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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

ちょっとだけ綺麗な虫たち カミキリムシ【1】

知り合いに、昆虫マニアと呼ばれる人たちが沢山いるが、
特にカミキリが好きだという人は、多い気がする。

多分、カミキリの仲間の特徴として、
体型がみんな良く似ているのに、色彩が千差万別で、
比較的、種の同定がしやすいことも、
その原因のひとつかもしれない。


カミキリの写真を撮るようになってから、
フォルダー内の写真の数が増えてきた。

その中で、比較的きれいな種を抜き出して、
3回に分けて紹介したい。

 

 

ラミーカミキリ(カミキリムシ科)

2008年6月26日 丸亀城・香川

胸の部分がパンダのようなカミキリである。

でも、見る人によっては(私だけか?)、
ホラー映画に出てくるイメージもあって、ちょっと怖い

普通種のようだが、手持ちの写真は、この個体だけ。

 

 


ホソツツリンゴカミキリ(カミキリムシ科)

2010年7月18日 だんぶり池・青森

赤から黒へのグラディエーションが、
細長い体に、良く似合う。

なんでこんなに細いのだろうか?

もしかして、何かに擬態しているのかもしれない。

 

 


ゴマダラカミキリ(カミキリムシ科)

2010年7月28日 酸ケ湯温泉・青森

白黒なのに、やや綺麗な害虫で、
徳島では、10円虫と呼ばれていた。

子供が捕まえて農協(?)に持っていくと、
10円で買い取ってくれたミカンの害虫である。

でも、何となく好きなカミキリのひとつである。

 

 


ケマダラカミキリ(カミキリムシ科)

2011年7月11日 釧路湿原・北海道

綺麗というより、長い縞々の丈夫そうな触角が見事だ。

あまり見たことがないと思ったら、
日本では、北海道のみに分布するらしい。

ただし、東北地方の山間部(岩手県のみ?)には、
亜種ミチノクケマダラカミキリが分布するようだ。
津軽海峡を渡ったのだろうか?
 

 


(つづく)


 


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綺麗だけど小さすぎる!

小さいけれど、まるで宝石のような綺麗な虫がいる。

もっと大きかったら、もっともっと人気が出たのに!!

 

 

アカガネサルハムシ(ハムシ科)

2011年6月21日 だんぶり池・青森

手持ちの写真の中で、ベスト10に入る美麗種。
赤と緑が調和したメタリックに輝く体色は、まさに小さなタマムシだ。

このような、良く目立つ金属光沢の虫たちは、
捕食者の側からから見ると、生き物(餌)とは思えないのかもしれない。

 

 

ルリハムシ(ハムシ科)

2010年7月5日 室蘭市・北海道

この金属光沢も、素晴らしい。

確かに、こんなに小さくても、よく目立つ。

ただ、この子の場合には、上のアカガネサルハムシとは違って、
もしかしたら、直射日光下では光を反射して、
逆に保護色的な効果があるのかもしれない。

 

 

 

マスダクロホシタマムシ(タマムシ科)

2011年6月14日 東海村・茨城

小型のタマムシで、図鑑では、緑色が普通のようである。
ただ、黄色~緑色~赤色まで変化する。

この写真では、鮮やかな赤色が綺麗だ。

さすが、小さくてもタマムシ!!!

 

 


トドキジラミ(キジラミ科)

2011年6月1日 白岩森林公園・青森

この虫は、光とは無関係に、赤色~緑色まで変化している。
まさにこの写真は、体の色が、前から後に変化している。

あまり派手な美しさではなく、ちょっとだけ和風??

しかし、僅か数ミリの体長では、小さすぎる!!!

 

 


アカアシカスミカメ(カスミカメムシ科)

2012年8月4日 五色沼・福島

この仲間は、分類が難しく、なかなか好きになれないが、
中には、こんな美麗種もいる。

写真のように脚が赤く、黒色と赤色の複雑な斑紋がある。

緑の葉っぱの上では、かなり目立つが、
何かに擬態しているのだろうか?

それとも、分断色??

 

 


 


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ダムサイト③ バッタもいる!!

晩秋のダムサイトには、快晴の日、カメムシ以外にも、
テントウムシ、ハチ、チョウ、蛾、クモなど、
おそらく成虫越冬する虫たちが、越冬場所への移動途中に集まってくる。

 

今回は、ダムサイトで見つけたバッタの仲間を紹介する。

 

ん!? バッタは成虫越冬だっけ?

 

もし、そうなら、有名な童話「アリとキリギリス」の話がおかしくなる???

軽くネットで調べてみると、日本で見られるバッタの仲間は、
ツチイナゴ、クビキリギスなどごく少数が、成虫越冬するらしい。

だから、越冬場所への移動途中に立ち寄るということではないようだ。

 

なぜ、バッタがダムサイトにやって来るのだろうか?

ただ単に、ダムサイトは温かいから、集まってくるだけなのだろうか?


 

クルマバッタモドキ(バッタ科)

2012年10月20日 浅瀬石ダム・青森

ギリギリで直射日光のあたっているところにいる。

この子は、近づくと逃げるし、結構活発に動いていた。

 

 

アシグロツユムシ(キリギリス科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

日当たりの良い手すりに止まって、近づいても、逃げない。

産卵前の♀のようである。

これから、産卵場所を探すのだろうか?

 

 

ハネナガフキバッタ(バッタ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

この子は、桜の木の幹にいた。

昔は、(と言うか)つい最近までは、
こんなイメージのバッタは、
稲の大害虫のイナゴだと思っていた。

 

 

ミカドフキバッタ(バッタ科)

2012年10月27日 玉川ダム・秋田

この子も、あまり動かない。

最後(?)の日光浴を楽しんでるように見える。

 

 

そして、最後に2枚は、私のお気に入りの写真で、
四国に住んでいたときに、晩秋のダムサイトで撮った写真である。

 

 

トノサマバッタ(バッタ科)

2005年11月12日 大橋ダム・高知

付近には、幼虫の餌となりそうな草はない。

柔らかな土もない。

ダムのコンクリートの割れ目に、お尻を突っ込んで、
さりげなく産卵中である。

近くに雑草地がたくさんあるのに、
なぜわざわざ、ここで産卵するのか、
ちょっとだけ不思議な光景である。

 

 

サトクダマキモドキ(キリギリス科)

2005年11月12日 大橋ダム・高知

実は、この写真を使うのは、2回目なのであるが、
お気に入りの1枚なので、ご容赦を!?

背景の山が、もう少し紅葉が鮮やかならば、良かったのだが・・・


それよりも、この写真で、かなり不思議なのは、
右脚が4本、左脚が2本あることである(嘘)。

 


 

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コガタノミズアブ  何だ! その可哀そうな名前は! 

夏が近づいて、気温が上がってくると、
嫌な(大嫌いな!)アブの季節がやってくる。

ただ歩いているだけで、必ずアブが飛んできて、
顔のまわりを、不気味な羽音を立てて飛び回るのだ!!

特に、車の場合は、ひどい!!

だんぶり池でも、白岩森林公園でも、特に白神山地周辺では、
車を停車させると、何十匹というアブがやってくるのだ。

(⇒実は、運転中に、車に入ったアブに気を取られて、
  車を側溝に落としてしまったことがあるのだ!)

 

こんな前書きで始まったが、なんと、
だんぶり池に、ちょっとだけ綺麗なアブがいた。

 


 
2012年6月8日 だんぶり池・青森

いつものように、カメラ片手に、
林道を、フラフラあるいていると、オヤ~!!!


世の中に、こんなに綺麗なアブ君がいたのか?


自宅に帰ってから、名前を調べると、
この不思議な色のアブ君、名前は、
何と「コガタノミズアブ」というのだ。

これでは、いくらアブでも、あまりにも可哀そうすぎる!?


どうして、この特徴的な黄緑色にちなんだ名前を、
付けてもらえなかったのか?

(⇒分類する人が、標本しか見ないから・・・・に1票) ゴメンナサイ

 

 

コガタノミズアブ(ミズアブ科)

2012年6月8日 だんぶり池・青森

図鑑によると、(ただの)ミズアブの体長は15mm、
コガタノミズアブのそれは13mmで、確かに、2mmほど小さい。

でも、わざわざ「コガタノ」というほど、小さくはない!


例によって、このような体色を持つ昆虫は、
死ぬと、色が変わってしまうようだ。

個体差もあるのかもしれないが、
図鑑で調べると、体色は黄褐色と黒色となっていた。

 

いずれにしても、まるで蛍光ペンのような鮮やかな黄緑色は、
他の昆虫類でも、あまり見かけない。

とにかく、ドキッとするような色あいである。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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(ページが余ったので、ついでに!!??)

かなり可哀そうな名前だけど、ちょっとだけ不思議な虫たち。

どんな虫か見てみたい方は、その名前で検索すれば、
簡単に写真を見ることができます。

 

キムラチビコブツノゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)

 ⇒長い2本のツノがある小さな甲虫。生きてるところを見てみたい。

 

ニセクロホシテントウゴミムシダマシ(ゴミムシダマシ科)

 ⇒微妙な色使いの小さなテントウムシのような甲虫。


オオコクワガタ(クワガタムシ科)

 ⇒オオクワガタとコクワガタとの間で生まれた雑種。まぁ~いいか?

 

まだ、他にも!
キバネニセハムシハナカミキリ、クズノチビタマムシ、メクラチビゴミムシ・・・・・・

 

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君は蛾か? 画家だ!!

暗いときに活動する基本的には目立たない蛾の仲間にも、
良く見ると、微妙に綺麗な種がいる。

これから紹介する複雑な(抽象的な?)模様の蛾は、
まるで人間の画家が描いたような雰囲気を持っている。

 

 

オスグロトモエ(ヤガ科)
 
2011年8月15日 乗鞍高原・長野

ちょっと見ると、昔のヤッコ凧の模様に見える。

2匹のオタマジャクシのような模様は、眼状紋のつもりか?


そう言われると、全体が人の顔のようにも見える。

 

 


ギンスジカギバ(カギバガ科)
 
2011年6月29日 白岩森林公園・青森

薄茶色の目立たない蛾である。

でも、良く見ると、真っ白な線で描かれた縁取りの模様は、
ひいき目に見て、人間が描いたように見える??

 

 

シラオビアカガネヨトウ(ヤガ科)
 
2011年6月29日 だんぶり池・青森

この色使いと抽象的な模様は、
アーティスト(?)が描いたように見える。

ちょっと違うかもしれないが、昔、
サイケデリック~~とか言っていたような雰囲気がある。


こんなTシャツがあったら、私は迷わず着ないだろう!

 

 

チズモンアオシャク(シャクガガ科)
 
2011年7月16日 遠軽・北海道

薄緑色の地に、こげ茶色と薄茶色のの縁取り模様。

人が描いた地図に見えるのだろうか?


しかし、個人的には、中心の胴体を含めた模様が、
「ムンクの叫び」をイメージする。

 

 

ウンモンスズメ(スズメガ科)
 
2011年7月13日 上湧別・北海道

薄緑色、緑色、濃緑色、黄緑色の4色(?)の上品な模様。

この模様は、多分(?)日本女性の着物にしても良い!!

 

 


ウスギヌカギバ(カギバガ科)
 
2005年10月30日 帝釈峡・広島

多分3段階に傾けて、3方向に飴細工の飴を垂らしたような模様。

いや、絵筆に、たっぷり絵具をしみ込ませて、
多少躊躇しながら描いた線のような・・・

ちょっとだけ人為的な操作が入ったと思わせる??


蛾は、その名のとおり、良く見ると、なまめかしくも、
翅が透けて見えるのである。

 

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