忍者ブログ

ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

日本の桜 【弘前城】

北国の桜は、(多分)待ち焦がれる期間が長いので、
その分、より美しく感じるのかもしれない。

それにしても、桜は「ちょっとだけ不思議」だ!


春になると、まず、一斉に花が咲き、
あっという間に散ってしまって、
それから、さりげなく葉っぱが出てくる。

桜は、花が咲くときも見事であるが、
散り際の美しさも、素晴らしい。

弘前城のお堀の水面は、すべてピンク色になる。


3月末から5月初にかけて、車で旅をすると、
道路沿いの桜の開花状況をみるだけで、
その地方の微妙な温度変化が確認でき、
それぞれの季節の変化を感じることができる。

桜が日本人に好まれる理由のひとつが、
こんなところにもあるのかもしれない。



今回は、弘前城の桜の写真を5枚選んだ。

ここは、全国各地から観光客が訪れる有数の桜の名所で、
老木が多いため、維持管理がかなり大変だそうです。


以下の5枚の写真に、野暮な説明はいらない??


  
2010年5月3日 弘前城公園




 
2009年4月24日 弘前城公園




 
2009年4月24日 弘前城公園 




 
2011年5月4日 弘前城公園




 
2011年5月4日 弘前城公園



全国各地に、桜の名所は、かなりの数がある。
また、俗に言う「一本桜」も、有名箇所が少なくない。

そして、日本の桜は、背景が何にでも良く似合う。

山でも、川でも、滝でも、湖でも、
お寺でも、神社でも、橋でも、灯台でも・・・


手持ちの桜の写真は、多すぎて、なかなか整理できないが、
次回、さりげなく紹介したい。
 

拍手[44回]

PR

カメムシのルーズな集団

昨年、日本のキンカメムシ類の
お互いの体が重なり合うような
かなり密な集団を紹介した。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101024/1/

今回は、他のカメムシ類に比較的よく見られる
ややルーズな集団を紹介する。



多分ジュウジナガカメムシ
 
2001年8月18日 白樺湖・長野

もともと、カメムシの仲間は、特に幼虫期には、
同一卵塊起源(兄弟?)の集団を形成することが多い。

この場合には、主として、
捕食者からの防御行動に関係している可能性が高い。

 


オオツマキヘリカメムシ
 
2009年6月28日 弘前市・青森

一方で、成虫になっても、このように、
ルーズな集団になっていることがある。

これは、交尾のための集団である。

だから、以前紹介したキンカメムシの仲間に見られたような
完全にビタクッツキしていることはない。


 

マルカメムシ
 
2005年9月3日 徳島市・徳島

このような成虫のルーズな集団は、
幼虫でみられたような兄弟同士の集団ではない可能性が高く、
多くは交尾の効率化のための集団であるらしい。

むしろ、交尾をめぐる「なわばり」のようなイメージである。


 

ヒメホシカメムシ
 
2006年1月30日 徳島市・徳島

こちらは、石の下などで見られる集団で、
越冬のため、ただ単に好適な場所が選ばれて、
その結果として、ルーズな集団になっているのかもしれない。

いずれにしても、最近の多くの研究結果として、
ちょっとだけ不思議なカメムシ類の集団に関して、
生態学的な意味が少しずつ解明されているようである。

 

拍手[44回]


だんぶり池で昼間飛ぶ蛾


だんぶり池には、昼間飛ぶ蛾がたくさんいる。

3月24日に紹介した「だんぶり池で昼間飛ぶ蛾」の続きである。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110324/1/

多くの蛾は、通常は夜に活動するのに、
何故、ほんの一部の蛾が昼間飛ぶのだろうか?


以下の5種は、その理由が、
何となく、わかるような気がするが・・・

 

トラガ(トラガ科)
 
2010年6月19日 だんぶり池・青森

この蛾は、今年2月20日に、
昆虫アルファベットの【J】として、すでに紹介している。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110220/1/

普段は、このように隠れていて見えないが、
黒白の前翅表面の下に、良く目立つ黄色の【J】の模様がある。
 

この目立つ模様は、今年3月8日に紹介したように、
目玉模様のような「ビックリ効果」が期待できる。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110308/1/

幼虫の食草は、シオデやサルトリイバラであり、
体液に有毒(不味)成分を含むとも思えないので、
もしかしたら、標識的擬態の可能性もあるかもしれない。

いずれにしても、「ちょっとだけ不思議な蛾」である。

 


イカリモンガ(イカリモンガ科)
 
2010年8月23日 だんぶり池・青森

花に蜜を吸いに来る飛び方や、
止まったときの容姿は、
どう見てもタテハチョウである。

 
 

ユウマダラエダシャク(シャクガ科)
 
2010年8月1日 だんぶり池・青森

市街地でも、比較的良く見かける蛾である。

鳥のフンに擬態していると言われているが、
これについては、改めて紹介したい。

幼虫は、マサキなどの生垣につく害虫でもある。

 


シラフシロオビナミシャク(シャクガ科)
 
2010年6月6日 だんぶり池・青森

この子も、白黒の比較的目立つチョウのような蛾である。
近縁種が多く、もしかしたら、違う種かもしれない。

 


クロスジノメイガ(ツトガ科)
 
2010年8月29日 だんぶり池・青森

この子は、どう見ても蛾であるが、
何故か、昼間花に止まっているのを良く見かける。

灯火採集でも採れるとのことで、
昼夜ともに活動するのかもしれない。

 

拍手[44回]


鏡のような湖沼

3月5日に、印象に残る日本の湖を紹介した。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110305/1/

日本の湖沼は、比較的風が強いためか、
水面が多少波立っていることが多く、
水面に景色が綺麗に映ることはない。

ただ、山奥にある小さな池の場合には、
条件により、まるで鏡のように、
反対側にある風景を水面に映すことがある。

 

乗鞍高原の不思議な池
 
2010年9月27日 乗鞍高原(一の瀬園地)・長野

この写真が、手持ちの中で、一番鏡に近いものである。

撮影当日(朝8時過ぎ)は、全く風がなく、
絶好の撮影タイミングであった。

でも、なんか変だぞ!!!

 
 

乗鞍高原の不思議な池

 
2010年9月27日 乗鞍高原(一の瀬園地)・長野

おっと、間違えた(わざとらしい?)。

こっちが正しい向きです!!!

 
 


阿波池田のダム湖
 
2007年1月2日 阿波池田・徳島

お正月の風のないのどかな山の湖。
まるで、墨絵の世界である。

もちろんカラー写真である。


 

雄阿寒岳と阿寒湖

 
2010年7月2日 阿寒湖・北海道

この写真も、例によって、朝の7時前。
よくある光景ではあるが・・・

晴れていれば、最高の景色だった。
でも、この曇り空も、なかなか良い。

まるで、墨絵の世界である。

もちろんカラー写真である。




弘前城公園の夜桜
 
2011年5月4日 弘前市・青森

ライトアップされた夜桜。
お堀にさりげなく映る。

今年の桜である。 ⇒是非拡大してご覧ください。

もう少し水がきれいだったら・・・・

拍手[47回]


シャッターチャンス

カメラ片手に、林道を歩いていると、
さりげなく決定的瞬間が撮れることがある。

まあ、そんなに大袈裟なものではないが・・・

 

チャマダラエダシャク(シャクガ科)
 
2010年8月23日 だんぶり池・青森

だんぶり池の林道を歩いていると、
フワフワという感じで、目の前を蛾が飛び立った。

数m先の木の幹に止まったの確認したが、
近づいて見て、ちょっとビックリ・・・

蛾の翅が気の幹に、隙間なくピッタリ貼りついている。

これは「ちょっとやそっとの風では、吹き飛ばされないぞ!」という
強い決意の表れだろうか?

 


キバネハサミムシ(ハサミムシ科)食事中
 
2010年8月20日 酸ケ湯温泉・青森

酸ケ湯温泉の駐車場で、車に近づくと、
フワフワという感じで、目の前を、
多分カワゲラの仲間が飛び立った。

数m先の壁に止まったの確認したが、
近づいて見て、ちょっとビックリ・・・

ハサミムシに、後ろのハサミでいとも簡単に(?)、
捕獲されてしまった。

(*)キバネハサミムシの同定は、西川勝博士にお願いしました。


 

ナミテントウ(テントウムシ科)飛翔直前
 
2010年9月7日 だんぶり池・青森

だんぶり池の林道を歩いていると、
葉っぱの先に、ナミテントウを発見した。

近づいてカメラを構えた瞬間に、翅を開いた。
連射ではなく、偶然撮れた一枚。

 
 

コガネの一種(コガネムシ科)飛翔直前

2010年6月29日 十勝・北海道

十勝の林道を歩いていると、
葉っぱの先に、コガネの一種を発見。

近づいてカメラを構えた瞬間に、翅を開いた。
前の写真と同じ、連射ではなく、偶然撮れた一枚。


 

ガガンボの一種(ガガンボ科)
 
2010年8月21日 だんぶり池・青森

だんぶり池の林道を歩いていると、
葉っぱの先に、ガガンボを発見した。

近づいてカメラを構えた瞬間に、翅を震わせたが、
どうも様子がおかしい。
取り合えず、シャッターを押したが、
後で良く見ると、後脚がヨレヨレの瞬間(?)。

ちょっと不思議???

 

拍手[50回]