警戒色の虫たちと有毒植物① 葉っぱの味は?
虫たちに食べられている訳ではない。
アルカロイドなどの二次代謝物質(有毒物質)を、
葉っぱの中に蓄えるようになった。
巧みに解毒機構を発達させ、化学障壁を克服してきた。
このような植物の対抗手段を逆手にとって、
積極的に有毒成分を摂取・蓄積し、自分自身が、
捕食者に食われないように再利用するものが出てきた。
その虫に対する影響度(作用)も微妙に異なるので、
植物と昆虫とそれを食べる天敵(捕食者)との、
微妙な関係(例えば警戒色や擬態など)が成立した。
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ここで、重要なのは、有毒物質の致死量と味なのだ。
食べた時の不味さ(刺激?)がなければ、
恐ろしい結果が待っている。
例えば南米のヤドクガエルや海中のフグは、
獲物を丸呑みするような捕食者が、
食った瞬間に「不味さ」を感じなければ、
致死量を体内に取り込んでしまうので、
学習することなく死んでしまう。
食った瞬間に「不味い!」と感じて吐き戻せば、
その捕食者は、死んでしまうことはなく、
次回からはその獲物を攻撃しないだろう。
捕食者(鳥類)に、その体色を学習する能力があれば、
前述の教科書に載っているような関係が成立するのだ。
しかし、自然界の出来事は、そんな単純な話ばかりではない。
その場合には、一体何が起きているのだろうか?
さりげなく食べてしまった捕食者は、その後、
体調が悪くなったり、下痢をしたりするかもしれない。
以後は、食べようとしなくなるのかもしれない。
「体調を崩す直前に食べた新規な餌」を、
次からは、避けるようになることが知られている。
食べようと思えば食べられるものを、
自分自身の判断で食べないことを言う。
何故か「チーズと刺身」は食べなかった。
もっともっと沢山あって、
「好き嫌いは人間の特権だ!」
と豪語していた。
「人生の半分を損している」と、
揶揄されていることも事実である。
複雑な問題を含んでいると思うのだが・・・