忍者ブログ

ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

だんぶり池で見つけた虫たち カミキリムシ科①

自宅から車で西へ軽く10分程度走ると、
弘前だんぶり池という「トンボ以外の虫も沢山いるところ」がある。
   ↓   ↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101007/1/


その場所を知ってから約2年になるが、雪がない時期には、
一週間に数回、周辺の林道に、虫の写真を撮りに出かける。

 

昆虫採集をしなくなって(標本を作らなくなって)、
運命的昆虫撮影者同盟【運昆同】を設立してから、
早くも10数年が経過した。

正式な記録には当然ならないが、何かの参考にはなるかもしれないので、
だんぶり池周辺で確認された虫たちを、順次紹介していきたいと思う。

 

当然、標本もないし、ほとんどが、写真だけでの同定である。

種名が確実でないものには、名前の前に「多分」を付けた。
また、それすら分からないものは、「○○の仲間」とした。

いずれにしても、カメムシ以外の虫に関しては、
同定のポイント(基準?)が、撮影時には、分からない場合が多いので、
種名が明確に分かるような撮り方をしていない。

一応、怪しいものは、友人のニャオト氏に、写真の確認をしてもらったが・・・

 

 

001 ホソツツリンゴカミキリ(カミキリムシ科)
 
2011年8月2日 だんぶり池・青森

やけに細いカミキリで、だんぶり池では、この個体のみ発見。

成虫も幼虫も、有毒のイケマ(ガガイモ科)を食べるらしいので、
おそらく外敵に襲われにくいと思われる。

 


002 シロトラカミキリ(カミキリムシ科)
 
2011年5月27日 だんぶり池・青森

比較的目立つカミキリで、幼虫はブナの倒木などで育つ。

だんぶり池では、あまり多くないようだ。

 


003 トゲヒゲトラカミキリ(カミキリムシ科)
 
2011年6月3日 だんぶり池・青森

良く似た仲間が多いカミキリであるが、
多分、これは間違いないだろう。

このように、葉っぱの上にいるのは、珍しいかも?


⇒当初、エグリトラカミキリとしていたが、Nabita氏のご指摘により、
 トゲヒゲトラカミキリに訂正しました。



 


004 コブヤハズカミキリ(カミキリムシ科)
 
2010年9月2日 だんぶり池・青森

背中に真っ黒な目玉があるような、
このちょっと変わったこのカミキリも、
だんぶり池では、比較的良く見かける。

 

 

005 ノコギリカミキリ(カミキリムシ科) 

2010年7月21日 だんぶり池・青森

ノコギリの由来は、ギザギザの太い触角である。

手で掴むと、ノコギリのような音を出すが、
音の出所は、触角ではないようである。

 

拍手[19回]

PR

だんぶり池のカメムシ【6】

自宅から車で西へ軽く10分程度走ると、
弘前だんぶり池という「トンボ以外の虫も沢山いるところ」がある。

その場所を知ってから約2年になるが、雪がない時期には、
一週間に数回、虫の写真を撮りに出かける。

 

そして、カメムシの標本を作らなくなって、
運命的昆虫撮影者同盟【運昆同】を設立してから、
早くも10数年が経過した。

というわけで、正式な記録には当然ならないが、
何かの参考にはなると思うので、だんぶり池周辺で確認された虫たちを、
これから、思い出したように(?)、順次紹介していきたい。

 


まず、カメムシ類に関しては、過去に5回に分けて、
「だんぶり池のカメムシ」というタイトルで、
以下の27種の写真を載せた。
 (⇒左のカテゴリー欄の「だんぶり池で見かけた虫たち」をクリックしてください)

 カメムシ科(12種)
 ツノカメムシ科(5種)
 ヘリカメムシ科(5種)
 サシガメ科(2種)
 その他の科(3種)

今回は、新たに「だんぶり池」で確認されたカメムシ類6種を紹介する。

 (⇒昆虫名の前にある数字は、掲載順の種類番号です)

 


028 ベニモンツノカメムシの仲間(ツノカメムシ科)

2010年6月14日 だんぶり池・青森

腹部背面が黒っぽいベニモンツノカメムシ類【Elasmostethus属 】は、
北海道の山本氏によると、日本に数種いるとされ、
標本と寄生植物を確認しないと、正確な同定はできない。

   ベニモンツノカメムシ
   Elasmostethus humeralis Jakovlev, 1883 全国 ホスト:ハナウド、ウコギ

   和名なし(昔セグロベニモンツノカメムシ)
   Elasmostethus interstinctus (Linnaeus, 1758) 北海道 ホスト:ダケカンバ

   ヒメセグロベニモンツノカメムシ
   Elasmostethus kerzhneri Yamamoto, 2003 本州 ホスト:ダケカンバ

   和名なし
   Elasmostethus brevis Lindberg, 1934 北海道・本州 ホスト:ドロノキ

   和名なし
   Elasmostethus hasegawai Yamamoto, 2003 本州 ホスト:カツラ

   ヤナギベニモンツノカメムシ
   Elasmostethus amabilis Yamamoto, 2003 北海道・本州 ホスト:オオバヤナギ


上の写真のカメムシは、昔だったら、
迷わずセグロベニモンツノカメムシとしていただろう。

⇒当初、多分セグロベニモンツノカメムシとしていたが、Nabita氏のご指摘により、
 ベニモンツノカメムシの可能性が高いとご連絡いただきました。
 ただ、腹部背面が黒っぽく見えるので、現時点では、
 ベニモンツノカメムシの仲間に訂正しておきました。

 


 

029 チャイロクチブトカメムシ(カメムシ科)
 
2011年10月9日 だんぶり池・青森

どこにでもいるクサギカメムシと良く似ているが、
もともと多くない種であり、だんぶり池でも、
この個体のみが見つかっている。

 


030 ヨツボシカメムシ(カメムシ科)

2011年5月25日 だんぶり池・青森

だんぶり池では比較的良く見かける種である。

この子も、クサギカメムシに雰囲気が似ているので、
遠くから見ると、間違える可能性がある。

 


031 チャバネアオカメムシ(カメムシ科)
 
2010年8月29日 だんぶり池・青森

有名な果樹害虫であるが、だんぶり池では、少ない。

良く似た種に、ヒメチャバネアオカメムシがいるが、
だんぶり池では未発見である。

 

 

032 ハラビロヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2011年10月11日 だんぶり池・青森

徳島にいた頃、クズの葉っぱにいるのは、
ほとんどホシハラビロヘリカメムシで、
ただのハラビロヘリカメムシは、むしろ希な種であった。

青森県では、この関係は逆転しているようである。

 

 

033 クロスジヒゲナガカメムシ(ナガカメムシ科)

2011年8月27日 だんぶり池・青森

近似種にヒゲナガカメムシがいるが、
前翅革質部に黒い筋はなく、写真での識別が可能である。

この仲間は、良く見かけるが、あまり写真は撮らない・・・(?)

拍手[25回]


だんぶり池のカメムシ【5】

今シリーズ最後のカメムシたちです。

あまり見栄えのしないカメチョンばかりですが・・・

 


023 オオトビサシガメ(サシガメ科)
 
2010年9月14日 だんぶり池・青森

カメムシにしては、かなり大きくて、しかも肉食です。
だんぶり池では、比較的良く見かけます。


 


024 アカヘリサシガメ(サシガメ科)
 
2010年8月23日 だんぶり池・青森

赤と黒のサシガメは、ちょっとだけ不思議なことに、
結構沢山の種類がいます。

 

 

025 アラゲオオヒラタカメムシ(ヒラタカメムシ科)

2011年6月5日 だんぶり池・青森

この仲間は、数種いるようで、同定は標本がないと難しい。
それにしても、平たい!!!

全ての脚が、うまく折りたたんで、平たくなれるように出来ている。


 


026 オオメカメムシ(ナガカメムシ科)
 
2011年6月5日 だんぶり池・青森

その名のとおり、目の大きさが目立つカメムシである。

アブラムシを捕食しているのを、見かけたことがある。

 

 

027 ウスモンカスミガメ(カスミカメムシ科)
 
2011年9月4日 だんぶり池・青森

この仲間も、標本がないと同定しにくい。

おそらく、間違いないと思うが・・・

 

拍手[32回]


だんぶり池のカメムシ【4】

続いて、ヘリカメの仲間である。

どこまでを、カメムシと言うかは、
意見の分かれるところであるが、
ここでは、サシガメ、ナガカメ、カスミカメまでを、
カメムシの仲間とする。

 

018 オオヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2010年9月2日 だんぶり池・青森

何でこんなに大きくなったの? 
っと、聞いてみたくなるほど大きいカメムシ!!!

だんぶり池では普通に見られる。

 

 

019 キバラヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2010年8月25日 だんぶり池・青森

あまり多くないが、黄色が鮮やかに目立つ。
匂いはちょっと変わっていて、好きなタイプである。

 

 

020 ケブカヒメヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)

2010年6月15日 だんぶり池・青森

目立たないヘリカメ。
見かけても、シャッターを押さないことも多い。

 


021 オオツマキヘリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2011年6月26日 だんぶり池・青森

ツマキヘリカメムシと似ているが、
腹部末端に2個のこぶがあるので、簡単に区別できる。

だんぶり池では、ツマキヘリは確認できていない。

 

 

022 ハリカメムシ(ヘリカメムシ科)
 
2011年9月4日 だんぶり池・青森

本種も、ホソハリカメムシと似ているが、触角で区別できる。
だんぶり池では、ホソハリは確認できていない。

 

拍手[31回]


だんぶり池のカメムシ【3】

だんぶり池には、山地性のツノカメムシの仲間も見られる。

周辺地域で、その他にあと数種ほど撮れているので、
だんぶり池でも、そのうち見つかるはずである(?)。

 


013 ヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 
2011年5月31日 だんぶり池・青森

だんぶり池で最も普通に見られるツノカメである。

クワの葉の裏を探すと、以前紹介したように、
母親が、卵や幼虫を保護しているのが見られる。
 ↓  ↓  ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101004/1/

 


014 セグロヒメツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 
2010年6月15日 だんぶり池・青森

比較的少ないツノカメの仲間である。
だんぶり池で見つかったのは、この個体のみである。

 

 

015 セアカツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 
2010年8月3日 だんぶり池・青森

多分最も個体数の多い大型のツノカメだろう。

それでも、腐ってもツノカメである。
エゾアオカメムシやクサギカメムシと比べると、
発見される個体数は、はるかに少ない。

 


016 ハサミツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 
2011年6月21日 だんぶり池・青森

残念ながら、だんぶり池では、雄はまだ見かけない。
取り合えず、全ての個体を写真には撮っているが・・・

 


017 ベニモンツノカメムシ(ツノカメムシ科)
 
2011年6月25日 だんぶり池・青森

赤と緑のバランスが良い、ツノカメである。
だんぶり池では、あまり多くない。

 


拍手[30回]