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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

だんぶり池のカメムシ【2】

今回は、だんぶり池で見られるやや小型のカメムシ類である。

 

007 ナガメ(カメムシ科)
 
2011年5月25日 だんぶり池・青森

警戒色のカメムシで、成虫は匂いを出さない。

ただし、幼虫時代には、匂いを放出することができ、
この場合は、そのにおい成分は、
警報フェロモンとして作用することが証明されている。

 


008 イシハラカメムシ(カメムシ科)
 
2011年5月29日 だんぶり池・青森

いわゆる珍品に属するカメムシで、
だんぶり池ではこの1個体のみ確認。

学名【Brachynema ishiharai Linnavuor】が示すとおり、
愛媛大学の故石原保教授の名前が付いたカメムシである。

 

009 オオトゲシラホシカメムシ(カメムシ科)
 
2011年6月5日 だんぶり池・青森

近似種が多いが、オオトゲはお腹が黒っぽい。

だんぶり池で見つかったシラホシカメムシ類は、
次種を含めて、2種のみである。

 

 

010 ズグロシラホシカメムシ(カメムシ科)
 
2011年6月26日 だんぶり池・青森

よく見ると、背中の黒と白の配色が強烈で、
他のシラホシカメムシ類には見られないインパクトがある。

かなり希な種であると思う。

 


011 ハナダカカメムシ(カメムシ科)
 
2011年6月29日 だんぶり池・青森

アカスジカメムシと一緒に、セリ科植物の花や種子で見られる。

だんぶり池では、あまり見かけない地味なカメムシである。

 

 

012 トゲカメムシ(カメムシ科)

2011年9月4日 だんぶり池・青森

関東以西では、山地にしか見られない種であるが、
さすが北国だんぶり池には、沢山いる。

何故か懐かしいカメムシである。

 


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だんぶり池のカメムシ【1】

だんぶり池に通い始めて1年ほど経った。
周辺の林道も含めて、予想以上に昆虫の種類が多いと感じた。

だんぶり池周辺で見られるカメムシ類を、
数回に分けて紹介する。

 

001 アカスジカメムシ(カメムシ科)
 
2011年6月25日 だんぶり池・青森

赤と黒の縞模様が目立つ警戒色のカメムシである。

ただし、特に晩秋、セリ科植物の種子にいる場合には、
この色の組み合わせは、見事な隠蔽色となる。

成虫は匂いを放出しないが、体液が不味いらしく、
鳥は捕食されることはない。


 

002 クチブトカメムシ(カメムシ科)
 
2011年5月25日 だんぶり池・青森

チョウ目の幼虫などの体液を吸う。

近似種にオオクチブトカメムシがいて、かなり紛らわしいが、
こちらは卵で越冬するので、5月に成虫が見られることはない。

したがって、間違いなく写真は、クチブトカメムシである。

 


003 クサギカメムシ(カメムシ科)
 
2010年8月25日 だんぶり池・青森

リンゴやナシなどの果樹害虫として有名であるが、
越冬のため民家に入りこむ不快害虫でもある。

だんぶり池の林道では、予想外に個体数は多くない。


 

004 ツノアオカメムシ(カメムシ科)
 
2010年8月1日 だんぶり池・青森

Pentatoma japonica とい学名を持つ。
そのまま訳せば、日本のカメムシという意味だろう。

私がカメムシが好きになったキッカケのひとつでもある、
ちょっと「カッコいい大型のカメムシ」である。

 


005 エゾアオカメムシ(カメムシ科)
 
2010年6月10日 だんぶり池・青森

だんぶり池で最も普通に見られるカメムシである。

アオクサカメムシやミナミアオカメムシのように、
だんぶり池で、全身が黄色の色彩型があることを知った。


 

006 ツマジロカメムシ(カメムシ科)
 
2010年10月1日 だんぶり池・青森

光沢のある瑠璃色の中央に白い紋が目立つカメムシ。
民家侵入の不快害虫としても、知られている。

だんぶり池では、個体数は多くない。

 

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