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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ハセモを探せ【上級編】 ハイイロセダカモクメ幼虫

前回の更新(10月9日)で、
だんぶり池で見つけたハイイロセダカモクメ幼虫が、
今年最後の撮影だと書いた。

しかし、幸か不幸か、翌日(10月10日)に、
白岩森林公園で、2匹の幼虫を見つけてしまった。


今回は、「ハセモを探せシリーズ」用に、無理矢理(?)、
ターゲットの位置が、センターにないものも撮影した。

 

北国以外では、まだ、間に合います。
下の写真で、練習して、
是非、ヨモギの花穂を見つけたら、
ハセモ君を探してみてください。

小さな虫が、工夫して生きてるのを感じると、
あなたの人生観が、(多分?)変わります。

 

今回は、回答(赤丸印)を、後半部に添付しましたので、
上級編に、チャレンジしてみてください。

下へ行くほど、難しくなります。
(写真はクリックすると拡大します)

 


ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

 

ここから、回答編です。

 

 


ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 

 

ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月10日 白岩森林公園・青森

 


今度は、是非、実物でチャレンジしてみてください。

一匹でも見つかると、付近に数匹はいます。

 

 


 

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ハセモを探せ! ハイイロセダカモクメ幼虫

今年も、ハイイロセダカモクメ幼虫の季節がやってきた。

どこへ行っても、ヨモギの花穂を見つけると、
さりげなく探しているが、今年は、
なかなか見つけることができなかった。

いつも、数匹は見つかるだんぶり池周辺でも、
何故か今年は、林道の草刈りが丁重に行われて
ヨモギそのものが、あまり残っていない。

 


そして、ついに・・・

 


ハイイロセダカモクメ幼虫

2012年10月6日 だんぶり池・青森

この日が最後という決心をして、雨上がりの早朝にチャレンジした。

僅かに残っているヨモギを、かなりしつこく探して、
ようやく1匹だけ見つけることができたのが、この子である。

 

・・・・・・・


 
立ち止まって、必死にヨモギの花穂を探しているときに、
昔読んだ絵本「ウォーリーを探せ」を、ふと思い出した。

これは、多分10年以上前に流行ったもので、
沢山の同じような漫画の人物が、小さく描かれたページの中から、
主人公のウォーリーを見つけ出す「頭の体操」シリーズだ。


今回、せっかくなので、これを軽くパクッて、
「ハセモを探せ」というシリーズは、どうでしょうか?

もちろん、ハセモとは、ハイイロセダカモクメの幼虫の
(このブログだけの)新しい呼び名である。

 


とりあえず、下の写真で、サーチングイメージを作ってから、
本番にチャレンジしてください。



2010年10月8日 だんぶり池・青森

分かりやすい背景に、人為的に置いたものです。

 

 

まずは、初級編です。

 

試しに、下の2枚の写真で、ハセモ君を見つけてください。

 


2010年10月8日 だんぶり池・青森

 



2010年10月13日 弘前市・青森

 

 


これで目が慣れてきたら、中級編です。

 



2010年10月8日 だんぶり池・青森

 



2010年10月14日 だんぶり池・青森

 

 


そして、最後に・・・・・・やや上級編。

 

 


2010年10月14日 だんぶり池・青森

 

 

全部みつかりましたか?


 

・・・・・お疲れさまでした。

ヒント: 基本的に、すべて真ん中に写っています。




 


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ちょっとだけ不思議な生き物 ミミズとナメクジ!!

虫の話題が続いたので、気分転換・・・・


人とあまり出会うことのない森の中で、
クマさんに出会うのもかなり怖いが、
普段あまり見かけない生き物に出会うと、
まあ、ちょっとだけ気持ち悪い(?)。

 


シーボルトミミズ(フトミミズ科)

2003年9月14日 足摺岬・高知

足摺岬近くの明るい森の中で、ちょっとビックリ。

真っ青なミミズ、しかも半端なく大きい!!


この綺麗な青藍色が、ミミズでなかったら・・・・ ネックレス?

 

 

シーボルトミミズ(フトミミズ科)

2003年9月14日 足摺岬・高知

人間の足と比較して、その大きさは衝撃だ。

しかも驚くべきことに、寿命は2年しかないが、
付近の全個体が一斉に誕生し、一斉に死滅するらしい。

だから、地域によって成体が発見される年が、
2年に一回(隔年)になるのだ。

これが本当ならば、足摺岬では、
奇数年にしか成体を見ることはできないはず??!!

 

 


ダイセンヤマナメクジ(ナメクジ科)

2009年8月14日 八幡平・秋田

何を隠そう、この年になるまで、
世の中に、こんなに大きなナメクジがいるとは思わなかった。

普通のナメクジの3~4倍はありそうだ。


一応、枯れ枝に擬態しているようだが・・・・

 

 


多分ダイセンヤマナメクジ(ナメクジ科)

2011年7月1日 だんぶり池・青森

だんぶり池にもいた。
(⇒もしかしたら、ただのヤマナメクジかもしれない)

この子のサイズも、かなりの衝撃だ。

まあ、軽く触ってはみたが、別に有毒ではなさそうだ。

 

誰だ!! 「おいしそう!」なんて言ってるのは?

若い娘さんは、ナメクジなんて食べないよ・・・・・


 

(番外編)

折角なので、手持ちの秘蔵写真を・・・

 


黒いシマヘビ(ナミヘビ科)

2002年9月14日 室戸岬・高知

写真を撮ったときには、室戸岬にしかいないのかと思ったが、
全国に分布し、普通にカラスヘビというらしい。


そういえば、コブヤハズカミキリにも、黒化型がいたな・・・
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120922/1/

 

 

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隠蔽的擬態のアオマツムシ

今回は、有名なマツムシではなく、アオマツムシである。
(⇒ただのマツムシは、昔から歌になるほどだが・・・)


比較的高い木の上で鳴いていることが多く、
鳴き声はよく耳にするが、簡単にはその姿を見ることはできない。

私も、特にメスの写真を撮りたいとずっと思っていたが、
なかなかその機会がなかった。


今回、東海村の公園のベンチに座っていたとき、
全く偶然に、すぐ目の前にいたメスを発見した。

もちろん、鳴き声が聞こえたからではないので、
こんなラッキー(古い!!)な瞬間は、年に数度しかない。
 

 

アオマツムシ(マツムシ科)

2012年9月24日 東海村・茨城

どこにいるか、わかりますか?

⇒若葉のように見える・・・・

 

 

アオマツムシ(マツムシ科)

2012年9月24日 東海村・茨城

このように、触角を揃えて前方に伸ばして静止していると、
お尻の先が、細くなっているので、まるで葉っぱである。

しかも、背中が平らで、縁取りの黄色ラインが入っている。

 

 


アオマツムシ(マツムシ科)

2012年9月24日 東海村・茨城

この姿勢で静止していたら、おそらく目の目にいても、
簡単には、見つけることはできないかっただろう。

多分、私だけでなく、捕食者(鳥?)も・・・

アオマツムシの姿は、このように、バッタの仲間では珍しく、
姿かたちまで葉っぱに似せた隠蔽的擬態の範疇に入る。

普通は、いわゆる保護色だけで、身を守っているバッタの仲間より、
ちょっとだけ上を行くのだ。



 


アオマツムシ(マツムシ科)

2012年9月24日 東海村・茨城

この子は、今から100年以上も前に、
日本にやってきた外来種という説が一般的である。

初記録は、東京の赤坂とのことで、私が学生のころは、
東京近郊でしか、鳴き声が聞かれなかったはずである。

近頃は、茨城の東海村でも、住宅地の公園や街路樹で、
昼夜を問わず普通に鳴き声が聞こえるようだ。

 

 


アオマツムシ(マツムシ科)

2012年9月24日 東海村・茨城

桜の木にいる外来種というとアメリカシロヒトリが有名であるが、
アオマツムシの場合は、大きな害を与えていることはなさそうで、
薬剤散布などで駆除するような話も、あまり耳にしない。


いつか、弘前市でも、鳴き声が聞こえるようになるんだろうか?

 

(追記)

ふと、思い出したのがこの子!!


オオアオゾウムシ(ゾウムシ科)

2008年7月18日 霧ヶ峰・長野

ゾウムシとマツムシが、何となく似てる気がする。

色と形と模様が・・・・
 


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ちょっとだけ不思議な虫たち ビークマーク

ビークマーク(beak mark)という専門用語がある。

日本語では【くちばしの跡】という意味だが、
チョウが、鳥に襲われたときに出来た、翅が破れた部分のことを言う。

以前このブログで、色々な虫たちの持つ目玉模様について、
予測されるその役割を、5回に分けて細かく検討した。
その中で、このビークマークについても、疑問点も含めて紹介した。
↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Entry/73/

ただこのときは、自分で撮った写真がなかった。


それ以来、注意深く探してはいたが、ようやく、
翅が破れているチョウの写真を、数枚撮ることができた。

普段は(多分?)絶対シャッターを押すことのない被写体である。

でも、子供のころに、昆虫採集したことのある人なら、
このような翅の破れたチョウは、誰でも見たことがあると思う。

 

 


ヒカゲチョウ(タテハチョウ科)

2012年9月27日 東海村・茨城

後翅の半分近くが破れてなくなったヒカゲチョウ。
おそらく、鳥のくちばしで突かれて出来た破れ跡である。

この部分には、目玉模様があったはずである。


こんな写真は、ビークマークを意識して撮らない限り、
あまり公開されることはないと思う。

 

 

クロヒカゲ(タテハチョウ科)

2012年8月28日 小泉潟公園・秋田

こちらは、典型的なV字のビークマークを付けたクロヒカゲ。

2枚の翅の同一場所が、きれいに破れているので、
おそらく、翅を閉じて静止しているところを、
少し大きめの鳥が、そこにあった目玉模様を狙って、攻撃したのだろう。

 

 

クロヒカゲ(タテハチョウ科)

2012年8月28日 小泉潟公園・秋田

そして、このような状態になって、生存しているということは、
翅の端っこにある(胴体から離れた場所!)目玉模様が、
鳥の攻撃をその部分に誘導し、見事に攻撃から逃れた結果である。

 

 

クロヒカゲ(タテハチョウ科)

2010年7月22日 酸ケ湯温泉・青森

正常なクロヒカゲには、これは、別の場所で撮った写真であるが、
まさにV字型に破れた位置に、目玉模様があるのだ。

この眼状紋が、間違いなく、この子の命を救ったのだ。

翅は、みすぼらしくなってしまったが・・・・・

 


ただ、この写真のように、左右対称にビークマークが付いた個体は、
一体どのような状況で、鳥の攻撃を受けたのだろうか?

この位置に左右対称のビークマークが付くのは、
くちばしで攻撃する鳥が、チョウが翅を閉じて静止しているときに、
アタックした場合に限られる。

はたして、どのような鳥が、翅を閉じて静止しているチョウを、
背後から攻撃するのだろうか?

一般的には、チョウが小鳥に襲われるのは、飛んでいるときだと思う。
翅を閉じて静止しているチョウを、小鳥が背後から襲うことは、
あまりないような気がするのだが・・・・

 

 

というわけで、
9月のブログ開設2周年記念で、連続9回(隔日!?)に渡って、
さりげなく行ってきた「ちょっとだけ不思議な虫たち」シリーズは、一応終わります。


ただ、不思議だと思ってるのは、私だけ??!?!


 


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