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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

君も人を恐れないのか? アカギツネ


昨年(1914年)、北海道で初めてキタキツネに出会った。

このときは、車内からの撮影だった。
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140712/1/


今年(1915年)は、八幡平の道路上で、アカギツネに遭遇。

今回も、車内からの撮影しかできなかった。

 

 

 


アカギツネ(イヌ科)

2015年8月16日 八幡平・岩手

前方に、イヌのような動物が見えたので、
ハザードを点灯させてゆっくり停車した。

ほぼ同時に、対向車も停止して、
一瞬、時間が止まったような感じがした。


急いでカメラを取り出して、撮影。

 

 

 


アカギツネ(イヌ科)

2015年8月16日 八幡平・岩手

少し近づいて、最大ズームで、もう一枚。

明らかに、尻尾が太くて長いので、
痩せた野良犬(?)ではない。

 

軽く調べたネット情報によると、
本州で見られるキツネは、正式名をアカギツネと言い、
北海道のキタキツネは、亜種としての扱いになるらしい。


 ⇒アカギツネは、ネコ目イヌ科キツネ属であるが、
  カブトムシ目コガネムシ科カブトムシ属のカブトムシほど、
  ややこしくはない??

 

 

 

何もせずに、対向車がゆっくり発車すると、
別に怖がる様子もなく、道路際の草地に移動した。


 ⇒以下の写真と次の2枚は、助手席の娘が、
  スマホで撮影したもの。

 

 


アカギツネ(イヌ科)

2015年8月16日 八幡平・岩手

やはり、ちょっとだけ警戒しているのか?

北海道で出会ったキタキツネと同様に、
娘のカメラを見つめているようだ。

何か、食べ物を投げてくれるのを待っているのか?


 ⇒キタキツネの場合は、その傾向がかなり強い。
  道路上で、このような状況に遭遇したら、
  絶対に餌を与えてはいけないと思う。

 

 

 


アカギツネ(イヌ科)

2015年8月16日 八幡平・岩手

もちろん、食べ物を投げ与えるようなことはせずに、
そのまま、ゆっくりと通り過ぎたが、
交通事故にあわないことを、祈るばかりだ。

特に夕闇が迫った場合には、かなり危険だ。

 

 

という訳で、今年は、幸運なことに、
タヌキとキツネの両方に出会ったことになる。

ついに撮れた!! 野生のタヌキ
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150524/1/

 

それにしても、山道で車を走らせていると、最近は、
大型哺乳類に出会うことが、珍しくなくなった気がする。


 ⇒多分、あまりスピード出さなくなったからだろうか?

  いや、もしかしたら前述のように、動物たちの方が、
  人間や車を、怖がらなくなったためだとしたら・・・・
  


特に最近になって、野生動物と人間との関係が、
マスコミでも大きく取り上げられるようになった。

改めて、彼らと、どう付き合っていったら良いのかを、
考えさせる場面が続いた・・・・

 

 

   

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再びミラクル擬態!! セスジスカシバ発見


久しぶりの白岩森林公園。

いつの間にか・・・今はもう秋emojiemoji


8月も下旬になると、北国では、もう秋の雰囲気だ。

 

 

林道脇の下草に、ミラクル擬態の典型、セスジスカシバがいた。


 ⇒今回、特に探したわけでもないが、
  この時期になると、さりげなく出会うことが出来る。

 

 

 

セスジスカシバ(スカシバガ科)

2015年8月25日 白岩森林公園・青森

何と、雄と雌が並んで静止中。


 ⇒やっぱり2匹のハチだよ、この子たちは!!

 

 

 

 

・・・そして、こんなところにも!

 

 


セスジスカシバ(スカシバガ科)

2015年8月25日 白岩森林公園・青森

この写真を見て、何人の人(と野鳥類!)が、蛾だと思うのか?


 ⇒どう見ても、獲物を探すスズメバチだ。

 

 

 


・・・さらに、今回の目玉!!!!

 

 

セスジスカシバ(スカシバガ科)

2015年8月25日 白岩森林公園・青森

雄の背後に、(音もなく?)接近する雌。


 ⇒普通は、逆だろ!!

 

この後、数分の間さりげなく観察したが、
幸か不幸か、何事(?)も起こらなかった。

 

 

 


セスジスカシバ(スカシバガ科)

2015年8月25日 白岩森林公園・青森

さすがに、ここまで接近して撮ると、
蛾であることが、何となく分かってしまう。


 ⇒でも、ここまで接近して獲物を、
  再確認する捕食者は、多分いない!!!

 

 

ハチにベイツ擬態する虫は、結構沢山いる。

種として多いのは、アブの仲間だろう。

もともと、体型が良く似ているので、
そんなに苦労(?)しなくても、
このブログでも何回か紹介したように、立派な擬態となる。


【ハチのようなアブ】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20121125/1/ 

 

でも、セスジスカシバは蛾なのだ。

 


2年前に同じ場所で撮った写真。


セスジスカシバ(スカシバガ科)

2013年9月4日 白岩森林公園・青森

スズメバチが飛んでいる?????

 

 

しかし、もっとすごいスカシバもいる。

撮った場所は違うが、ついでなので、もう一度!!!

 


キタスカシバ(スカシバガ科)

2013年6月7日 東海村・茨

スズメバチが交尾している?????


同じスカシバガ科の2種の蛾が、
同じように、スズメバチにミラクル擬態しても、
微妙に異なる似せかたなのが、
個人的には、かなり興味深い部分でもある。


もちろん、スカシバの仲間は、程度の差はあるものの、
多くがスズメバチに擬態しているのだが、
多分、上記2種ほどのミラクル擬態ではないようだ。

 

こちらの記事もどうぞ。

ハチに擬態する蛾 スカシバ類4種発見!!
↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130917/1/

 

      

 

 

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これは不自然淘汰?? モンクロギンシャチホコ幼虫


シャチホコガ類の幼虫には、特異な姿かたちの種類がおり、
このブログでも何種か紹介したことがある。


今回の幼虫も、かなり不思議な形状だ。


まず、以下の2枚の写真をご覧ください。

同一個体の頭部と尾部を、トリミングしたものだ。

 

 

幼虫頭部

2015年8月12日 十石峠・長野

やや肥大した頭部で、縦縞のスイカのよう?  

それに続く胸部は、鮮やかな黄緑色に、
背の部分は濃褐色の線がある。

 

 

 


幼虫尾部

2015年8月12日 十石峠・長野

こんな雰囲気の絵は、どこかで見たことがある。

まるで、南米の土産物のような模様か? (行ったことないが・・・)


 ⇒この2枚の写真が、同一個体とは思えない!!

 

 

 


・・・ようやく、イモムシの全体像!!!

 

 

モンクロギンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)

2015年8月12日 十石峠・長野

実は、頭部と尾部だけでなく、
背中全体もかなり複雑な模様なのだ。

まるで、デザイナーが描いた抽象画のようなイメージだ。


 ⇒これは、保護色なのか、警戒色なのか?

 

 

 


横から見ると!!!

 

 

モンクロギンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)

2015年8月12日 十石峠・長野

まあ、普通のイモムシだ。

ただ、前半部が半透明な黄緑色の身体で、
後半部は典型的なイモムシ状なので、
背中から見た場合と、全く雰囲気が異なる。

胸部の歩脚は微妙に長く、イモムシの脚には見えないが、
中央に見える疣(イボ)足は、一般的なイモムシの形状だ。

ただ、その後ろ側が、尻尾のように異常に長い!!!


 ⇒このアンバランスな雰囲気が、かなり不思議だ。

 

 

 


モンクロギンシャチホコ幼虫(シャチホコガ科)

2015年8月12日 十石峠・長野

実は、これが最初に見つけた時の写真。

確か、食草はサクラの葉っぱだったはずだが、
今回は、何故かススキの葉にいた。


食草にいるわけではないので、やや微妙だが、
この状況では、枯れ葉に擬態しているように見える。

背中の模様が見えないと、保護色的な色彩なのだろう。

 


ただ、ふたつ上の写真のように、
真上から見たときの複雑な抽象画のような模様は、
どこにいても、かなり目立つはずだ。

特に防御手段を持たない虫たちが、
よく目立つ体色である場合も少なくない。

  ⇒これは、もしかしたら「不自然淘汰」?!

 

 

おそらく「ODDTY」の可能性もあるので、
興味ある方は、以下の記事も、是非ご覧ください。

【変わり者の特権 これも自然淘汰なの?】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150222/1/


鳥類のような視覚的に獲物を探す捕食者の多くは、
獲物に対して、サーチングイメージができるので、
直前に食べた虫たちを狙う習性がある。

だから、過去に出会ったことがないような、
奇妙な格好をしている虫たちを見つけても、
一瞬、攻撃を躊躇する可能性がある。


このように、普段ありえないような姿かたちの虫たちが、
自然淘汰で進化する可能性も十分あるのだ。

     

 

 

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今年のナイター(灯火採集)


今年も、発電機を使用した灯火採集を、
学生時代の友人たちと、4名で実施した。

灯火採集と言っても、いつごろからか、
集まった虫たちを、採ることはなく、
撮るだけになったのだが・・・


今回の場所は、群馬県の上州武尊山の山麓。

 

 

 

集まってきた虫たち

2015年8月6日 上州武尊・群馬

これは、22時30分頃の、白布に止まった虫たち。

大体、何時もこんな雰囲気である。


昔は、カメムシや甲虫しか、採らなかったのだが、
最近はみんな、色々な虫の写真を撮っている。

 

 

 

そして、今年の目玉商品(?)は???

 

 

 

オニクワガタ(クワガタムシ科)

2015年8月6日 上州武尊・群馬

主にブナ林に棲息する小型のクワガタで、
何故か、名前がオニクワガタ!!

四国では、見たことがなかった。


 ⇒何処が「オニ」なのだろうか?

  いや、これでクワガタ??

 

 

 

 

ムラサキシャチホコ(シャチホコガ科)

2015年8月6日 上州武尊・群馬

いつ見ても、何度見ても、本当に不思議な蛾だ。

このカールした枯れ葉の模様が、
前翅に、鱗粉の濃淡で描かれたものとは!!!

 

まさに、ミラクル擬態!!


 ⇒是非、以下のページをご覧ください。

 【葉っぱの上で良く目立つ ムラサキシャチホコ】
  ↓   ↓   ↓
  http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130821/1/

 

 

 

 

エゾシロシタバ交尾中(ヤガ科)

2015年8月6日 上州武尊・群馬

雌と雄が、別々に灯火に誘引されてきたのだろうか?

この場所で、偶然(?)出会って、
さりげなく交尾が成立したようだ。

 

雌は性フェロモンを放出したのだろうか?


 ⇒夜間に、性フェロモンを介して交尾する蛾は、
  フェロモンなしには、交尾しないはず!!

  交尾可能時刻もピッタリだったのだろう。

 

 

 

 

ヤブキリ捕食中

2015年8月6日 上州武尊・群馬

こちらは、良くある光景だ。

犠牲者は、残された翅の模様から、
やや珍しいハガタエグリシャチホコのようだ。


このように、捕食性の虫たちも、光に集まってくる。

そこは、右を向いても左を見ても、餌の宝庫だ。

 

 


ちなみに、昨年は、こんな感じだった。
↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20140828/1/

 

     

 

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猛暑で猿も泳ぐ??


そんなに珍しくないのかもしれないが、
少なくとも私が見かけたのは、今回が最初である。


野生のサルが池で泳ぐ!!!

 


体温に近い外気温の街中から、残雪のある北アルプス方面へ、
車で30分程走ると、ちょっとだけ涼しくなる。


・・・・それでも、まだ暑いのだが。

 

 

 


ニホンザル(オナガザル科)

2015年8月8日 常念岳山麓・長野

小さな池の向こう側に、何やら動くものが・・・


どうやら、右手と右足は、水の中だ。



 

 

 

ニホンザル(オナガザル科)

2015年8月8日 常念岳山麓・長野

近くにいる別のサルも、水中の何かを探してる?

何となく、のどかな風景だが、
水浴びするという雰囲気ではなさそうだ。。

 


 

 


しばらく見てから、その場を離れた瞬間、

「ドボ~ン!!」

という凄まじい(?)音がした。

 

 

 

ニホンザル(オナガザル科)

2015年8月8日 常念岳山麓・長野

おそらく、私の姿が見えなくなって、(隠れていた別のサルが)
水面に張り出した木の枝から、飛び込んだのだろう。

急いで戻って、シャッターを切ったのが、この一枚。


どうも悠然と泳ぐというより、ちょっと必死の表情だ。

 ⇒水浴びの「ホッとした」顔つきではない??

 


 

 

 

ニホンザル(オナガザル科)

2015年8月8日 常念岳山麓・長野

写真には、写っていないが、4本の足を交互に動かして、
いわゆる「犬掻き」と言う泳ぎ方だろう。


小さな池を、ほぼ横断する感じで、泳ぎ切った。

 

 

やっぱり、かなり暑かったので、水に飛び込んだのか?


それとも、単に「猿も木から落ちた」だけなのだろうか?

 

 

   

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