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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ジョウザンナガハナアブ これがミラクル擬態だ!!!

ちょっとだけ油断しているうちに、
さりげなくブログ開設一週年が過ぎてしまった。

それだけ「あっという間」だったのかもしれない。


前回のセスジスカシバは、
蛾がハチのように見えるミラクル擬態の好例であった。

今回のミラクル擬態は、アブである。
もともと、アブはハチのような体型であり、
「ハチ擬態」とは言え、あまりインパクトがない。

ところが下の写真のナガハナアブは、
その想像のちょっとだけ上を行く。

 

ジョウザンナガハナアブ(ハナアブ科)
 
2011年7月3日 白岩森林公園・青森

ちょっと引いたこの写真は、どう見てもハチである。

恥ずかしながら、私も、他の捕食者と同じように(?)、
ちょっと黄色が目立つ小さめのスズメバチと思っていた。

そして、パソコンのハチのフォルダーに入れて、
後で正確な名前を調べようとしていた。

 


ジョウザンナガハナアブ(ハナアブ科)
 
2011年7月3日 白岩森林公園・青森

ところが、スズメバチやアシナガバチの図鑑には、
この雰囲気のものは、出てこない。

そこでやっと気がついたのである。

これはアブだ!!!

 


ジョウザンナガハナアブ(ハナアブ科)
 
2011年7月3日 白岩森林公園・青森

拡大して見ると、頭の部分はアブそのものである。

ネットで調べると、この種はかなり少ないらしい。

 

 

ジョウザンナガハナアブ(ハナアブ科)
 
2011年7月3日 白岩森林公園・青森

本州では、福井県、奈良県、埼玉県、岩手県などで、
わずかな記録があるだけらしい。

もしそうだとすると、
青森県で初めて確認されたものかもしれない。



不覚にも、最初ハチと思って、
パソコンのハチのフォルダーに入れさせるほどの、
ミラクル擬態である。

・・・・・ただ単に、私が未熟者なだけか・・・・




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セスジスカシバ これがミラクル擬態だ!!!

セスジスカシバという蛾がいる。

普通の人は、この名前(和名)を聞いても、
背中にスジがあるスカシバとしか想像できない。


しかし、

・・・・

・・・・

・・・・


この蛾は、こんな容姿をしているのである。

 

 

セスジスカシバ(スカシバガ科)
 
2011年9月8日 白岩森林公園・青森

これは、どう見てもハチである。

私は、これを「ミラクル擬態」 【注】と勝手に名付けた。


この蛾を、わずか30分ほどの間に、
何と6個体も見ることが出来たのである。

 

 

セスジスカシバ(スカシバガ科)
 
2011年9月8日 白岩森林公園・青森

ミラクル擬態(奇跡の擬態)とは、やりすぎ擬態とも言える。
つまり、そんなにまでしなくても、捕食者は間違えてくれるよ!
というようなレベルに達しているものである。

 

 


セスジスカシバ(スカシバガ科)
 
2011年9月8日 白岩森林公園・青森

3匹目は、飛んできて葉っぱに止まったが、
飛び方は、どちらかと言うと、やはり蛾である。

 


セスジスカシバ(スカシバガ科)
 
2011年9月8日 白岩森林公園・青森

4匹目は、歩きまわっていたが、冷静に見ると、
全身に細かい毛があり、触角は間違いなく蛾である。

 


セスジスカシバ(スカシバガ科)
 
2011年9月8日 白岩森林公園・青森

少し、引いた写真であるが、何と、3匹同時に写っている。

一番奥に見えるのが、4匹目の個体である。
これで、手前に見える2個体を含めて、
今日だけで、6個体をほぼ同時に、見たことになる。

これも、ミラクルである!!!

 

 

【注】以前紹介したハイイロセダカモクメも、ミラクル擬態の範疇である。
   

       その他に、まだ写真を撮れてはいないが、
   枯れ葉そっくりのムラサキシャチホコという蛾も、
   「そこまでやらなくても!」というレベルである。

   ミラクル擬態を、現在の進化理論で説明出来るかについては、
   多くの議論があると思う。
   懐疑論者の共通の主張のひとつは、ネットで見る限り、
   「ある個体が捕食されるかどうかは、多くは偶然であり、
   そこまで精巧に擬態する必要はないのでは?」というものである。 

      

   


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岩木山とリンゴ

弘前市に住んでいると、どこから帰ってきても、
(晴れていれば)まず、岩木山が目に入る。

最近になって、リンゴの果実と岩木山が、
同時に撮れる撮影ポイントを発見した。

下の写真のように、リンゴの木の枝が取り囲むように、
遠景の岩木山を写し込める場所である。

でも、「そんなとこ、どこにでもあるよ!」
と言う人もいるかもしれないが、
個人的には、この場所は、多くの条件を満たしていると思う。


まだ、リンゴが完全に色付いていないが、
わずか10日程で、色が変わってきているのがわかる。

 


2011年8月28日

まあ、どこにでもあるような写真ではあるが・・・



 

2011年9月4日

1週間経って、ややリンゴが色付きはじめた。



 

2011年9月8日

さらに、赤くなっている!!!!

 


しかし青森県内は、2週間ほど雨の日が続いている!!!

リンゴがもっと赤くなったところをなかなか撮れない。
撮影時期を逸してしまったかもしれない。



・・・・



・・・・



・・・・



そこで、
時期を逸したついでに!!!!



 なでしこジャパン【W杯優勝・五輪出場】


  
2011年6月19日 弘前市の自宅付近から 
 

      

 

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だんぶり池のカメムシ【5】

今シリーズ最後のカメムシたちです。

あまり見栄えのしないカメチョンばかりですが・・・

 


023 オオトビサシガメ(サシガメ科)
 
2010年9月14日 だんぶり池・青森

カメムシにしては、かなり大きくて、しかも肉食です。
だんぶり池では、比較的良く見かけます。


 


024 アカヘリサシガメ(サシガメ科)
 
2010年8月23日 だんぶり池・青森

赤と黒のサシガメは、ちょっとだけ不思議なことに、
結構沢山の種類がいます。

 

 

025 アラゲオオヒラタカメムシ(ヒラタカメムシ科)

2011年6月5日 だんぶり池・青森

この仲間は、数種いるようで、同定は標本がないと難しい。
それにしても、平たい!!!

全ての脚が、うまく折りたたんで、平たくなれるように出来ている。


 


026 オオメカメムシ(ナガカメムシ科)
 
2011年6月5日 だんぶり池・青森

その名のとおり、目の大きさが目立つカメムシである。

アブラムシを捕食しているのを、見かけたことがある。

 

 

027 ウスモンカスミガメ(カスミカメムシ科)
 
2011年9月4日 だんぶり池・青森

この仲間も、標本がないと同定しにくい。

おそらく、間違いないと思うが・・・

 

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だんぶり池のカメムシ【4】

続いて、ヘリカメの仲間である。

どこまでを、カメムシと言うかは、
意見の分かれるところであるが、
ここでは、サシガメ、ナガカメ、カスミカメまでを、
カメムシの仲間とする。

 

018 オオヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2010年9月2日 だんぶり池・青森

何でこんなに大きくなったの? 
っと、聞いてみたくなるほど大きいカメムシ!!!

だんぶり池では普通に見られる。

 

 

019 キバラヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2010年8月25日 だんぶり池・青森

あまり多くないが、黄色が鮮やかに目立つ。
匂いはちょっと変わっていて、好きなタイプである。

 

 

020 ケブカヒメヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)

2010年6月15日 だんぶり池・青森

目立たないヘリカメ。
見かけても、シャッターを押さないことも多い。

 


021 オオツマキヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2011年6月26日 だんぶり池・青森

ツマキヘリカメムシと似ているが、
腹部末端に2個のこぶがあるので、簡単に区別できる。

だんぶり池では、ツマキヘリは確認できていない。

 

 

022 ハリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2011年9月4日 だんぶり池・青森

本種も、ホソハリカメムシと似ているが、触角で区別できる。
だんぶり池では、ホソハリは確認できていない。

 

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