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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ベスト写真(2014)

 
 
 
 
  迎春 2015


今年もよろしくお願いいたします
 
 


  
ブログを始めて、早くも4年4ヶ月が経過しました。
 
これからも、マイペースで、
さりげなくブログ更新できればと思ってます。

 


・・・???!!

 


以下、恒例となった(?)昨年のベスト写真です。

 

 

昆虫部門:

アリグモと本物のアリのツーショット

2014年5月24日 金沢市・石川

昆虫部門となっていますが、手前にアリが写っているので・・・


しかし、本物のアリは、偶然に写りこんでいるのではありません!!!

このツーショットのアングルは、結構苦労した結果なのです。

 

【再びアリグモ これがミラクル擬態だ!!】
 ↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140611/1/

 

 

 


動物部門:

野生のイノシシ
9780
2014年5月31日 筑波山・茨城

これは、かなりの衝撃でした。

正面からの写真も沢山ありますが、
動物園でも撮れそうなアングルだったので、
こちらをベスト写真としました。

 

【イノシシに遭遇】
 ↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140709/1/

 

 

 

植物部門:

小岩井農場の1本桜

2014年4月17日 小岩井農場・岩手

この撮影ポイントは、あまりにも有名な場所なので、
カメラマンの数の多さには、ちょっとだけビックリ。


もう少し、桜の花がピンク色だったら・・・

 


【ちょっと気分転換 岩手山】
 ↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140518/1/

 

 

 

風景部門:

金色に輝く洞爺湖

2014年7月2日 オロフレ峠付近から・北海道

おそらく、このような写真が撮れるのは、
限られた数日のうちの数十分間だけだと思っています

普通に晴れた日の夕焼けだったら、
こんな雰囲気の写真にはならなかったはず・・・?

 


【金色に輝く湖】
 ↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140819/1/

 


⇒ ⇒ ⇒ 今年も、春が待ち遠しい・・・

  



 

拍手[22回]

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かなり不思議なナナフシモドキ


ナナフシモドキという色々な意味で不思議な虫がいる。

ナナフシの仲間は、コノハムシと並んで、
隠蔽的擬態の代名詞ともなっているのだが・・・


ん?  何で、モドキ・・・・??

 

アゲハモドキやカマキリモドキなど、
○○モドキと付く虫たちは、結構沢山いる。

多くは、もともとの○○と言う名前の虫がいて、
あまり類縁関係のない虫が、その本家(?)に、
姿かたちが良く似てる場合に付けられる名前だ。


普通に考えれば、ナナフシという名前は、
ナナフシ目に属する昆虫の総称なので、(ややこしいが)
ナナフシモドキは、ナナフシ目以外の虫に付けられる名前である。

もちろん、近縁種に付けられる場合もあるのだが、
ナナフシ科の「ナナフシモドキ」だけ(?)は例外で、
ただのナナフシという種が、別にいる訳ではないのだ。


ん! カミキリモドキ??

⇒(話がややこしくなるので?)

 


 

ナナフシモドキとバッタ目の幼虫

2003年4月5日 与那国島・沖縄

ナナフシの仲間は、緑色型と褐色型があるようで、
この子は、どちらかというと褐色派なので、
枯れ枝にいた方が、より目立たなかったようにも見える。

しかし、その色とサイズ(太さ!)が絶妙で、
写真のように、緑色の葉っぱにいても、姿かたちは、
やや黄色っぽく見える葉脈と、見事に一致しているのだ。


だから、体の色が緑色ではなくても、このように、
背景の葉っぱに、完全に溶け込んで見えるのだ【注1】

 

 

 


ナナフシモドキ(ナナフシ科)

1999年6月19日 与那国島・沖縄

こちらが、普通の良くある光景だ。

この写真も、昔、与那国で撮ったものだが、
個人的に、擬態する虫たちの姿を、
自然のままに、撮りたくなったキッカケの1枚である。

ただ、ナナフシモドキが、このような状態でいるところを、
歩きながら見つけられる自信は、全くない。


最初の写真と、背景の状況を比較すると、
何か、ナナフシモドキの驚くべき底力を感じるのだ。


 

 

 

ナナフシモドキ(ナナフシ科)

2014年7月18日 笹子峠・山梨

この子は、本州で見つけたナナフシモドキである。

残念ながら、青森県には、分布していないようだが、
ネット情報では、日本特産種であるらしい。


この遠目に見た写真で、どこにいるか、お分かりだろうか?

・・・・・・2匹!!



 

 


ナナフシモドキ(ナナフシ科)

2014年7月18日 笹子峠・山梨

斜めから、アップで撮ると、こんな感じだ。

しかし、何度見ても、不思議な虫だ。

枝に擬態する「こだわり」のために、
逆に多くのものを失っている感じがするのだ。


まず、翅を取り払って、飛翔能力を失い、
あまりにも痩せた体型にしたので、
筋肉が発達せず、動きも遅い。

内部の消化管や神経系、呼吸器系の配置も、
大きな制約を受けているはずだ。

そして何よりも、体が弱々しくなって、
脚などが切断され易くなったのだが、
これはポジティブに考えよう。

防御手段の一つとして、敵に襲われた際に、
脚を自ら切り離すことが出来るからだ【注2】

 


 

 

ナナフシモドキ(ナナフシ科)

2014年7月18日 笹子峠・山梨

この子は、一体どうしたのだろうか?

こんな感じで静止していれば、良く目立つが、
脚がうまく重なって、まるで枝である。

残念ながら、緑色で枝には見えないのだが・・・

 

 

もうひとつナフシモドキには、不思議なことがある。

ナナフシの仲間は、単為生殖を行う事が知られており、
オスは非常に稀で、ほとんど出会うことはない。

何故こんなことになったのか?

まさか、この体型では、
「雌雄が出会っても、交尾しにくい」
なんてことは、ないだろう?

 


  それでは・・・良いお年を

 

 

【注1】この写真は、思い出深い。
 
    実はこの写真、真ん中のナナフシを狙ったものである。
    ようやく、デジカメが普及してきたころ、 
    直接フロッピーディスクに保存する機種で、
    カメラのモニター画面の性能はちょっと?マークだった。

    後で、パソコンの画面で確認したときに、
    すぐそばに、バッタ目の幼虫が、
    さりげなく写っていたという訳である。


    それにしても、このバッタ目の幼虫!!
    隠蔽的擬態の代表であるナナフシよりも、
    撮影者(私)が、見つけられなかったことに、
    ちょっとだけ、不思議な驚きを感じる。

 

【注2】失われた脚は、若齡幼虫時であれば、
    脱皮とともに再生可能であるが、
    終齡幼虫・成虫の自切は、再生されない。

    ただし、終齡幼虫・成虫の場合でも、
    脚は簡単に外れてしまうようだ。


 

     

拍手[20回]


偶然と必然? ヒトツメカギバ他


前々回・前回と、(擬態ではないのに)、
類縁関係のない虫が、全く偶然に、
互いに良く似た姿かたちになっている例を紹介した。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141218/1/
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141221/1/


特定のモデル種に似せるベイツ型擬態の場合とは違って、
姿かたちに関しては、自然淘汰が働かないと考えられるので、
両種の見た目が同じようになるのは、全くの偶然である。

だから、このような例は、かなり稀なことだと思う。

 

 

さらに、今回紹介する例は、ちょっとだけ不思議である。


以下、連続で4枚の写真をご覧ください。

 

 


ヒトツメカギバ(カギバガ科)

2010年8月29日 だんぶり池・青森

前翅に、眼のような紋を持つ普通の白っぽい蛾だ。

ただ、前翅にある模様の色が微妙で、これは鳥の糞の色だ。

 

 

 

マダラカギバ(カギバガ科)

2014年7月6日 トマム・北海道

この子は、上のヒトツメカギバと同じ科に属するので、
雰囲気が良く似てるのは、まあ当然である【注1】

単独で緑の葉っぱの上にいるときは、
多分、鳥の糞に見えないこともない。

 

 

次に、・・・・

 

 

ヒトツメオオシロヒメシャク(シャクガ科)

2013年8月2日 矢立峠・秋田

この子も、ヒトツメ~~と名付けられているが、
類縁関係のないシャクガ科に属する蛾である。

目玉模様の雰囲気もあるが、鳥の糞にも見える。

 

 

 

ウススジオオシロヒメシャク(シャクガ科)

2012年6月26日 万葉の里・群馬

微妙に模様が違うこの子も、同属の蛾である【注2】


これまで紹介した4種は、いずれも、
葉っぱの上で静止するときに、
左右前翅の前縁部分が、ほぼ一直線になり、
見た目が非常に良く似ている。

 

 

・・・と、ここまでは、前2回と同じように、
カギバガ科とシャクガ科の類縁関係のない2つのグループの蛾が、
互いに良く似た姿かたちになっている例の紹介である。

 

 

しかし、今回は、非常に興味深い事実がある。

最初のヒトツメカギバは、不思議な交尾行動をするのだ。

 

 

多くの虫たちが、色や形を鳥の糞に似せることで、
外敵の目を欺く「糞擬態」という防御戦略には、
宿命的な欠点があるのだ。

それは、蛾の左右対称の姿かたちである。

糞擬態は、隠蔽的擬態の範疇には入らない。

とりあえず、自分が鳥の糞であることを、
捕食者(鳥!)に知らせた後で、
餌ではないことを、認識させる必要があるのだ。

 

上で紹介した4種類の蛾は、いくら糞のような色でも
そのまま静止していれば、左右対称の明らかな蛾の輪郭なので、
野鳥類は、すぐに蛾であることが分かってしまうだろう。

 


ところが、・・・

 

ヒトツメカギバ交尾中(カギバガ科)

2012年9月13日 芝谷地湿原・秋田

このように2匹が協力(?)し合えば、
左右対称ではなくなり、蛾の輪郭は、
完全に消されてしまうのだ。

場合によっては、交尾が終わっても、
そのまま、雌雄が重なっていることもある。


しかも、これこそが偶然か必然か、
垂直に近い葉っぱにいるときには、
まるで柔らかい鳥の糞が、垂れ下がっているように、
細長く重なっていることもあるのだ。

その「衝撃的な写真」があるので、
是非、以下のページをご覧ください。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120918/1/

 


そこで、興味深いのは、ヒトツメカギバ以外の種の交尾だ。

彼らもまた、間違いなく、単独でいるよりも、
交尾しているときの方が、鳥の糞に見えるはずだ。

擬態を完成させるには、雌雄が交尾をして、
蛾の輪郭を消す必要があるのだ。


はたして、ヒトツメカギバと同じような交尾行動が、
必然となるのだろうか?

 

 

 

【注1】ネット情報では、日本産のカギバ科には、
    他に2種の良く似た蛾がいるので、以下の4種が、
    鳥の糞に擬態していると思われる。

     ヒトツメカギバ  Auzata superba superba
     マダラカギバ  Callicilix abraxata abraxata   
     モンウスギヌカギバ  Macrocilix maia
     ウスギヌカギバ  Macrocilix mysticata watsoni

    もちろん、この4種は近縁種であり、
    互いに良く似ているのは、共通祖先が同じなので、
    偶然ではないだろう。

 

【注2】ネット情報では、日本産のシャクガ科には、
    他に2種の良く似た蛾がいるので、以下の4種が、
    鳥の糞に擬態していると思われる。

     ヒトツメオオシロヒメシャク Problepsis superans superans
     ウススジオオシロヒメシャク    Problepsis plagiata
     フタツメオオシロヒメシャク    Problepsis albidior matsumurai
     クロスジオオシロヒメシャク    Problepsis diazoma
     

    もちろん、これら4種は同属なので、
    似ているのは当然であろう。




     

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偶然と必然? ヨツメトビケラとシロモンヒメハマキ


前回、どちらかが擬態しているわけではないのに、
類縁関係のない虫が、全く偶然に、
互いに良く似た姿かたちになっている例を紹介した。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141218/1/


特定のモデル種に似せるベイツ型擬態の場合とは違って、
姿かたちに関しては、自然淘汰が働かないと考えられるので、
両種の見た目が同じようになるのは、全くの偶然である。

だから、このような例は、かなり稀なことだと思う。


・・・もちろん、私が知らないだけかもしれないが・・・

 

 


今回、写真が撮れた、もう一例だけ紹介しよう。

 

 

まずは、福井県の瓜割の滝で見つけた、
よく目立つ模様のこの子から・・・

 

ヨツメトビケラ(フトヒゲトビケラ科)

2014年5月25日 瓜割の滝・福井

真っ黒な翅に、よく目立つ黄白色の三日月。


実は、この写真では、三日月紋が、
左右に1個ずつしかないように見えるが、
前翅と後翅に、それぞれ1個ずつあるので、
名前の由来通り、四つ目である。

 

 

 

ヨツメトビケラ(フトヒゲトビケラ科)

2014年5月25日 瓜割の滝・福井

だから、翅を開いて飛んでいると、
鮮やかな4つの紋が、はっきり見える。

ただ、あまりトビケラ類は、有毒であったり、
他の防御手段を持っているとは、考えにくいので、
警戒色ではなさそうだ。


⇒ この紋は、雄にしかないので、
  もしかしたら、交尾行動に関係しているかもしれない。

 

 

 

そして、酸ヶ湯温泉で見つけたこの子は、
チョウ目のハマキガの仲間であるが、
見た目の雰囲気が、上のトビケラと良く似ている。

 

 


シロモンヒメハマキ(ハマキガ科)

2014年6月21日 酸ヶ湯温泉・青森

すぐ上の写真と比較すると、全体の雰囲気が、
非常に良く似ていることが分かる。

しかも、良く目立つ模様なので、
捕食者に発見されやすいような気がするのだが・・・

 

 

 

シロモンヒメハマキ(ハマキガ科)

2014年6月21日 酸ヶ湯温泉・青森

ネット情報では、幼虫の食草はサクラなどで、
成虫が、有毒成分を体内に持っているとは考えにくい。

 

 

という訳で、今回の両種が良く似ているのも、
擬態関係ではなく、偶然の結果だろう。


もちろん、未知の(単に私が知らないだけ!!)の、
モデルとなった不味成分を体内に持つ3番目の種が、
いるかもしれないのだが・・・

 

    

 

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偶然と必然? ヨモギネムシガとシロズオオヨコバイ


類縁関係のない虫が、全く偶然に、
互いに良く似た姿かたちになることは、
自然界では、良くあることだ。

両種とも、良く目立つ色彩である場合には、
どちらか一方に、何かしらの適応的な意味があることが多く、
その関係を、擬態(ベイツ型擬態)と呼ぶ。


このような擬態という概念は、非常に興味深い現象が多く、
このブログでも、しばしば紹介してきた。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110114/1/

 

ところが、(多分)モデルと擬態者の関係ではなく、
全く偶然に、互いに良く似ている場合もあるようだ。

 

 


まずは、だんぶり池のヨモギの葉っぱで見つけた、
前衛的な模様のこの子から・・・

 

 


ヨモギネムシガ(ハマキガ科)

2013年7月12日 だんぶり池・青森

茶色の前翅に、あまり見かけない白い模様がある。

中央の茶色の部分だけに注目すると、
スカートをはいた女の子のようにも見える。
⇒(最近流行のだまし絵のようだ)

ただ、この白い模様の形は、かなり変異が多いようで、
残念ながら、写真が悪くお見せできないのだが、
先端部分が、オーム(Ω)型に繋がった模様も多い。

 

 

 

 

ヨモギネムシガ(ハマキガ科)

2013年7月12日 だんぶり池・青森

名前が示すように、ヨモギの葉っぱで良く見かける。

私は、ハイイロセダカモクメ幼虫の関係もあって、
ヨモギの葉っぱにいる虫(幼虫も!)を、
必死に探すことが多いのだが、
それらしい、この子の幼虫は見たことがない。

もしかしたら、葉っぱを巻いて、
その中に潜り込んでいるのかもしれない。


いずれにしても、寄主植物のヨモギには、
有毒物質は含まれていないはずだ。

 

 

 

そして、酸ヶ湯温泉で見つけたこの子は、
カメムシ目のヨコバイの仲間であるが、
姿かたちが、上のハマキガとそっくりである。

 

 

 

シロズオオヨコバイ(オオヨコバイ科)

2013年10月10日 酸ヶ湯温泉・青森

最初に見つけたときは、上のヨモギネムシガを思い出した。

この子のオーム(Ω)の色は、赤褐色であるが、
多くは、真っ黒のようである。


おそらく、カメラレンズの特徴からか、
写真で見ると、明らかに違って見えるのだが・・・

 

 

 

 

シロズオオヨコバイ(オオヨコバイ科)

2013年10月10日 酸ヶ湯温泉・青森

ネット情報では、雌雄で模様の雰囲気が違うようだ。

また、雌雄の差ではないようだが、
オーム型が真っ黒な個体も、ときどき見かける。

個人的は、オームが赤いタイプの方が好きだ。


寄主植物はヤナギなので、おそらく有毒植物ではない。

 

 


という訳で、今回の両種が良く似ているのは、
擬態関係ではなく、偶然の結果だろう。


もちろん、未知の(単に私が知らないだけ!!)の、
モデルとなった不味成分を体内に持つ3番目の種が、
いるかもしれないのだが・・・

 

   

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