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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

大洗水族館

弘前に住んでいて、寒い~寒い~冬の間は、
さりげなく「水族館」や「動物園のチョウの温室」に行くのがベスト!!

茨城県にある「大洗水族館」は、軽く遠いが、
子供や孫が茨城にすんでいるので、何かの行事と引っかけて、
休日のETC割引を使うと、比較的簡単に行ける。


今回は、大洗水族館で見たちょっとだけ不思議な生き物を、
ガラス越しに撮ったデジカメ写真で紹介する。

 

アカクラゲ(オキクラゲ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

綺麗なバラには棘があるように、
きれいなクラゲには毒がある・・・・

 


ミズクラゲ(ミズクラゲ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

ちょっと暗いが(もちろん部屋が!!)、
ペットとして飼育している人も多いらしい。

今年2月の葛西臨海水族館の写真もあります。
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110207/1/

 


ミノカザゴ(フサカサゴ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

これで、全ての棘には毒があるらしい。
でもやっぱり、ちょっとやりすぎだよ、君は!!!!

 


マイワシ(ニシン科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

この集団のリーダーは、かなり神経を使うだろう?
いないらしいが・・・・

 


タカアシガニ(クモガニ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

ちょっとかわいそうだが、見るたびに、
「おいしそう」としか言えない!!!

 


シロホシアカモエビ(モエビ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

あまりにも、警戒色なエビだ。
意外に、恥ずかしがってるのかも・・・

 


ベニクラゲ(クラバ科)
 
2011年10月29日 大洗水族館・茨城

水槽に入れて、一日中見てても飽きないような気がする。
私は絶対しないが・・・・

 


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ちょっとだけ不思議な虫たち【7】

今回、紹介する3種の虫たちは、
姿かたちが「ちょっとだけユニーク」である。

いずれも、一種独特の雰囲気を持っているので、
隠れファンが多い虫でもある。

でも、例外なく、隠れファン自身(人)も、
一種独特な雰囲気を持っているとも言える・・・・

 


ウスモンオトシブミ(オトシブミ科)
 
2011年7月5日 だんぶり池・青森

何と表現したら良いのか、(写真があるのに、言葉で説明すると?)
明るい黄褐色の体に、暗い黄褐色の濃淡が微妙な模様となって、
頭はこげ茶色、脚は黄色のオトシブミである。

美麗種ではないが、しっとりと落ち着いた雰囲気を持っているので、
和風の美しさを感じる種である。

オトシブミの名前は、昔(江戸時代)に、
おそらく恋仲の男女が、他人にばれないように手紙を道端に落とし、
他人に渡したという「落とし文」から来ているらしい。
(この辺も、和風ではあるが・・・)

オトシブミ類のの産卵方法と幼虫の育ち方に関しては、改めて説明するまでもない。
不思議ではあるが、かなり合理的で無駄のない仕組みになっていると思う。、

 

 

ウンモンテントウ(テントウムシ科)
 
2011年11月1日 玉川ダム・秋田

何か不思議な雰囲気を持ったテントウムシだな、と思った。

良く見てみると、普通は赤い地肌に黒い紋があるだけなのに、
黒い紋の回りが、白く縁取られているからだった。

たったそれだけのことで、他のテントウムシとは雰囲気が全く変わって、
デザイン的に美しく感じるのだろう。

夏の山地で見られるが、食性はよくわかっていない不思議なテントウムシである。

 

 

クシヒゲシマメイガ(メイガ科)
 
2008年7月19日 東海村・茨城

残念ながら、後ろから撮った写真しかない【注】が、かなり異様である。

撮影位置を変えようとした瞬間に、逃げられてしまった。
まあ、良くあることではあるが・・・

それにしても、かろうじて写っている前肢が、異様な形をしている。

名前のクシヒゲは、雄の触角の形状から付いたものらしい。
普通の夜行性の蛾のオスの触角は、見事なクシ状になっているものが多いのに、
どうして、そんな触角の特徴で、名前を付けたのだろうか?

それより、数百倍もインパクトのある前肢の形状を名前にすれば良かったのに?

どちらかというと「カマアシシマメイガ」の方が、良いような気がしないでもない。

 

【注】同じ仲間で、横から撮った写真がある。
以前紹介したオオクシヒゲシマメイガという蛾である。

http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101030/1/

 

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華麗なる吸血鬼 アオクチブトカメムシ

カメムシ目の昆虫は、成虫・幼虫を問わず、
ストローのような吸うための「口器」を持っている。

多くの種類が、植物の汁を吸って栄養源としているが、
生きた昆虫などから直接体液を吸うように進化したカメムシもいる。

そのような肉食のカメムシ目の昆虫は、
タガメやサシガメに代表されるように、
いかにも獰猛な殺し屋という雰囲気を持っているものが多い。


ところが、外観は普通の典型的なカメムシなのに、
実際には、イモムシなどから吸血する肉食の種がいる。

以前紹介した、ミラクル擬態のハイイロセダカモクメを、
ゆっくり捕獲したクチブトカメムシの仲間である。
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20111018/1/


しかし、これから紹介する子は、少なくとも見た目には、
そんな雰囲気を、少しも感じさせない美しいカメムシである。

 

 

アオクチブトカメムシ(カメムシ科)
 
2011年10月31日 玉川ダム・秋田

ちょっと見ると、過去に何度も紹介した美麗種ツノアオカメムシと、
色彩や大きさなどが、非常によく似ている。

というか、私も最初はツノアオカメムシだと思って、カメラを構えた。

そして、数枚撮るまで、アオクチブトカメムシとは気付かなかった。

 

別のダムサイトで撮った下のツノアオカメムシの写真と比較すると、
信じられないほど良く似ているかがわかるだろう。

↓   ↓   ↓   ↓   ↓
 

今回はわき役ツノアオカメムシ(カメムシ科)
 
2011年9月25日 浅瀬石ダム・青森

何よりも、この2種は、大きさがほぼ同じなのである。

このように大型で、金属光沢を持つカメムシは、
この2種以外に、日本にはいない。

 

 

立派すぎるツノ(?)アオクチブトカメムシ(カメムシ科)
2011年10月31日 玉川ダム・秋田

良く見ると、鋭く突き出たツノ(?)が圧巻であり、
メタリック緑胴色の前翅と、それに続く光沢のある膜質部と、
両サイドにわずかに覗く赤黒の縞模様の腹部と、
さらに、赤い脚のコントラストが、
この世のものとも思えないほど素晴らしい。

⇒(これは、いくらなんでも誉めすぎたか?)

 

 

比較されるアオクチブトカメムシ(カメムシ科)
2011年10月31日 玉川ダム・秋田

この子のサイズや優雅さに関しては、気の毒だが、
隣にいるクサギカメムシと比べると明らかである。

写真が下手くそで、金属光沢がうまく撮れていないが・・・

 

 

金属光沢が渋いアオクチブトカメムシ(カメムシ科)

 
2011年10月31日 玉川ダム・秋田

この子のもうひとつの不思議なところは、
他の虫から吸血するだけでなく、
クヌギなどの植物からも吸汁するらしい。

進化の途中で、肉食と草食のふたつを、
うまく両立させたのだろう。

肉食には、もちろんメリットとデメリットがある。

食糧(イモムシ?)が簡単に入手出来ないような環境では、
草食も可能という食性をもっていれば、
大型種でも、かなり楽に暮らせる・・・・(?)。

 

 

左半分が見えにくいアオクチブトカメムシ(カメムシ科)
2011年10月31日 玉川ダム・秋田

そして最後のこの写真は、今回の目玉である。

金属光沢の緑色が、太陽光を反射する葉っぱに溶け込んで、
輪郭を微妙に隠す保護色的役割を持っていると言われている。

こんなキラキラの虫が、どうして目立たせない保護色なのか?

よく聞かれる質問であるが、この証拠写真がその答えである。

左半分が太陽光を反射して、同じように光を反射する葉っぱの中に、
微妙に紛れ込んでいるのが鮮明に撮れている。

⇒(自画自賛の典型!!!!)。

 

 

(番外編)

この際だから、ついでに、他の「美しき殺戮者」の写真もどうぞ!!


ハンミョウ(ハンミョウ科)
 
2011年8月11日 東海村・茨城

日本国内で見られる昆虫の中で、
10本の指に入る程の美麗種だとは思う。

この子の方が、「美しき殺戮者」のイメージが強いか?


しかし、こんな綺麗な恰好で、ミミズ食っててもなぁ~。

 


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不思議な植物【3】 紅葉に意味を見出す?

昨年11月26日に、日本の紅葉を紹介した。
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20101126/1/


何故、広葉樹の緑色の葉は、秋(落葉前)になると、
赤や黄色の比較的明るい色に変化するのだろうか?

普通の答えは、「葉の中のクロロフィルの減少によって、
その他の色素の色が目に付くようになるから」なのだろう。

いらなくなった器官である葉から、多くの物質が回収されることは、
生物が生き延びていくためには、当然のことと思う。



でも、この説明では、面白くも何ともない。

色を見ることができる動物たちは、
秋になって紅葉する植物を見て、
どんなことを感じているのだろうか?

 


岩木山中腹の紅葉
 
2011年10月14日 岩木山・青森

独立峰である岩木山には、植物の垂直分布の状況が簡単に見える。
この写真は中腹部にあるブナやミズナラが紅葉しているのがわかる。

それより上の部分は、当然気温が低いのだが、
常緑のハイマツやササが、緑色のまま残っているのだろう。

ちょっと不思議な光景である。


このように秋になって、気温が(多分)8℃以下になったところから、
突然(?)目の前の風景が、緑色から赤や黄色に激変するという現象に、
生態的な意義はないのだろうか?

 


見事なブナ林の紅葉
 
2011年10月16日 八甲田・青森

このブログで何回も紹介してきたように、
通常の生物の世界では、赤や黄色は警告的な意味をもっている。

特に多くの昆虫類では、緑色の葉っぱにいる有毒種は、
赤や黄色の警戒色をしているのだ。

自分の周りにある緑色の葉っぱが、
ある日突然、赤や黄色に変化するのを見て、
動物たちは何か危険が迫ってくるのを感じても不思議ではない。

 


中野紅葉山の紅葉
 
2011年11月5日 黒石市・青森

空が真っ赤になる夕焼けは、昼間活動する生き物にとって、
もうすぐ危険な夜が来るのを知らせる危険信号となっている可能性がある。

当然、朝焼けの場合にも、夜行性の動物が、また同じ意味を見出したのだろう。


生物が進化していく過程で、昼と夜が入れ替わるわずかな時間に見える波長を、
人間で言えば「赤色」と意識して、それを危険信号とした生物が、
おそらく生き残って、子孫を残してきたのかもしれない。

 


紅葉の中の美女(?)
 
2011年11月5日 黒石市・青森

夕焼けや朝焼けと同じように、美しい秋の紅葉を、
これから厳しい冬が来るのを知らせる警告色として、
使用している生物は、いないのだろうか?

もちろん、ほとんどすべての生物は、
日長(日の長さ)の変化や、単なる外気温の低下で、
厳しい冬が来るのを知ることができる。

でも、たった一種類でも良い。
秋の紅葉を目安に、冬が来るのを知る生物がいても良いのではないか?

 

 

弘前城公園の紅葉
 
2011年11月10日 弘前市・青森

多分それは、テレビも新聞もなかったころの、
全身が毛で覆われていない人間なのかもしれない。

でも、今の北国の人たちは、こんな楽しいことをしながら、
厳しい冬を迎えるのである。

 

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ちょっとだけ不思議な虫たち【6】

このシリーズ6回目であるが、
まだ「不思議」の定義が曖昧のままである。

 

ただ、「不思議というのは、個人的な感情であり、
全ての人が不思議だと思う現象はない
」 と思う。
 

だから、世界の七不思議と言っても、
サイババが手から金時計をどんどん出しても、
なまけもののナマケモノがいても、
それがどんなに不思議なことであっても、
一部の人にとっては、不思議でも何でもないのである。
 

しかも、このブログのタイトルには、「ちょっとだけ」を付けているし・・・


何か、しなくてもいい「言い訳」を、必死にしてる。

どこか遠い国の政治家の国会答弁みたい・・・

 


オオホシオナガバチ(ヒメバチ科)
 
2011年8月23日 酸ケ湯温泉・青森

まず、典型的な黄色と黒色の警戒色が目につく!!
そして、異常に長い産卵管も!!

オオホシオナガバチという見たとおりの名前が付いている。

それで生態は? 

ネットでさりげなく調べてみると、
枯れ木の材の中に潜んでいるキバチ類の幼虫を、
材の外側から、何らかの手段で探り当て、堅い樹皮の上から、
長い産卵管を深く差し込んで、幼虫に直接産卵するらしい。

でも、何で警戒色なの?
特に危険な虫でもなさそうであるのに。

これでは、逆に目立って、
簡単に捕食者の餌食となってしまいそうだが・・・

 


ミミズク(ミミズク科)
 
2011年7月24日 だんぶり池・青森

ミミズクという名を聞いて、虫のミミズクを思い浮かべる人は、
一体、どのくらいいるだろうか?

実は、この写真の奇妙な虫も、「ミミズク」というのだ。

当然、フクロウの仲間のミミズクに似ているから付いた名前だと思うが、
一体どこが似ているのか、今までさっぱりわからなかった。

これを機会に、さりげなくネットで調べてみると、
胸にある2枚(?)の平たい突起を正面から見ると、
鳥のミミズクの羽角に見えるからとい説が有力のようである。


しかし、何でススキの葉っぱにいるのか?
これだけの色や形であれば、保護色・隠蔽的擬態の典型であるのに・・・

もっと場所を選べよ! 君は!
 

それにしても、奇妙な形状の虫である。

 


キンヨウグモ(アシナガグモ科)
 
2011年9月29日(木曜日) 白岩森林公園・青森

写真のように、脚は微妙に折りたたむほど長く、
腹部背面に黄色の良く目立つ斑紋が縦に並ぶ美しいクモである。

この葉黄色の斑紋は、蛍光塗料を塗っているように光ってみえる。
それで、金葉(キンヨウ)グモというのだろうか?

個人的には、和名を付けた人がこのクモを発見したのが、
たまたま金曜日だったという裏話があれば、
微妙に面白いと思うのだが・・・


ちなみに、ドヨウグモという種類もいるようだが、
こちらは、土用の日に良く見かけることから付いた名前らしい。

 

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