昔は、全く気にも留めなかった存在であったが、
このブログを始めてから、アブもそれなりに面白いことを知った。
アブ君、ゴメン!!!
チャイロオオイシアブ(ムシヒキアブ科)
2011年5月25日 だんぶり池・青森
まず、じっくり写真を見てください。
何とも不思議なアブである。
体中のところどころに、色々なタイプの毛が生えているのだ。
顔の正面にある堅そうな白いヒゲのような毛、
胸にある白とうすい黄色の柔らかそうな毛、
お腹に見えるオレンジ色の派手な毛、
太いふくらはぎ(?)の先の黒い剛毛、
それに続く淡黄色のオシャレな毛!
一体、なんでこんなことになってるんだ!!
これは、ちょっとどころではない、かなり不思議である。
この子は、ムシヒキアブの仲間なので、
当然、この派手な恰好で、獰猛なハンターである。
葉っぱに静止しているときにも、空中を見つめる大きな目が、
かろうじて、それを想像させる。
近くを飛ぶ獲物を見つけると、一瞬のうちに飛び立ち、
俊敏な動きで、確実に捕獲する。
だんぶり池の林道でときどき見かけるが、
日本産のムシヒキアブ類の最大種であり、
個体数はそんなに多くないようである。
コムライシアブ(ムシヒキアブ科)
2010年6月15日 だんぶり池・青森
全身まっ黒のアブで、胸部の背中に金色の毛が生えている。
この子も、かなり不気味なイメージもある。
しかも、こんな恰好をしているが、
上のオオイシアブと同じ獰猛なムシヒキアブの仲間である。
そういえば一度、甲虫類(おそらくカミキリの成虫だと思う)を、
さりげなく食っているのを見かけたことがある。
ところで、この子の名前であるが、
多分コムラ・イシアブだと思うが、
コ・ムライシアブなのか、
まさか、コム・ライシアブなのか?
だんぶり池で見かけたのは、この子だけなので、
個体数はそんなに多くないと思う。
ニトベナガハナアブ(ハナアブ科)
2011年7月3日 白岩森林公園・青森
どう見ても、(飛んでても、止まってても)ハチである。
撮影直後に保存するパソコンのホルダーも、しっかりとハチであった。
下のクロスズメバチの写真と、見比べてください。
かろうじて、お腹の黄色の線の数と、触角の違いが分かります。
最大の目安である翅の数(アブが2枚、ハチが4枚)では、識別不能です。
これは、このブログで勝手に命名した「ミラクル擬態」の範疇に入るだろう。
クロスズメバチ(スズメバチ科)
2011年10月11日 白神・青森
かなり寒くなった白神山地(の入り口)の橋の欄干で見つけた。
太陽の熱で、暖かくなっていたが、確実にその場所を見つけて、
飛んでくるのがちょっと不思議である。
しかし、クロスズメバチは、外敵に襲われないのだろうか?