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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ちょっと不思議なガガンボの長い足

以前にも(9月20日)紹介した足の長いガガンボ君。

例によって、種名までは分からないガガンボの写真がある。
ちょっとだけ不思議な恰好しているので、
氏名不詳で、ご容赦ください。


それにしても、何故なんだろうか?
あまりにも足が長すぎて、少し持て余し気味に、
葉の上に静止するときの格好が、なかなか笑える。
(ちょっと上から目線?)


以下の写真は、フォーカスが微妙です。
是非、拡大してご覧ください。

  
2010年8月5日 だんぶり池

驚くべきことに、前足1本でぶら下がって、
さりげなく体を支えている。

なんとも不思議な光景だ。

一体、何が不満で、こんな格好してるんだ!!

 

 

 
2010年8月21日 だんぶり池

こちらは、5本の足を巧みに使って、
葉と葉の間に、見事な静止状態。

右前足と中足の伸びきった感じも良いが、
左前足と中足の微妙にクロスした雰囲気が、
さりげなく絶妙である。

 一体、何が面白くて、こんな格好してるんだ!!


 

 
2010年8月25日 だんぶり池

この体制での、ぶら下がり静止状態は、
よく見かける。

でも、何か足がこんがらがってないか?

一体、どうしちゃたんだ、こんな格好して!! 


 

 
2010年8月5日 だんぶり池

このガガンボ君は、今までの最高!!!

なんと、右前足が、つかんでいるのは、
クモの糸のようである。

よく見ると、左後足も先端部が、中途半端である。
近くにクモの糸がみえるが・・・・!!


やっぱり、このガガンボ君に拍手です。
↓ ↓ ↓

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不思議な昆虫、この子は何組?



生物多様性?!   COP10?!
  
でも、昆虫の世界は、あまりにも多様性が過ぎる。

見方を変えれば、種を細かく分化することによって、
地球上のどんな場所にでも、昆虫類は棲息できるとも言えるが・・・


我々の子供のころは、動物の種類が100万種で、
そのうち昆虫の種類が75万種とされていた。

最近では、分類学の進歩(?)と、
世界各地(秘境)への交通手段の発達によって、
昆虫は、数百万種程度はいるだろうと言われている。

これだけ種類が多いと、ちょっと見ただけでは、
その子が何組なのか分からない場合がある。


今日、手持ちの写真で紹介する子は、???の程度は低いが・・・・

 

 

 
2006年8月20日【オオヒョウタンゴミムシ(オサムシ科)】徳島・吉野川河口

大あごの感じが、一見クワガタにも見えるが、この子はゴミムシの仲間だ。

比較的綺麗な砂浜周辺に棲息するらしい。
県(地域)によっては、絶滅危惧種にもなっている。

 


 
2010年5月30日【マダラガガンボ(ガガンボ科)】青森・白神

この子も、ちょっと見たところでは、何組かわからない。
結構大きい!!(体長で約30mm以上)

まさか、ガガンボとは?

 


 
2010年7月4日【クロテングスケバ(テングスケバ科)】北海道・厚間林道

セミを小さくしたような雰囲気を持っているが、
この仲間は、結構ユニークな形をしていることが多い。

でもあと、ひと工夫欲しかったか。

 


 
2010年7月30日【ウスバカゲロウ(ウスバカゲロウ科)】青森編傘林道

一見トンボだが、この子が有名なアリジゴク(蟻地獄?)の親だ。
もちろん、この和名は薄馬鹿下郎ではない。

しかし、飛び方はヨロヨロである。

 


 
2003年8月10日【オオクシヒゲシマメイガ(メイガ科)】青森・深浦

この子は、何かに擬態してるつもりのようだが、
最初に見たときはちょっとびっくり。。。。

でも、やっぱり、蛾だね、君は。
 

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何でこんなに長いの?


これから紹介するホソオビヒゲナガという蛾は、
その名のとおり、触角が半端でなく長い!!

何故そんなに長くなったのかは後で考えてみるとして、
今日は、いろんな部分が異常に長い昆虫の写真を見てみよう。

 

まず、カゲロウの仲間の尻尾の長さは有名である。
写真のフタスジモンカゲロウの場合は、
体の2倍弱の長さの3本の尾毛を持っている。


【フタスジモンカゲロウ】2010年7月8日青森・だんぶり池

ゆらゆら飛ぶときに、微妙なバランスをとっているように見える。
カゲロウの仲間の尾毛は、3本と2本の種がいるが、
そんなことより、どうして、羽化後1日で死んでしまうのだろうか?

 

ガガンボの仲間の足もかなり長い。
写真のガガンボの一種(写真では同定できなかった)は、
体長の2倍ほどの細い足を持っている。


【ガガンボの一種】2010年8月21日青森・だんぶり池

バランスのとりにくい葉っぱの上などに静止するとき、
その長い足を巧みに使って、体を支えている。
この写真では、見事に、上の葉と下の葉の中間で静止しているのがわかる。
前足1本で、ぶらさがっているような個体も、よく見かける。



そして、本題のホソオビヒゲナガの長~~~い触角である。
写真で見ると、体長の2倍以上は十分にある。


【ホソオビヒゲナガ】2010年7月5日北海道・室蘭市

この写真を撮ったとき、フワフワと糸くずのように飛んできて、
目の前の葉っぱの上にさりげなく止まった。
あわてて、シャッターを半押しして、触角をすべて写しこんだ。

葉に止まってからも、触角は空中にゆらゆらしていた。
おそらく、風の強い日は飛ばない(飛べない)のかもしれない。

それにしても、何でこんなに長い触角が必要なんだろうか?
長所と欠点がいろいろありそうである。

 

本日のおまけで紹介するのが、足の異常に長いクモ・・・・
ザトウグモの一種である。昔は、メクラグモと呼んでいたが。


【ザトウグモの一種】2010年9月10日青森・白岩森林公園

見ての通り、8本の長い脚は、体長の10倍以上ありそうである。
おそらく、断トツの倍率1位だろう。
ただ、この倍率は、ちょっと反則で、この仲間は腹が極端に短い・・・・

写真をよく見ると、驚くべきことに、
この子は、上側、右側、下側の葉っぱに、
別々に足を掛けて、巧みに体を支えているではないか。
・・・・(是非、写真をクリックして、別枠で見てください。)

いや、もしかしたら、巧みに体を支えているのではなく、
足が長すぎて、ただ単に、一枚の葉っぱに乗り切れないので、
上下左右の葉に足を置いているだけなのかもしれない???


何だかなあ~

 

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