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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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弘前市内の自宅から、車で15分ほどの、
通い慣れた「だんぶり池」の林道でも、
まだまだ、不思議なことに出会う。
ふと前方に、何かの気配を感じて、立ち止まると、
切り出した材木の上に、大きな鳥がいるのが見えた。
最初は、かなり気を使って、そっと近づいたが、
鋭くとがった嘴が見えて、ちょっとビックリ。
そして、木の葉の影に身を隠しながら、
震える手で(?)、シャッターを切った。
ターゲットの鳥は、付近の様子を、
かなり気にしているような仕草だった。
少し移動すると、完全に目が合ってしまった。
すぐに、飛んで逃げてしまうかと思ったが、
全く、そんな気配はなかった。
背景のボケ具合を見てお分かりのように、
ズーム機能のないマクロレンズで撮っているので、
その距離は、わずか数メートルしかない。
こんな至近距離で、猛禽類の写真を撮れるのは、
動物園でも、なかなかチャンスはない(?)
⇒幼鳥で、まだ飛べないのか?
怪我でもしてるのか?
とも、思ったのだが・・・・
ゆっくりと、回り込むように近づいても、
目をそらすことなく、首を回しながら、
じっと、私を見つめている。
この写真を見て、妻は言った。
「切ないくらい可愛い!!」
もちろん、そんな目で見つめられたら、
おじさんだって、メロメロになってしまう。
⇒この子が雌なのかどうか、全く分からないが・・・
ちょっと待て! この子は猛禽類だぞ!
しかも、以前のブログで、
動物の目は本当は怖いという記事を書いた。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150226/1/
⇒やっぱり、目だけを見ると、ちょっと怖い?
帰り道に、もう一度その場所に行ってみると、
約10メートルほど離れた空き地に、
凛々しい猛禽類らしい後姿が見えた。
今度はズームレンズで撮影!!
⇒良かった!!! 飛べるんだ!!?
さりげなく調べたネット情報では、
①虹彩は、成鳥は暗褐色で、幼鳥は濁った黄色。
②蝋膜(ろうまく)は、成鳥は黄色で、幼鳥は灰色。
とのことで、写真で見る限り、幼鳥ではなさそうだ【注】。
ただし、完全に性成熟するまでに、2~3年かかるようで、
やっぱり、この子は「美少女!!」だったのだ・・・・多分?
【注】虹彩:角膜と水晶体の間にある薄い膜。
瞳孔の大きさを調節して、
網膜に入る光の量を調節する役割を持つ
簡単に言えば、目の色。 ⇒黒色
蝋膜:猛禽類などの上くちばしの付け根を覆う肉質の部分。
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この記事は、新ブログへの移行に伴い、写真を最新のものに入れ替えて、
サイズも大きくして見やすくし、説明文も加筆・修正を行っています。
お手数ですが、以下のURLをクリックして、新ブログ記事の方をご覧ください。
【ササの葉の一列穴(改訂)】
↓ ↓ ↓
http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2019-09-28.html
もちろん、そのまま下にスクロールしていただければ、
元の記事をご覧になることもできます。
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前々回のブログ記事【2/3】に、
ササの新葉が、棒状の状態(展開する前の期間)が、
想像以上に短いことを、以下のように記述した。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150620/1/
『私がササの葉の穴を観察して感じる最大の疑問点は、
昆虫類の幼虫が、成長するために食べる量にしては、
かなり少ないような気がするのだ。
棒状の展開前の葉っぱの期間は、おそらく1週間程度で、
その後1~2日で完全に開いてしまう。』
このことが、ミシン穴を開けた虫が、通常の幼虫ではなく、
例えば、カミキリの後食や、バッタやハムシ類の成虫のような、
「一時的に摂食するタイプの虫たち」らしいと考えた理由である。
・・・・・
「本当に、新芽の期間が1週間しかないの?」
という娘の声が、電話の向こうから聞こえてきた。
これから毎日だんぶり池に通って、
証拠写真を撮らなければ、と思ったのだが・・・
その証拠は、前回【3/3】の写真の中に既にあったのだ。
お気づきの人もおられるかもしれないが、
処理後8日目の写真の中に、写っている??
⇒戻って見ていただくのも手間なので、
以下に、もう一度掲載します。
(25)処理後8日目(再掲)
2015年6月18日 だんぶり池・青森
中央の人工的な2段のミシン穴に目が行ってしまうが・・・
実は、この時点で、もうすでに次の新葉が右側(赤矢印)に、
長さが約5cmほどになって、さりげなく見えているのだ。
そして、ブログには掲載しなかった下の写真・・・
(27)処理後14日目
2015年6月24日 だんぶり池・青森
上の写真から、わずか6日後(処理後14日目)には、
矢印で「次の新葉」とした葉っぱが、もうすでに、
長さも3倍ほどになって、開きかけているのだ【注】。
⇒このスピードでは、どんなに成長の速い幼虫でも、
蛹になるまでの摂食できる日数が短すぎるだろう。
・・・折角の写真なので、もう1枚!!
(22)処理後8日目
2015年6月18日 だんぶり池・青森
この写真も、細い棒状の新芽が見える(赤矢印)。
ミシン穴が見える奥の展開済みの葉っぱは、
8日前には、こんな状態だったのに・・・
(28)処理後14日目
2015年6月24日 だんぶり池・青森
そして、それから6日後には、既に開きかけ!!
⇒まあ、クズの蔓の成長速度も凄いが・・・
もし仮に万が一、穿孔する幼虫がいたとしても、
中心部分まで食い進むのに、葉っぱの成長につれて、
穴が斜めに開くようなことになってしまうだろう。
⇒ということは、現在主流の考え方(仮説?)となっている、
孵化幼虫が穿孔しながら摂食するタイプの虫たちは、
この時点で、大きく候補から外れることになるのだ。
・・・蛇足(候補者の写真)・・・
(29)ササの葉の齧り痕【本物!!】
2015年6月19日 白岩森林公園・青森
前々回の【2/3】で示した写真(17)では、
上から3番目の食痕で折れ曲がっていた状態だったが、
この写真は、無理矢理に立てて撮影したものである。
こんな感じで、ササの葉の展開前の新葉を、
一時的に齧る虫は、カミキリ類以外にも考えられる。
⇒もちろん、このまま葉っぱが展開すれば、
上2段の穴は完成せず、【1/3】で示したの写真(03)のように、
ミシン穴の部分で、先端部がなくなってしまうのだが・・・
以下の3種の虫たちは、ササの葉の上で見つけたものだ。
(30)多分キリギリス科の仲間の幼虫
2015年6月18日 だんぶり池・青森
何か、自由自在に展開前の新葉を、
渡り歩くことが出来そうである。
当然、数分間の摂食で、齧った痕跡が残りそうだ。
(31)セセリチョウの仲間の幼虫(セセリチョウ科)
2014年10月15日 浅瀬石ダム・青森
このようなやや大型のチョウ目の幼虫は、何故か、
ミシン穴製造の犯人探索の容疑者リストから外れていた。
⇒当初は、小さな幼虫が内部に食い進んでいくはず、
という先入観があったからだろう。
しかし、もしかしたら、普通にササの葉っぱを食べるような、
ジャノメチョウやセセリチョウの仲間の若齢幼虫が、
普段(昼間?)は、ササの葉裏に隠れていて、
夜になると、さりげなく新芽の部分に登って、
柔らかい部分を、外側から1~2か所だけ齧って、
別の場所で、幼虫脱皮した後に、再び今度は別の株に、
登るという可能性も十分考えられる。
ついでに、【タイプB】の食痕の可能性も!!
(32)多分クロスジアワフキ(アワフキムシ科)
2013年7月15日 高山稲荷・青森
体色や斑紋に個体変異がかなり多く、この個体は、
クロスジに見えない中途半端な斑紋である。
同定が正しければ、幼虫はササに泡巣を作る。
成虫が展開前の新葉から吸汁すれば、
以前示した【タイプB】の食痕が残るはずである。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150623/1/
⇒記事の最後の部分で、候補者としたヨツモンカメムシよりは、
このクロスジアワフキ成虫の方が、可能性が高いように思う。
【注】これまで単に「ササの葉」としてきたが、
ブナ林の林床に密生するササは、多雪の日本海側では、
チシマザサ(Sasa kurilensis)という種類のようだ。
ただ、近似種が多く、分類学上は多少混乱しているとされる。
一般的には、山地で普通に見られる大型のササ類を
クマザサという俗称で呼んでいるようだ。
だから、新葉の展開までの時間に関しては、
種間で大きな差はないとみて良さそうだ。
前回、だんぶり池のヒオドシチョウ幼虫の集団を紹介した。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150626/1/
そこから、ほんの数メートル離れたコナラの木で、
同じような雰囲気の幼虫集団が見つかった。
オオトビモンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)
2015年6月6日 だんぶり池・青森
最初は、いったい何が起こっているのか分からず、
ちょっとびっくりの光景だった。
⇒このような幼虫集団を見つけたときは、
周辺の葉っぱが食べつくされていることが多いのだが、
今回は、ちょっとだけ雰囲気が違う。
食痕のある葉っぱがあまり見つからないのだ。
オオトビモンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)
2015年6月6日 だんぶり池・青森
帰宅後に、軽く種名を調べてみると、
オオトビモンシャチホコの終齢幼虫のようだ。
この時点で、すでに終齢幼虫なのだが、
羽化するのは、多分夏の終わりころになるらしい。
⇒同じ年1化なのだが、不思議なことに、
前回のヒオドシチョウとは、違った生活史だ。
オオトビモンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)
2015年6月7日 だんぶり池・青森
翌日も同じコナラの木の枝にいた。
⇒やはり、赤と黒の組み合わせは、
基本的には、よく目立つ警戒色になるだろう。
そして、ちょっとだけ不思議な昆虫の世界では、
警戒色の虫たちは、集団になる傾向がある。
視覚的に獲物を探す捕食者に対して、
より目立たせることが出来るからだと思う。
ただし、捕食者に対して、何らかの防御手段を持っていることが、
この行動の前提になるのだが・・・
オオトビモンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)
2015年6月15日 だんぶり池・青森
そして、1週間後にも、同じ場所に!!!!
しかし、肝心の防御手段が思い当たらない。
物理的な防御手段はないし、目玉模様もない。
さらに、毒針毛を持っていないし、
化学的な防御物質を放出することもない。
おそらく、警報フェロモンも放出しないだろう。
オオトビモンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)
2015年6月20日 だんぶり池・青森
さらに、さらに5日後にも・・・
⇒赤と黒が、くすんだようになってきて、
この場所にいるときは、警戒色というより保護色に近い?
今日で、このコナラの木で観察を始めてから、
ちょうど2週間が経過したことになる。
その間、観察は朝だけなのだが、ずっと終齢幼虫のまま、
集団で過ごしていたことになる。
⇒付近の葉の食痕からみても、もうあまり、
葉っぱを食べることはないのかもしれない。
何故、ほとんど葉っぱを食べることはないのに、
こんな風に、幼虫のままでいるのだろうか?
・・・・
ようやく、6月24日の観察では、
何時も見かける枝に、幼虫の姿はなかった。
おそらく、落葉中や土の浅いところで、蛹になったのだろう。
⇒それなら、何でサッサと地面に降りて、
落ち葉の下に隠れなかったのだろうか?
やっぱり、これが「ちょっとだけ不思議な昆虫の世界」なのだろう。
今回は、うっとうしい文章は、必要最小限にして、
写真中心の昆虫ブログとなります。
葉っぱが丸坊主に!!
⇒この状態は、おそらく若齢幼虫の仕業!!
写真中央には、多分必死のアワフキ幼虫が・・・
⇒思わず笑ってしまう
ヒオドシチョウ幼虫(タテハチョウ科)
2015年6月3日 座頭石・青森
これが、ヒオドシチョウの終齢幼虫。
⇒もう食べる葉っぱがない!!
ヒオドシチョウ幼虫(タテハチョウ科)
2015年6月3日 座頭石・青森
同じ木の新鮮な葉っぱにもいた。
⇒こっちは、豊富な餌!!
ヒオドシチョウ幼虫(タテハチョウ科)
2015年6月3日 座頭石・青森
アップで撮ると、かなりヤバそうな雰囲気だ。
⇒こんな恐ろしげな雰囲気の幼虫は、
タテハチョウの仲間によく見られる。
このブログでも取り上げた微妙な警戒色だ。
同じ日、既に、蛹化中の個体も発見。
⇒こんな場所で良いのか?
そして・・・・・・・
お気に入りの場所、だんぶり池でも!!
ヒオドシチョウ蛹(タテハチョウ科)
2015年6月7日 だんぶり池・青森
座頭石とは直線で距離で10kmも離れていないと思うが、
気温の差なのだろうか、すでに蛹になっていた。
しかも、さりげなく集団で・・・・
⇒周辺の葉っぱは、食べられてなくなっている。
ヒオドシチョウ蛹(タテハチョウ科)
2015年6月7日 だんぶり池・青森
真ん中に見える個体は、前蛹だろう?
⇒結局、幼虫は1匹も見られなかった。
ヒオドシチョウ蛹(タテハチョウ科)
2015年6月7日 だんぶり池・青森
アップで撮ると、シロサイのような丈夫そうな蛹だ。
⇒このまま、越冬もできそうな雰囲気だが・・・
良く知られているように、ヒオドシチョウは成虫越冬する。
ちょっとだけ不思議なことに、この蛹から羽化した成虫は、
暑い夏を越えて、何と翌年の春まで生き延びるのだ。
そして、成虫越冬した個体が、約1年後に産卵する。
⇒ただし、これだけ沢山の蛹から初夏に羽化した成虫は、
いつのまにか、雲隠れするように姿を消してしまうのだ。
おそらく、休眠状態になっているはずで、そうでなければ、
翌年まで長生きすることなんて、まずできないのだろう。
・・・という訳で、集団羽化の瞬間を撮れるか?
さりげなく楽しみにしていたのだが・・・
⇒6月11日の朝まであった蛹が、
なんと、翌日の12日には、
枝ごと誰かに持ち去られていたのだ。
やっぱり、それはまずいだろう!!!!
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【ササの葉の一列穴(改訂)】
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この記事をお読みいただく前に、以下のページをご覧ください。
ササの葉のミシン穴の謎【1/3】 製造者は誰?
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150617/1/
ササの葉のミシン穴の謎【2/3】 ちょっとだけ解明?
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150620/1/
上記のページについて、誤解のないように、もう一度記述するが、
ササの葉のミシン穴には、同じ【タイプA】でも、
微妙に形状、サイズ、穴の間隔などの異なるものがあり、
前回、製造者の可能性があるとした「カミキリ類」は、
沢山ある候補の中のひとつにすぎない。
少なくとも、【1/3】の写真(05)のように、
両側の穴の方が、大きくなっているのは、
潜孔性の幼虫が、中心部分(写真の右側)まで来て、
ウロウロと追加摂食したようなイメージだ。
・・・ちょっとだけ弱気になったところで、
それでは、穴の開いていない【タイプB】のミシン目は、
どのようにしたら、再現できるのだろうか?
ホソハマキガの雌成虫の産卵管なども想定して、
色々なことを試したが、最も単純な「つまようじ」を使うと、
かなり雰囲気が似ているものが出来上がった。
⇒虫たちの産卵管を想定した虫ピンなどでは、
ほとんど目立つような痕跡にはならない。
もちろん、仮に産卵痕だとしたら、
産まれた卵は、どこへ行ってしまったのだろうか?
どちらかというと、産卵痕より、吸汁痕の方が近いと思うのだが・・・
さりげなく、実験開始!!
(18)つまようじ処理直後
2015年6月10日 だんぶり池・青森
このように、つまようじを使って、
反対側まで突き抜けるように、穴を開ける。
⇒つまようじを使用した場合には、
反対側まで貫通させずに、中心部で止めるのは、
野外での手作業では、技術的に難しい。
(19)つまようじ処理(抜いた直後)
2015年6月10日 だんぶり池・青森
約5分程経過してから、静かに引き抜いて、
そのままの状態で放置する。
⇒この写真で見る限り、手品ではないのだから、
この時点では、確実に穴は開いている。
(20)処理後2日目
2015年6月12日 だんぶり池・青森
処理後2日目で、葉は早くも半分ほど展開している。
中央部分の穴を見ると、すでに塞がっているようだ。
(21)処理後3日目
2015年6月13日 だんぶり池・青森
この3日目の写真の感じは、
まさに【タイプB】のミシン穴である。
ただ、処理時に、つまようじが反対側に突き抜けているので、
穴(の痕跡)の数は、通常のミシン穴の2倍になっている。
(22)処理後8日目
2015年6月18日 だんぶり池・青森
日数が経過して、リアルにクズの新芽の蔓が巻き付いている。
こうなると、穴(?)は、人工的なものとは思えない?
・・・つまようじ2本の実験も!!
(23)つまようじ処理直後
2015年6月10日 だんぶり池・青森
つまようじを2本使用した場合も、同様である。
(24)処理後3日目
2015年6月13日 だんぶり池・青森
見事な横一直線の穴(?)ができた。
⇒下段の穴は、かろうじて、
まだ塞がっていないように見える。
(25)処理後8日目
2015年6月18日 だんぶり池・青森
まさに【タイプB】のミシン穴である。
⇒元穴(?)の変色した周辺部分が、上下に伸びている。
・・・・
さて、写真(19)のような穴を開ける虫は、
一体どんな種類が考えられるだろうか?
⇒穴は細いようで、意外に太いのだ。
個人的には、カメムシ類の口吻が、第一候補だと思う。
他にも、ウンカ・ヨコバイなどのカメムシ目の虫たちが、
もしかしたら、柔らかそうな展開前の棒状の葉から、
吸汁する可能性もありそうだ。
・・・・例えば、
(26)ヨツモンカメムシ(クヌギカメムシ科)
2015年6月21日 梵珠山・青森
カメムシ目の虫たちは、季節や発育ステージによって、
餌植物を変更することが、必須の種類も多い。
⇒春先に、ササの葉から吸汁する種類が、
さりげなく存在するかもしれない。
前回紹介した【タイプA】の場合と同様に、
今回の【タイプB】にも、異なる形状・サイズのものがある。
だから、おそらくが製造者がそれぞれ異なる可能性も十分ある。
もちろん、写真のヨツモンカメムシは、
偶然ササの葉にいたので、写真を撮ったのだが、
製造者の可能性は、全く「0」では無いように思う?
・・・という訳で、
長々と3回に分けて紹介してきたのに、現時点では、
製造者の実行現場を確認することが出来ていない。
しかも、ササの葉のミシン穴を開けた虫の種類は、
間違いなく1種類ではない。
だから、運よく製造現場を確認できたとしても、
それは、候補者リストの中から、1種類が当選したにすぎない。
当選者は、まだ他にいるかもしれないのだ。
だから、前回の「カミキリ類の後食痕」も、
今回の「カメムシ類の吸汁痕」についても、
製造者のの可能性が、おそらく「最も高い」のではないか、
というだけの話である。
ここが、やっぱり、
『ちょっとだけ不思議な昆虫の世界』
なのだろう。
追記(20150702)
ササの新葉が展開するまでの期間の短さに関して、
それを裏付ける証拠写真が撮れたので、追加記事にしました。
また、ササの葉の上で偶然見つけた、
製造者の可能性のある虫たちの写真も追加しました。
是非ご覧ください。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150702/1/