こんにちは・・・

いつも見てくれてありがとうございます。

Sally Genak です。

 

違うか!?

 

クロメンガタスズメ(スズメガ科)

2011年10月1日 城ヶ倉・青森

比較的南方系のスズメガで、分布を北へ拡大中らしい。
これは、北国の標高の高い場所で撮れた貴重な(?)写真。

そういえば、顔も、ちょっとだけ南方系???

 

 

続いて・・・・テングザル!

鼻の高さが絶妙かつ秀逸(?)

 

ヒメクチバスズメ(スズメガ科)

2011年10月1日 城ヶ倉・青森

上の写真と同じときに、同じ場所で撮った写真。

この日は、何か恐ろしいことが・・・?

 

 

ついでに、ちょっと怖い。

前世では、あまり良いことがなかったのか?

 

スギドクガ(ドクガ科)

2012年7月7日 だんぶり池・青森

幼虫はスギの若葉を食べる害虫とされている。

 

 


仮面舞踏会??

そういえば、東南アジアのお土産で、
こんなお面を見たことがある。

 

ゴマケンモン(ヤガ科)

2011年7月8日 登別温泉・北海道

よく見ると、コケのような保護色の蛾だ。

 

 


これは、ちょっと無理があるか。

なんか、「あちゃ~!!」というイメージで・・・

 

ウスベリケンモン(ケンモンガ科)

2011年7月25日 城ヶ倉・青森

そのまんまの方が怖い!!

どうも、城ヶ倉大橋には、何となく怖い蛾がいるのか?

 

 

以上、心霊写真【2】でした。


心霊写真【1】は、こちらです。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110806/1/



 

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老犬と幼ギャル(仮称?)

最近、何人かの昔からの友人・知人(虫屋ではない)と、電話で話す機会があった。

みんな、このブログのことを知っていて、虫以外の記事だけを、読んでいてくれた。


・・・


でも、「このごろはメンドクサイ虫の話ばかりで、読む気がしない」、だって!!!!


・・・


・・・

 

虫のブログで、虫の話ばかりでつまらないと言われても、ちょっとなあ!!


・・・


・・・・臨機応変・・・・


・・・


アイン君、久しぶりの登場である。

 

 


2012年5月27日 ひたちなか市・茨城

「ペット持ち込み可」の大型スーパーの乳母車(?)に、孫と乗って店内を移動中。

すれ違う他のお客さんの半分以上(?)が、振り返って見ていた。

 

 


2012年5月27日 ひたちなか市・茨城

遠近法を使ったツーショット!!


・・・


多分12月になると、18歳になるアイン君。

今年の夏ごろは、後足で踏ん張ることが出来なくて、
なかなか立ち上げれなくなってしまった。


・・・


正直・・・・もうダメかと思っていた。

 

 



2012年9月24日 東海村・茨城

でも、散歩だけは、毎日5回欠かさず行った。

そして、涼しくなって、再び元気になった。

多少ヨロヨロして、めっきり歩行速度は落ちたが、
普通に歩けるようになったのである。


まさに、ミラクルだ!!!!!!!

 

 



2012年9月24日 東海村・茨城

歩行速度の低下と、引っ張る力の喪失が、
普通に歩き始めた孫に、犬を散歩させる機会を与えた。

アイン君、ちょっと嫌そうか?   

いや、癒そうか?

 

 


2012年9月24日 東海村・茨城

自分が散歩させているんだという孫の得意そうな顔と、
アイン君の悟り切ったような表情が対照的である。

 

 


2012年9月25日 東海村・茨城

ヒトの年齢に換算すると100歳の老犬と、
12月で2歳になる幼ギャル。

何となく、後ろ姿の雰囲気が良く似ている!?

 

 


2012年9月29日 東海村・茨城

大多数の虫のブログを見に来てくれた方々、
笑って許してください・・・ちょっと古い?

 


 

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新種イシハラハサミツノカメムシ(仮称)

今日紹介する【Acanthosoma ishiharai YAMAMOTO et HAYASHI,2011】は、
昨年11月に、新種として記載されたツノカメムシの仲間である。

 

私の記憶では、大型のツノカメムシが日本で新種として記載されたのは、
本当に、久しぶりだと思う。
もしかしたら、半世紀も前のエサキモンキツノカメムシ以来であったのかもしれない。

 

以下、新種イシハラハサミツノカメムシ(仮称:最下段に経緯)の写真を、
撮影日順に紹介していきたい。


(⇒写真をクリックすると大きくなります)

 


イシハラハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)

2010年9月27日 新穂高温泉・岐阜

この写真は、論文に記載される1年前の撮影ということになる。

ロープウェイの乗り場から、槍ヶ岳へ向かう登山道で見つけた。

もちろん、このときには、新種のツノカメであるとは思わず、
ちょっといつもと雰囲気の異なるツノカメ、もしかしたら、
フトハサミツノカメの雌かもしれないと思いながらシャッターを押した。

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)

2010年9月27日 新穂高温泉・岐阜

これは、上の写真と同じ個体である。

雌の場合には、写真での同定は難しそうであるが、
ハサミツノカメやヒメハサミツノカメと比較すると、
触角が黒っぽくなるのが、分かりやすいかもしれない。
側角の状態(色や形状)も、微妙に違うようである。

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)

2011年10月9日 蔦温泉・青森

以下の6枚の写真は、すべて蔦温泉の遊歩道で見つけたものである。

越冬前の個体で、やや黒ずんでしまった雄である。

雄は比較的分かりやすく、ハサミの雰囲気は、ハサミツノカメムシよりも、
ヒメハサミツノカメムシに似ているが、写真のようにハサミの開き加減が大きく、
やや短いので、十分識別可能である。

また、分かりにくいが、ハサミの先に毛がないことも特徴の一つである。

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)

2011年10月9日 蔦温泉・青森

ほぼ同じ場所で撮った別個体である。

体全体がススで覆われように、黒っぽくなっている。

よく見ると、ハサミ(?)まで!!!

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)

2011年10月16日 蔦温泉・青森

これは、1週間後に、ほぼ同じ場所で撮った雌の写真である。
ちょっとだけ不思議なことに、この個体は、体色が黒ずんでいない。

もちろん、越冬前には、すべての個体が黒っぽくなるわけではないと思う。

雌雄の違いなのか、単にバラツキなのか、ちょっとだけ興味深い。

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♀(ツノカメムシ科)

2011年10月16日 蔦温泉・青森

偶然、お腹側から撮れた写真で、上と同じ個体である。

活発に動き回っていたが、綺麗な黄緑色のお腹を撮ることができた。

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)

2012年10月22日 蔦温泉・青森

今年になってからは、本種を再度確認するため、季節を変えて、
蔦温泉周辺の遊歩道を、何度か訪れたが、いずれも空振りだった。

また、十和田湖周辺や八甲田周辺まで、それらしい場所を軽く探してはいたが、
今年は何故か、本種どころか、他のツノカメに出会う頻度がかなり低かった。


そして、あきらめかけた最後の最後で、偶然にも、
いつもの蔦温泉の遊歩道で、1個体だけ見つけることができた。

ほとんど葉っぱが落ちているような状況の中での奇蹟(?)だった

 

 

イシハラハサミツノカメムシ♂(ツノカメムシ科)

2012年10月22日 蔦温泉・青森

これまでの本種の採集記録をみると、本州と四国だけで、
ライトトラップやビーティングで得られた個体が多いようである。

したがって、原著論文では、実際の寄主植物は不明とされている。


上の8枚の写真は、歩きながら目視で見つけたもので、
すべて自然状態のまま撮影したものであるが、
撮影当時は、あまり植物を気にする余裕がなかった。

ただ、新種ツノカメであることが分かった今年からは、
植物まで確認しようと思っていたが、残念ながらこの個体は、
下草のような植物で見つけたものである。

来年は、産卵中の雌の写真を、植物名がわかるように撮りたい?!

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

私が撮った写真の撮影場所は、偶然にも有名温泉地で、
青森県の蔦温泉と、岐阜県の新穂高温泉である。

最近は、写真撮影のみで、標本にすることはないが、
特に後者は、中部山岳国立公園内の「特別地域」の指定になっており、
一切の動植物の採集は禁止されている。

したがって、写真で見るだけの同定であり、やや不安が残るので、
上記の8枚の写真については、前もって市田忠夫氏に確認いただいた。
また、氏からは、近々発売される予定の「カメムシ図鑑3巻」において、
このツノカメに、カメムシの研究で偉大な足跡を残した石原保博士にちなんで、
「おそらくイシハラハサミツノカメムシという和名が提唱されるようだ」
との情報もいただいたので、写真タイトルに、今回はその名前を先行して使用した。

また、学生時代からの友人、記野直人氏からは、
新種【Acanthosoma ishiharai】が記載された原著論文のコピーをいただき、
私が簡単に写真で分かる限りの特徴を確認した。

いつも、色々とお世話になっているお二人に、この場を借りてお礼申し上げる。

 

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ダムサイト④ イシサワオニグモ

晩秋の良く晴れた日のダムサイトでは、運が良ければ、
普段あまり見かけない虫を見ることができる。


今回の派手なクモ君、これが有名なカグヤヒメグモか?

そう思って、写真を撮りまくった。


家に帰ってから調べてみると、別種であることがすぐに分かった。

全国の山地に普通に見られるイシサワオニグモのようだ。

この子も、クモの世界では珍しく、非常によく目立つオレンジ色をしている。

 

 


イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

玉川ダムの展望台に上がる階段で見つけた。

本当に、ドキッとするような、鮮やかな色である。

 

 

イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

この色は、良く目立つ警戒色というより、
むしろ、美しいと表現する方が良いかもしれない。

ただ、ネット情報では、体色に大きな差があり、
黒っぽい子もいるらしいが、メインは、このオレンジ色のようだ。

ついでに(?)、8本の脚も、オレンジと白のまだら模様である。

 

 

イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

当日は、久しぶりの快晴になった紅葉が見ごろの土曜日で、
この子を見つけた場所は、沢山の観光客が行き来する階段である。

オニグモの仲間なので、普段は大きな網を張って、
獲物が来るのを待っているはずなのだが、
この時期には、産卵場所を探して地上を歩き回るようだ。

多分偶然に、この子は、ダムサイトまで歩いてきて、
日向ぼっこをしているのだろう。

 

 

イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

どうやら階段を必死に登ろうとしている。

お腹の中には、卵がいっぱい詰まっているので、
簡単には垂直の壁を登りきれないようである。

 


しばらく、見ていると・・・

 

 

イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

落ちた!!!

この姿は、ちょっとカッコ悪い!!

 

 

イシサワオニグモ(コガネグモ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

でも、どうしてこんなに目立つ色をしているのに、
捕食者に見つからないのだろうか?

少なくとも、多くの人(観光客)に、見つかっているのに!!!

 


もしかしたら、今の時期は落ち葉の中にいるので、
この色は、目立たない保護色なのかもしれない。

以前このブログで、よく目立つ警戒色(赤や黄色と黒の縞模様など)なのに、
特に危険でない(味が悪くもなく武器も持たない)虫たちを紹介した。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110826/1/

この色は、ジョロウグモやオニヤンマも黄色と黒のしま模様とは違って、
背景によっては、保護色にもなる可能性もあるのだ。

 

ちょっとだけ不思議?

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ダムサイト③ バッタもいる!!

晩秋のダムサイトには、快晴の日、カメムシ以外にも、
テントウムシ、ハチ、チョウ、蛾、クモなど、
おそらく成虫越冬する虫たちが、越冬場所への移動途中に集まってくる。

 

今回は、ダムサイトで見つけたバッタの仲間を紹介する。

 

ん!? バッタは成虫越冬だっけ?

 

もし、そうなら、有名な童話「アリとキリギリス」の話がおかしくなる???

軽くネットで調べてみると、日本で見られるバッタの仲間は、
ツチイナゴ、クビキリギスなどごく少数が、成虫越冬するらしい。

だから、越冬場所への移動途中に立ち寄るということではないようだ。

 

なぜ、バッタがダムサイトにやって来るのだろうか?

ただ単に、ダムサイトは温かいから、集まってくるだけなのだろうか?


 

クルマバッタモドキ(バッタ科)

2012年10月20日 浅瀬石ダム・青森

ギリギリで直射日光のあたっているところにいる。

この子は、近づくと逃げるし、結構活発に動いていた。

 

 

アシグロツユムシ(キリギリス科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

日当たりの良い手すりに止まって、近づいても、逃げない。

産卵前の♀のようである。

これから、産卵場所を探すのだろうか?

 

 

ハネナガフキバッタ(バッタ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

この子は、桜の木の幹にいた。

昔は、(と言うか)つい最近までは、
こんなイメージのバッタは、
稲の大害虫のイナゴだと思っていた。

 

 

ミカドフキバッタ(バッタ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

この子も、あまり動かない。

最後(?)の日光浴を楽しんでるように見える。

 

 

そして、最後に2枚は、私のお気に入りの写真で、
四国に住んでいたときに、晩秋のダムサイトで撮った写真である。

 

 

トノサマバッタ(バッタ科)

2005年11月12日 大橋ダム・高知

付近には、幼虫の餌となりそうな草はない。

柔らかな土もない。

ダムのコンクリートの割れ目に、お尻を突っ込んで、
さりげなく産卵中である。

近くに雑草地がたくさんあるのに、
なぜわざわざ、ここで産卵するのか、
ちょっとだけ不思議な光景である。

 

 

サトクダマキモドキ(キリギリス科)

2005年11月12日 大橋ダム・高知

実は、この写真を使うのは、2回目なのであるが、
お気に入りの1枚なので、ご容赦を!?

背景の山が、もう少し紅葉が鮮やかならば、良かったのだが・・・


それよりも、この写真で、かなり不思議なのは、
右脚が4本、左脚が2本あることである(嘘)。

 


 

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