虫を食べる野鳥類⑧ ムクドリ
ムクドリは、日本全国に普通に生息する留鳥で、
大きな群れになる習性があり、都市部の街路樹が、
夕方には大群の「ねぐら」になることがある。
このため、ムクドリによる「騒音や糞の被害」が各地で認められ、
大きな社会問題になっている場所もある。
というわけで、ムクドリは、日本の都市部で、
最も普通に見られる鳥なので、当然、写真も沢山撮れる。
だから、今回は、例外的に写真が多い・・・
屋根の雪がようやく消えた頃、
新芽がまだ出ていない木の枝にいた。
弘前市内でも、ときどき見かけるが、
北国なので、そんなに多くないと思う。
もちろん、地上に降り立って、
林縁部や公園の草地、あるいは農耕地などで、
餌となる小昆虫を探している姿を、良く見かける。
ただ、ムクドリは、基本的に雑食性のようで、
こんな場所で、植物の種子や果物も食べるようだ。
ムクドリ(ムクドリ科)
2013年8月4日 ひたちなか市・茨城
ムクドリが歩く姿は、普通の鳥(スズメ?)のように、
両脚をそろえて、ピョンピョンと前進することはない。
片側の脚を順番に前に出して、まあ悠然(?)と歩くので、
スズメとは、遠くからでも、歩き方の違いで、区別することができる。
この写真では、ダチョウが走っているように見える。
(映像でしか、見たことはないが・・・)
ムクドリ(ムクドリ科)
2012年7月1日 福島潟公園・新潟
このように、集団で餌を探すことも多い。
バラバラに子育てをする時期が過ぎると、
このように、親子ともに集まって、群れを形成するようだ。
こうなると、夜は群れが一か所に集まるので、
ときには、数万羽の大群となることもあるようだ。
写真はないが、集団で夕焼けの空を飛ぶ大群は、
まるで巨大な生き物のように見えて、壮観である。
ムクドリ(ムクドリ科)
2012年7月1日 福島潟公園・新潟
この雰囲気の草地は、もちろん、色々な虫がいる。
ムクドリは、草にいるバッタなどの小昆虫だけでなく、
地面の中にいるミミズも、探し出して食べると言われている。
春~夏にかけてのヒナを育てる時期には、
夫婦で、1日平均300回も巣に捕獲した虫を運ぶと言われる。
ムクドリ(ムクドリ科)
2013年8月4日 ひたちなか市・茨城
この公園は、虫の写真を撮りに、よく出かける場所だ。
一度だけ、強引に鳥がいる場所まで近づいて、
何を食べているのか確認したことがあったが、
残念ながら、鳥が逃げ去った後には、
ほとんど虫の姿はなかった。
この場所で、おそらく餌となっていたのは、
多くがバッタ類だと思うのだがが・・・