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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

昆虫クイズ【その4】の答え


今回の正解は、
「カメムシの標準和名の文字数が、少ない順に並んでいる」
でした・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


こんな正解でびっくりして跳び上った方へ:

 
1987年7月1日 徳島

 

正解を確認して、快く了解してくれた方へ:

 
1977年6月5日 徳島

 

ところで、生物の名前で長いものと言えば、
昔から(たぶん4~50年以上前から!)有名なのが、

リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ

という21文字の和名である。

これは、海草「アマモ」の別名であり、
今ではほとんど使われないらしい。
ただ長い名前という事実だけが、語り継がれている・・・(らしい)。


昆虫では、これも仲間内ではよく話題になる、

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシ

という19文字の真っ赤なアブラムシがいる。


アブラムシ類は寄主の名前が最初に付く場合が多いので、
チューリップヒゲナガアブラムシや
ジャガイモヒゲナガアブラムシなどの有名な害虫がいる。

植物名が長ければ、必然的に長い昆虫名になる。


 

アブラムシ類に寄生するアブラコバチという寄生蜂がいる。

もし仮に、
宿主と寄生種が1:1の関係で、
セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシに、
寄生するチャバラアブラコバチが発見されれば、

セイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシチャバラアブラコバチ

という29文字の名前になるのだろうか?

お疲れさまでした。

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昆虫クイズ【その4】

さりげなく4回目を迎えました。

今回は、比較的簡単です。

以下の5枚のカメムシの写真は、ある規則で並べてあります。
さて、どんな規則でしょうか?

 


 
2010年8月3日 ナガメ(カメムシ科)だんぶり池

学生時代に大変お世話になったカメムシ。
新鮮なアブラナ科の植物しか、吸汁しないので、
大量飼育には苦労した。

幼虫時代は普通に匂いを出すのに、
成虫になってからは、何故か匂いを出さない。

 


 
2010年8月8日 ナシカメムシ(クヌギカメムシ科)郡山

珍しく、高速道路のSAで見つけた。
いろいろな種類の桜の木が植わっているところで、
結構探したが、結局1種類の木にしかいなかった。

 


 
2010年9月14日 オオトビサシガメ(サシガメ科)だんぶり池

だんぶり池では、普通に見られる大型のサシガメ。
刺されたらかなり痛そう!!!

 
 

 
2010年8月22日 ツノアカツノカメムシ(ツノカメムシ科)白岩森林公園

比較的珍しい種類の山地性のツノカメ。
両側のツノがカッコイイ!!!

 
 

 
2010年10月8日 オオトゲシラホシカメムシ(カメムシ科)だんぶり池

これも、関東以西では山地性のカメムシ。
だんぶり池周辺では、普通に見られる。

 


以上ですが、何らかの順に並んでいます。

今回は昆虫に関する知識・経験は、
むしろジャマになります。


すぐに答えが分かった方は
クリックお願いします。
↓  ↓  ↓

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昆虫クイズ【その3】の答え

昆虫クイズ【その3】の正解発表です。

今回、都合でまだ問題を見ていない方へ!

このまま、正解を見る前に、
左側のカレンダーの10月23日をクリックして、
是非、「レベル33」の問題にチャレンジしてみてください。

 


「レベル1」に関しては、
特に説明はいらないと思います。
トビナナフシが2匹います。


「レベル2」に関しては、
カマキリが予想外に大きく写っていた・・・
と感じていただければ嬉しいです(?)。


そして、「レベル33」の写真です。

  
2010年10月8日【ハイイロセダカモクメ】青森・だんぶり池


 ピンクのマル印の中に、
ハイイロセダカモクメという蛾の幼虫がいます。
写真をクリックして、拡大画像をご覧ください。


体の形・色・模様・サイズすべてにおいて、
寄主植物であるヨモギの花穂と、
全く見分けがつかないほどの見事な擬態です。




 マル印の中でも、わかりにくいと思いますので、
強制的に別の葉っぱの上に置いた写真を貼ります。

  
2010年10月8日【ハイイロセダカモクメ】青森・だんぶり池


この写真を見ても、
日本の昆虫の隠蔽的擬態のベストワンと言ってもおかしくない
すばらしい芸術的な擬態だと思います。


やや興奮状態で、この子の写真を撮りまくりましたので、
別の機会にまた紹介しますので、どこに写っているか探してみてください。



しかし、このハイロセダカモクメという名前は、
もう少し何とかならなかったのかなぁ~!

このブログの開始ページ(9月9日)で紹介した
アシナガバチそっくりの蛾「セズジスカシバ」の和名と同様、
もう少し、この努力に敬意を表した名前でも良かったのかと・・・・・

いずれにしても、
この子に拍手です。
↓ ↓ ↓

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昆虫クイズ【その3】


昆虫クイズ【その3】です。


今回は、当ブログのメインテーマのひとつである擬態に関する問題です。

以下の3枚の写真の中に、さりげなくある昆虫がいます。
見つけられますか?

 

レベル1:

 
2010年9月24日 茨城・東海村

まさか、こんなところに!
と言うような人通りの多い公園の散歩コースで見つけました。
2匹いますよ





レベル2:

 
2007年9月23日 徳島・眉山

この写真も、人がいっぱいいる場所のお花畑で撮りました。
ちょっとビックリ



レベル33:

  
2010年10月8日 青森・だんぶり池

噂のだんぶり池林道で、本当に偶然発見。
予備知識なしで、これを見つけるとは!!!(自画自賛)





尚、レベル33とは、レベル3のミスタイプではありません。
レベル33の問題は、レベル1の33倍も難しいということです。


そして、この写真の虫との出会いが、

今年一番の衝撃でした!!!


ぜひ、写真をクリックして、拡大してから、
じっくりと探してみてください。

ヒント: ハイイロセダカモクメという蛾の幼虫がいますよ


レベル33の問題が、すぐ分かった方!!!

あなたは、今、ちまたで話題の、
生物多様性に関する由緒正しい「虫マニア」です。

是非クリックして、お知らせください。
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昆虫クイズ【その2】の答え

昆虫クイズ【その2】の答えです。

ある重要な法則とは、アイウエオです。

前回の写真は、昆虫標準和名(図鑑に掲載されている日本名)を、
ア行⇒カ行⇒サ行⇒タ行⇒ナ行(アイウエオ順)と並べてみたものです。

 
こんな正解で、ビックリして飛び上がった方へ:


1987年7月1日【徳島】

ちなみに、この標準和名というものは、昆虫類に限れば、
世界共通の学名とは違って、特に大きな制約がなく、
命名者が比較的自由に名付け親になれるようです。

ですから、
昆虫の和名の世界でも、ちょっとだけ不思議なものがあります。

よく例に出される有名な種類では、

ハムシの仲間で、

  トゲナシトゲトゲという、

一体どっちなんだという種がいます。


さらに、多分その近縁種に、

  トゲアリトゲナシトゲトゲ

という名前の虫までいるようです。
 


こんな正解で、ちょっと怒っている方へ:


1982年8月29日【鳴門】


 


さらには、一体どっちなんだ!と言われそうなのもあります。

たとえば、
  ニセリンゴハマキモドキ【ハマキモドキガ科】
とか、
  ニセコブスジツノゴミムシダマシ【ゴミムシダマシ科】
とか、
ちょっとかわいそうです。

虫だって、プライドがあります。   ・・・・・・多分。

 

 

折角ですので、手持ちの写真の中から、
ユニークな名前の昆虫をひとつ・・・・

このバッタは、名前を

クダマキモドキ

と言います。

 
2005年11月12日【クダマキモドキ】高知・大橋ダム

別に酒を飲んでいる風でもないが・・
全身緑色のスマートなバッタですが、どうして?

そういえば、この子は、
いつも、変な声でぐずぐず鳴いてるかなぁ~

 ⇒ 管(くだ)を巻く: 主に酒に酔った人が、同じことをぐずぐず言う状況

クダマキとは、クツワムシの別名という説もあります。


でも、ときどき、酒を飲んでいないのに、
管を巻く人がいますね・・・・・・・・・・水道屋さんとか。

 

 


明日から、ダムサイトに集まるカメムシを撮りに、東北地方をひとまわりしてきます。
フトハサミツノカメムシねらいです。

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