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さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。 従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。
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これは、全くの個人的な話なのだが、
もう10年以上前から、昆虫採集はしていない。
偶然出会った虫たちの生態写真を撮るだけである。
この(私自身の!)行動の変化によって、
交尾・摂食行動や、外敵に対する防御行動など、
虫たちの興味深い、不思議な生態(生き様?)を、
より新鮮に体験することが出来るようになった。
さらには、昔は見向きもしなかった虫たち、
例えば、どこにでもいる蛾の成虫や幼虫、
みんな同じに見えるアブ・ハチ類、
クモやバッタ類の面白さにも気付いて、
さらに最近では、虫えいの写真までも撮っている。
そんな「ありきたりの前振り」の後で、
今回から、偶然見つけた「もの凄い虫えい」を、
素人なりに(!)紹介していきたい。
まずは、数年前ならば絶対に(!!)、、
シャッターを押すことはなかった写真から・・・
お気に入りの場所、だんぶり池で見つけた。
うすピンク色の不気味な塊の表面には、
よく見ると、白い毛がはえており、
ちょっとだけ気持ち悪い雰囲気が漂う。
⇒当然のこととして、このときは、
内部を調べてみようとは、全く思わなかった。
後でネット検索すると、どうやらキイチゴハケフシのようだ。
薄葉先生の「虫こぶハンドブック」には、
キイチゴハケフシは載っていない。
ネット上の「北海道の虫えい図鑑」には、
クマイチゴハケフシのみ掲載されている。
⇒当該ページの説明文には、形成者は、
フシダニの1種と書かれているので、
キイチゴハモグリダニとは別種であることが、
確認されているのかもしれない。
今度は、長野のお気に入りの場所、十石峠の林道で、
もっと凄いことになっているのを見つけた。
一瞬、何が起こっているのか分からなかった。
⇒少なくとも、最初に見つけたときには、
そんな印象だったと思う。
写真では分かりにくいが、キイチゴの種類は、
だんぶり池のものとは違うかもしれない。
ただ、葉っぱの形状から、青森か長野、
おそらくどちらかの植物が、場合によっては両方が、
モミジイチゴという種なのだろう【注1】。
こちらは、それから3日後に岩手県で撮った写真で、
ちょっとだけピンク色が濃くなっており、
これまで見てきたキイチゴハケフシとは雰囲気が違う。
葉っぱの感じも、モミジイチゴではなさそうだ。
⇒軽く調べたネット情報では、
キイチゴの種類は、結構沢山ありそうで、
主に、葉っぱの形状でも識別可能だ【注2】。
虫えいの基本的な命名のルール(?)法では、
通常は、最初に植物名を表示するのだが、
キイチゴハケフシの場合には、キイチゴ属の植物の葉に、
共通に形成されるようなので、個々の植物名ではなく、
総称のキイチゴにしているのかもしれない。
この関係は、以前紹介したバラハタマフシと似ている。
【不思議な虫えい④ バラハタマフシ(?)】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141026/1/
⇒当該ページの本文及び【注】の中に書いたように、
植物名の総称を「虫えい名」に使用する場合には、
植物を同定しなくても良い素人には優しいが、
一方で、多少の混乱が生じる可能性があると思う。
【注1】モミジイチゴの分布は、北海道・本州の中部以北とされ、
西日本のものは、ホソバモミジイチゴとされる。
昆虫の場合もそうなのだが、長野県は微妙な位置にある?
【注2】葉っぱに切れ込みがないクサイチゴという種があるが、
この種にも、キイチゴハケフシが見られるようだ。
ただ、北海道のクマイチゴハケフシの例にもあるように、
キイチゴハモグリダニが形成者ではない可能性もあるだろう。
前回に続き、枯れ葉擬態の虫を探す疑似体験です。
とりあえず、獲物を探す捕食者になった気分で、
以下の写真をご覧になってください。
今回も、一瞬の判断です。
それが、食べられる蛾か、食べられない枯れ葉かは、
少なくとも野鳥類は、瞬間的に識別しているはずだからです。
⇒間違って、枯れ葉を食べてしまうような捕食者には、
絶対にならないでください!!!
ただ、自然界では、この判定ミスのパターンは、
ほぼ100%ないと思いますが・・・【注】
・・・では、写真2枚です。
・・・ん! みんな枯れ葉??
どうですか?
見た瞬間に、見破ることができましたか?
⇒今回の枯れ葉に擬態する蛾は、
前回とカギバガ科主体の選択と異なり、
種類は、全くのランダム選択です。
・・・以下、回答です。
写真【2】
上段2番目の蛾を除いて、全て本物の枯れ葉です。
⇒念のため、撮影場所と年月日を示します。
上1: 本物の枯れ葉 金山町・秋田(20120806)
上2: ムラサキシャチホコ(シャチホコガ科) 宮古市・岩手(20130814)
上3: 本物の枯れ葉 編笠林道・青森(20120806)
上4: 本物の枯れ葉 梵珠山・青森(20150621)
中1: 本物の枯れ葉 白岩森林公園・青森(20110915)
中2: 本物の枯れ葉 網走・北海道(20110713)
中3: 本物の枯れ葉 安曇野・長野(20130612)
中4: 本物の枯れ葉 梵珠山・青森(20130910)
下1: 本物の枯れ葉 室蘭山・北海道(20170702)
下2: 本物の枯れ葉 だんぶりい池・青森(20170730)
下3: 本物の枯れ葉 白神・青森(20140908)
下4: 本物の枯れ葉 白岩森林公園・青森(20130911)
写真【3】
下段4番目の本物の枯れ葉以外は、全て蛾の成虫です。
上1: ツマキシャチホコ(シャチホコガ科) 印西市・千葉(20060814)
上2: マエグロツヅリガ(メイガ科) 白岩森林公園・青森(20120721)
上3: ツマモンエグリハマキ(ハマキガ科) 津軽半島・青森(20130715)
上4: オオヤナギサザナミヒメハマキ(ハマキガ科) 白岩森林公園・青森(20120721)
中1: カバオオフサキバガ(キバガ科) 芝谷地湿原・秋田(20130529)
中2: セモンカギバヒメハマキ(ハマキガ科) 芝谷地湿原・秋田(20130529)
中3: セダカシャチホコ(シャチホコガ科) 志賀坊森林公園・青森(20130727)
中4: 多分キンイロエグリバ(ヤガ科) 矢立峠・秋田(20130909)
下1: オビガ(オビガ科) ひたちなか市・茨城(20140721)
下2: ハガタエグリシャチホコ(シャチホコガ科) 上州武尊・群馬(20150807)
下3: アツバ類交尾中(ヤガ科) 梵珠山・青森(20150621)
下4: 本物の枯れ葉 おぐに林道・山形(20130614)
⇒今回は、サーバー容量の完成で、
個別の蛾の拡大写真はありません。
・・・蛇足?
このような「枯れ葉擬態」を典型的な隠蔽的擬態の例として、
紹介している単行本、雑誌やブログ記事を見かけます。
しかし、個人的な感想として、背景に紛れ込んで、
外敵に見つからないようにする擬態とは思えないのです。
写真を見れば、一目瞭然なのですが、
本物の蛾は、全て緑色の葉っぱの上に静止して、
比較的良く目立つ感じがしました。
⇒もちろん、普通に、枯れ葉の中に紛れている蛾も沢山いて、
私ごときには見つからなかっただけかもしれませんが・・・
普通に考えると、枯れ葉に似せた虫たちは、
自らが静止する場所として、枯れ葉の多い環境を選ぶはずです。
相すれば、これだけ擬態の完成度が高いので、
視覚的に獲物を探す鳥などの捕食者から、
攻撃されることは、ほとんどないと思います。
でも、蛾を餌にする捕食者は、野鳥類だけではありません。
枯れ葉の多い地面には、普通に考えれば、
ネズミ、カナヘビ、カエル、ムカデ、オサムシや、
怖い怖いアリ類など、様々な捕食者がいるはずで、
彼らは、視覚だけで餌を探すとは限りません。
おそらく、地上で餌を探す多くの捕食者は、
野鳥類のように、獲物の体を、ある程度の距離を置いて、
全体的に見ながら(まさに鳥瞰!!)探すことはできません。
⇒例えば、匂いで獲物を探したり、
動くものを素早く捕獲したり、
たまたま、餌に遭遇したときに、
獲物を捕獲するタイプが多いはずです。
当然、視覚以外で餌を探す捕食者に対しては、
枯れ葉に擬態しても、ほとんど意味がありません。
それならば、枯れ葉の中にいるよりも、
緑色の葉っぱの上で、目立つように静止していた方が、
捕食される危険が少ないのかもしれません。
だから、このブログで何回も書いていますように、
枯れ葉擬態は、隠蔽的擬態の範疇には入らないと思います。
【隠蔽的擬態の虫は、本当にいるのか???】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150210/1/
【注】学生時代に読んだ擬態に関する本で、
枝に似たシャクトリムシを偶然食べた小鳥が、
その後、執拗に枯れ枝を突っついていた、
と言う観察結果を読んだことがあります。
いわゆるサーチングイメージだと思います。
一部の人たちに、予想外に好評だった、
以下の「真冬に虫を探す疑似体験」シリーズ。
【保護色の虫たちを探す疑似体験】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20160115/1/
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20160118/1/
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20160121/1/
調子に乗って、別の疑似体験を考えました・・・??
すぐに思いついたのは、枯れ葉に擬態する虫たちです・・・!!
⇒ただ、今回は虫を見つけ出すのではなく、
葉っぱの上にある枯れ葉が、
本物なのか、擬態している蛾なのかを、
瞬時に見分ける疑似体験です。
後述のように、彼らは、本物の枯れ葉の中に、
ひっそりと隠れているのではなく、
よく目立つ緑の葉っぱの上に、堂々と静止しています。
獲物を探す捕食者になった気分で、
以下の写真をご覧になってください。
当然ですが、この疑似体験は、
前回の保護色の虫を探す場合と違って、
じっくり見るのではなく、一瞬の判断です。
それでは・・・・
どうですか?
見た瞬間に、分かりましたか?
今回の枯れ葉擬態の虫は、
全てカギバガ科に属する蛾の成虫で、
種名は、以下の6種です【注】。
左上: ウスイロカギバ 芝谷地湿原・秋田(20120518)
もともと、カギバ類の成虫は、前翅の先端が細くなって、
葉っぱの葉柄のようなイメージがあります。
ただ、昆虫類は左右対称の体型なので、
多少なりとも虫の雰囲気が出てしまいますが、
この写真は交尾中で、その欠点を見事にカバーしています。
⇒このブログでは、交尾擬態と仮に呼んでいますが、
さいきん、検索ワードでも、ヒットするようになりました。
【交尾擬態???】
↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20130120/1/
中上: マエキカギバ 芝谷地湿原・秋田(20120607)
灰色系の枯れ葉も、葉っぱの上に落ちています。
ただ、やはり左右対称なので、見破られやすいかも?
【枯れ葉のような蛾【2】 マエキカギバ】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120712/1/
左中: ウコンカギバ 神流町・群馬(20120626)
おそらく自然落下した黄色から薄茶色の枯れ葉も、
緑色の葉っぱので、良く見かけます。
⇒この子は、いわゆる黄色系の翅に、
茶色の斑点が良く出来ていると思います。
右中: アシベニカギバ 志賀坊森林公園・青森(20140621)
ツートンカラーのイメージですが、静止場所も含めて、
今にも落ちてしまいそうな状態が、かなりそれらしい雰囲気です。
【虫たちの親子-20 アシベニカギバ】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150308/1/
中下: ギンスジカギバ 蓮華温泉・新潟 (20120627)
この子も、かなりの役者です。
写真では、分かりにくいですが、名前の由来となった、
銀色のスジの模様は、瞬間的には、
枯れ葉に生えたカビのように見えます。
⇒実は、この写真を見た家族(妻と娘)は、
私が「これは蛾だ!」と言っても、
ずっと嘘だと思っていたようです。
右下: ヒメハイイロカギバ 矢立峠・秋田 (20130722)
この子の主張(演技)は、丸くカールした枯れ葉のようです。
まあ、「もう、ちょっと?!」という感じはしますが・・・
⇒真上から見ると、蛾だと分かりますが、
もう少し少し後ろから見ると、
もっと枯れ葉に似ているような気がします。
・・・と言うことは、
残りの「斜め右上がり3枚」の写真は、
本物の枯れ葉ということになります。
こんな感じなので、枯れ葉擬態は、
このブログで何度も取り上げましたが、
なかなか奥が深い、不思議な現象でもあります。
⇒趣味で虫の写真を撮ってる人で、
枯れ葉の写真も、ついでに撮る人は、
多分、あまりいないと思います。
恥を忍んで白状してしまうと、
次回分の枯れ葉の写真も含めて、
そのうちの数枚は、虫だと思って、
思わずシャッターを押してしまったものです。
【注】これは、非常に興味深いことなのですが、
成虫が、枯れ葉に擬態するカギバ類は、
何と幼虫時代は、鳥の糞に擬態しています。
是非、以下のページもご覧ください。
【リアルな糞擬態 ウスイロカギバ幼虫】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150928/1/
地面に水平に広がっている大きな葉っぱの上には、
枯れ葉や花の残骸などの他に、鳥の糞も落ちています。
だから、鳥の糞に擬態する虫がいても、十分納得できます。
第3回目の虫を探す疑似体験は、
このブログで何回も登場した虫たちです。
前回と同様に、虫の名前は伏せてありますので、
何処にどんな虫がいるのかをお楽しみください。
⇒ハッキリ言って、かなり難しいので、
そんな虫を探す気がない方は、
今回は、さりげなくスルーしてください。
もし写真の中に、虫を発見できれば、
あなたは、重症の虫マニアです。
・・・
⑨ 今はもう秋・・・
2013年10月10日 十和田湖・青森
⑩ 静けさの中の・・・
2011年8月5日 白岩森林公園・青森
⑪ 忍法雲隠れ・・・
2013年9月4日 志賀坊森林公園・青森
⑫ 私を探して・・・
2012年10月10日 白岩森林公園・青森
すぐに、分かりましたか?
・・・・・以下、回答です・・・・
⇒ブログ残り容量の関係で、
見にくいですが、ひとつにまとめました。
⑨ キエグリシャチホコ(シャチホコガ科)
実は、飛行中のツノカメの仲間が目で追いながら、
止まった付近を探していたら、偶然見つけた。
他に何枚か写真を撮って、帰宅後に、
キエグリシャチホコと同定したもので、
予想どおり、年1化で秋の発生のようだ。
⇒これだけ、枯れ葉に似せているので、
ある程度静止場所も意識している?
⑩ ニイニイゼミ(セミ科)
ニイニイゼミの翅の模様が、これほど、
樹皮の模様そっくりだったとは知らなかった。
誰にも見つからない自信があるのか、
または、動いたら見つかると思っているのか、
カメラの前、数10cmの目の高さにいるのだ。
⇒他のセミの仲間では、おそらく、
こんなに近づくことは出来ないだろう。
⑪ エゾシロシタバ(ヤガ科)
この子も、見事なまでに、樹皮の模様そっくりである。
下向きに静止しているのも効果的かも?
樹木の幹は、飛翔する虫たちの静止場所として最適であるが、
我々人間のすぐ眼の前でも、慎重に探せば見つかる。
⇒でも、実際には、かなり多くの虫たちが、
目の前に、樹皮にさりげなく静止しており、
私や捕食者に見つかることがないだけなのだろう。
⑫ ハイイロセダカモクメ幼虫(ヤガ科)
ヨモギの花穂の写真を見て、真っ先に、
この子の姿を思い浮かべた人に対して、
今更、何のコメントも必要ないでしょう。
そうでなかった人は、以下のページに、
クイズ形式で掲載していますので、是非ご覧ください。
ちょっとだけ不思議な昆虫の世界が広がります。
【ハセモを探せ! ハイイロセダカモクメ幼虫】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20121009/1/
【ハセモを探せ【上級編】 ハイイロセダカモクメ幼虫】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20121012/1/
写真の中の虫を探す疑似体験。
今回は、体色が茶・褐色系の虫たち・・・
彼らは、葉っぱの上に静止していると、
捕食者に簡単に見つかってしまう。
しかし、正しく背景を選んでいれば、
(緑色の葉っぱの上にいなければ)
おそらく、野鳥類も、もちろん我々も、
なかなか発見することは出来ないだろう。
ただ、個人的な好みの問題になるのだが、
地面や、枯れ葉・枯れ枝にいる虫たちを、
私自身が、注意深く探すことはないので、
今回のような写真は、なかなか撮れない。
⇒自分で撮った写真が少ないことが、
そのような虫たちに出会う機会が少ないと、
勝手に思いこんでいるだけで、
実際には、単に見逃しているだけなのかも・・・
まず、以下の4枚の写真を見ていただき、
どこかに写っている虫たちの姿を見つけてから、
その下の説明文をお読みください。
⇒最初は、虫の名前は伏せてありますので、
何処にどんな虫がいるのかをお楽しみください。
尚、表題の「?」の数は、難易度に比例します。
すぐに、分かりましたか?
・・・・・以下、回答です・・・・
⑤ ナナフシモドキ(ナナフシ科)
中央部分に、予想外(?)に大きく写っている。
この子は、6本の脚が細くて長いのに、
さらに、身体も同じように細くて長いので、
完全に背景の枯れ枝に溶け込んで見えるのだ。
ナナフシの仲間は、身体の姿かたちまで、
枯れ枝に似せているので、隠蔽的擬態の範疇に入る【注】。
⇒写真の個体の選択した背景は、まさに絶妙で、
ここ以外にはないという場所に静止していると思う。
本当に、分かってやってるのだろうか?
実は、ナナフシモドキには緑色の個体もいるが、
バッタ類のように、 体色を変化させることが出来るかどうかは、
多分確認されてはいないはずだ・・・?
枯れ枝に擬態しているはずなのに、
緑色とは、ちょっとだけ不思議であるが、
少なくとも私が見たのは、葉っぱの上である。
⇒やっぱり、背景を選んでいるのか?
以下のページをご覧ください。
【かなり不思議なナナフシモドキ】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141228/1/
⑥ ショウリョウバッタ(バッタ科)
写真の左上あたりに、枯れ葉の色の大型のバッタがいる。
これは、私から飛んで逃げたバッタの着陸地点付近を、
必死に探して発見したもので、普通に歩いていたのでは、
絶対に見つからなかったと思う。
⇒飛翔中のバッタが、この着陸地点を、
意識的に(?)選択したのかどうかは不明だが・・・
実は、ちょっとだけ不思議なことに、ショウリョウバッタにも、
ナナフシモドキと同様に、緑色の個体もいる。
バッタの場合は、 沢山の人が、
背景を選択できるかどうかを実験しているが、
結論は出ていないようである。
⇒こんなことを書くと、
誰も実験したくなくなるかもしれないが・・・
例えば、茶色と緑色のバッタが、
それぞれ自分の体色に応じて、
生きている草か、枯れた草を選ぶかを、
実験的に確かめようとする場合、
彼らが、どんな刺激をその根拠にするのかを、
確認することから始めなけれなならない。
つまり、色を見るという視覚刺激以外の条件、
例えば、緑葉の匂い、周辺の温度や湿度、
足ざわり感触、草が立っているか寝ているかなどや、
試験するバッタの空腹度なんかも、
考慮しなければならないのだ。
⑦ シロスジオオエダシャク(シャクガ科)
右上あたりに、小枝を包むように静止している蛾がいる。
この子も、少し動いて静止位置を変えたので、
私にも、居場所が分かったのだが、普通では、
完全にスルーしている被写体だ。
⇒それにしても、絶妙な静止姿勢だと思う?
この写真では分かりにくいが、翅の白く見える部分は、
分断色として機能しているはずだ。
⑧ ヤマトマダラバッタ(バッタ科)
やや左上のあたりに、砂粒に紛れたバッタがいる。
そう言われても、見つからない人もいるかもしれないが・・・
⇒大丈夫です!!!
こんな写真で、見つけられる人は、多分いません。
そして、この子を、歩きながら発見して、
写真を撮れるような人は、普通の人ではありません。
次回は、立ち止まってじっくり見ても、
もしかしたら、探し出せない虫たちです。
【注】保護色の虫たちが、背景選択を間違えた場合には、
虫たち特有の左右対称の輪郭が、くっきりと浮かび上がって、
捕食者に簡単に発見されてしまうだろう。
逆に、隠蔽的擬態の虫たちが、背景選択を間違っても、
ほとんどの捕食者は、チラッと見るだけで、
「これは食べ物ではない」と、無視して通り過ぎるだろう。
このことの詳細は、以下のページをご覧ください。
【隠蔽的擬態の虫は、本当にいるのか???】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150210/1/
【追記】
前回の写真も含めた①~⑧の中で、
どうしても虫を見つけられなかった方は、
下の拍手マークをクリックしていただき、
コメント欄に、その旨をお書きください。
その欄に、直接返信用のメールアドレスを、
記入していただければ、目印の付いた写真をお送りします。