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ちょっとだけ、不思議な昆虫の世界

さりげなく撮った昆虫のデジカメ写真が、整理がつかないほど沢山あります。 その中から、ちょっとだけ不思議だなぁ~と思ったものを、順不同で紹介していきます。     従来のブログのように、毎日の日記風にはなっていませんので、お好きなカテゴリーから選んでご覧ください。 写真はクリックすると大きくなります。   

軒下のキイロスズメバチの巣




これは、ヤバい!!!


民家の窓ガラスに、大きなスズメバチの巣が!!!






2015年9月5日 ☆△◎◇・青森

この雰囲気の巣は、良く見かけるタイプだ。

撮影場所の詳細は、大人の事情で明らかに出来ないが、
一体これは、どういう状況なのだろうか?


 

 

 

キイロスズメバチの巣

2015年9月5日 ☆△◎◇・青森

巣は、軒下の部分から吊り下げられているようだ。


 ⇒半球状に見えるが、巣の一部(向こう側?)は、
  ガラス面に接しているのだろうか?

  
ネット情報では、このような開放空間に巣を作るのは、
コガタスズメバチとキイロスズメバチだが、
巣のサイズや形状から、キイロの巣で間違いないだろう【注】

 

 

 


キイロスズメバチの巣

2015年9月5日 ☆△◎◇・青森

最大ズームで撮ると、巣の表面に沢山の働きバチがいる。

ちょっと分かりにくいが、赤丸で囲んだ部分だ。

このように、通常時に巣の表面に働きバチがいるのは、
キイロスズメバチの巣の特徴でもあるようだ。


 ⇒でも、何故、この家の住人は、
  ここまで大きくなった巣を、
  撤去せずに、放置しているのだろうか?

 

 


ここで、問題です。


この巣をこのサイズになるまで放置した理由は、
下の4つのうち、どれでしょうか?


 ① 家の持ち主が、ハチ好きで、毎日観察しているから・・

 ② 家の持ち主が、この巣があるのに、全く気付かないから・・

 ③ この家には、人が住んでいないから・・

 ④ この巣は偽物で、防犯対策である。(表面のハチは標本)

 

 

 

?????????????????

 

 

 

・・・・・・・・回答です。

 

 


 ⇒正解は、最もありきたりの【①】で、
  営巣場所は、自宅の軒下でした。

 

 


????????

 

 


いいえ、・・・・市街地で、そんなことはできません!!!


 

実は、【③】が正解で、人が住んでいません。

 

この家は、国道から数キロ山に入った温泉宿で、
数年前から営業を終了している。


ただ、温泉は湧き続けているので、
近くの渓流沿いにある温泉宿からの排水管の出口には、
イオウの結晶が沢山付着していて、ちょっとだけ寂しい?



2015年9月5日 ☆△◎◇・青森


 ⇒撮影場所(日付!)のヒントは、以下のページにあります。
  ↓   ↓   ↓
  http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150919/1/

 

 

【注】ネット情報によると、
   営巣初期は樹洞などの閉鎖空間に巣を作るが、
   巣が大きくなると、軒下や樹木の枝などの解放空間に、
   引越巣を作成する
   ので、短期間に大きな巣が出現することもあるようだ。

   キイロスズメバチは、まず独立種として記載され、
   その後は、ケブカスズメバチの亜種とされたが、
   両種の形態差は、分布の境界付近では曖昧になることと、
   個体変異もかなりあることから、明確な区別が困難とされている。






   

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サティロス型擬態② 動物の顔に見える蛾


狭義のサティロス型擬態とは、チョウや蛾の翅の一部に、
鳥類の天敵である猛禽類の頭、くちばし、羽毛、
あるいは、羽や尾の輪郭などの模様のことである。

それらの模様は、餌(虫たち)を探す野鳥類の注意を、
ほんの一瞬そらすことができるとので、
前回紹介したヨナグニサン前翅のヘビの模様が、
代表的な例になると思う。


ただ、実際に我々が野外で見かけるのは、
チョウや蛾の姿かたち(全体像)そのものが、
動物の顔に見える例が多い気がする。


これも、人と鳥の視覚認知システムの違いに、
もしかしたら起因するだけのかもしれないが・・・

 

 

 


ウンモンスズメ(スズメガ科)

2012年7月21日 白岩森林公園・青森

この子は、翅や体の一部に動物の模様があるのではなく、
身体全体を使って、演技しながら、動物の顔を表現している。


 ⇒普段は、このような静止姿勢をとることはないようだ。
  多分、警戒しているときだけのポーズなのかもしれない。

 

冒頭のように、サティロス型擬態の提唱者であるハウス氏は、

 昆虫の翅に他の生き物の部位が、
 移し入れられているものは、一種の擬態と見ることができ、
 それをわたしは「サティロス型擬態」と名付けました

と明確に述べており、前回のヨナグニサンのイメージだったようだ。


しかし、前出の著書の写真には、上の写真と同様の、
ウンモンスズメの写真が使用されている。

だから、身体の一部だろうが、全体だろうが、
本来とは違ったものに似せていれば、おそらく、
サティロス型擬態の範疇に入るのだと思う。

 

 

 

 

コマバシロコブガ(コブガ科)

2014年6月5日 矢立峠・秋田

この子も、身体全体で動物の顔なのだが、
完成度の高い、リアルな仕上がりである【注】


 ⇒個人的には、鼻の部分の出来が、
  秀逸であると思う・・・

 

もちろん、信号受信者の鳥たちにとっては、
翅の一部の模様でも、身体全体の姿でも、
そんなことは、全く関係ない。


どっちにしても、野鳥類の天敵である、
多くの動物の顔が、瞬間的に視界に入るのだ。

 

 

 


ウチキシャチホコ(シャチホコガ科)

2011年8月31日 酸ヶ湯温泉・青森

この子は、写真を撮ったときには、
動物の顔を連想することはなかった。

改めて写真を見ると、怖い顔のように見えた。


 ⇒これも明らかに、人間と鳥との、
  視覚認知システムの違いなのだろう。


野鳥類がこのシャチホコガの姿を、
野外で、瞬間的に見たときには、
どんな動物がイメージされたのだろうか?

 

 


・・・という訳で、

 鳥類の視覚認知システムの特殊性を知ってからは、
 サティロス型擬態とされる虫たちの動物の顔の模様を、
 全く意味不明の模様と公言していた一部の人間(!)にも、
 十分に納得してもらえるような説明ができると思う。

 

 

この他にも、蛾の身体全体が、
動物の顔のように見える写真が沢山あり、
以前このブログでも、まとめて紹介した。


 ⇒ブログ掲載当時は、鳥類の視覚認知システムを、
  私自身が明確に理解していなかった時期でもあり、
  サティロス型擬態の概念には、全く触れていない。

  それでも、ある程度の説明は可能だった。

  以下の記事でご覧ください。

  
  【擬態??②/④ 動物の顔】
   ↓   ↓   ↓
   http://kamemusi.no-mania.com/Date/20141204/1/

 


【注】中型以上の多くの蛾の仲間は、
   前翅の先端が、多少とも離れて静止するので、
   動物の耳のようなイメージになる。

   さらに、前翅に左右対称の丸い目のような斑紋があると、
   垂直面に逆さに静止している場合に限って(!!)、
   犬や猫の顔に見えてしまうことがあるのだ。


   ⇒ただ、非常に興味深いことなのだが、
    逆さ(垂直面に下向き)に静止している蛾の写真を、
    上下逆転させて見ると、全然別の動物の顔に見えることもある。

    写真のコマバシロコブガの場合は、その典型である。

 

 

・・・次回③は、突然見せる目玉模様の例です。

追記(2015年10月13日)

以下の記事が確定しました。

【サティロス型擬態③ 突然見える目玉模様】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20151013/1/

 

 

   

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サティロス型擬態① ヨナグニサンとヘビ

飛びながら獲物を探すことができる野鳥類の視覚は、
人間よりも遥かに鋭いと言われている。

餌となる虫(のようなもの?)を見つけたときに、
それが食べても安全なのかどうかを、
瞬時に判断しなければならないからだ。

ただ、鳥の視覚が鋭いとは言っても、
人間とは異なるシステムで、対象物を認知していることが、
最近になって分かってきた。

このことと並行して、特に虫たちの不思議な模様についても、
サティロス型擬態という概念が注目を浴びるようになって、
その存在意味が、徐々に解明されつつある。


 ⇒微妙な書き方をしてしまったが、
  この記事をお読みいただく前に、
  以下の記事を、是非ご覧ください。

  【古くて新しい擬態 サティロス型擬態】
   ↓   ↓   ↓
   http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150913/1/

 


簡単に言うと、
 人間の視覚による認知方式(?)は、
 とりあえず、視覚に入る全体像から対象を判断するが、
 鳥の場合は、全体像よりも、一瞬の注目すべき部分を、
 過去の記憶と一致させ、対象を判断する傾向が強い、
と言うことなのだと思う。


鳥たちのこのような視覚認知システムでは、
彼らが、必死に食べ物を探しているとき、
蛾の翅にあるネコやフクロウの顔のような模様を、
(この模様をサティロス型擬態と呼ぶのだが、)
まず(拡大して?)注視してしまう。

その結果として、素早く認知した模様が、
自分の天敵を連想させるものであった場合に、
当然のこととして、その虫を捕獲するのが、
一瞬だけ遅れてしまうのだ。

 ⇒この状況は、逃げる方(虫たち)にとっては、
  生死をかけた瞬間になるのだろう。

 

 

以下は、その具体例である。

 


まず、ヨナグニサンの写真を、ご覧ください。


マニア以外の人間が、普通に見ると、
大きな蛾だなと思う程度なんだろうが・・・

 

 

ヨナグニサン(ヤママユガ科)

2003年4月5日 与那国島・沖縄

これは、もう10年以上前の写真であるが、
このときの感動は、今でも忘れない(ちょっと大袈裟!!)。


言うまでもなく、ヨナグニサンは、
与那国島に生息する世界最大級(!)の蛾だ。

過去に、飼育品の実物をどこかで見たことがあったが、
この子はまさに、野生のヨナグニサンなのだ。

しかも、羽化直後の、新鮮な個体・・・

 

見つけた時には、同行の友人二人も、
しばらく声が出なかったほどの迫力であった。


 ⇒当時の記憶をたどってみると、
  その大きさばかりに気をとられて、
  前翅の先端のヘビの模様には、
  大きな関心を持つことはなかった。

  

 


こんなヨナグミサンは、野鳥類の視覚認知方式では、
一体、どんな風に見えてしまうのだろうか?

 

 


同じ写真を、トリミングしてみた。

 

 


ヘビ?(左側拡大)

2003年4月5日 与那国島・沖縄

葉っぱの影になってる部分は、こんなにリアルだ!!!


もしかしたら、本物のヘビと比較して、
サイズ的には、全くヒケをとらないだろう。

 

 

 

ヘビ?(右側拡大)

2003年4月5日 与那国島・沖縄

明るい右側のヘビの方が、ちょっとだけ強調される???


これこそが、サティロス型擬態の典型(?)なのだ。


 ⇒確かに、少なくとも人間3名は、まず全体像を見て、
  その大きさに圧倒されただけだったのだが、
  鳥が見ると、「そうか、ヘビなんだ!」
  と、思うしかない・・・・

 

 


下は、本物のヘビの写真である。

 

我々人間もあまり注視することはないと思うのだが、
ヨナグニサンの前翅先端部のの模様と、微妙に良く似ている。

 

シマヘビ(ナミヘビ科)

2011年9月26日 小泉潟公園・秋田

小鳥たちの多くは、(多分)自分の卵やヒナがいる巣に向かって、
恐ろしいヘビが近づいてくるのを、経験しているはずだ。


だから、蛇のような姿を、瞬間的に見た場合、
どんなに恐怖心を掻き立てられるのか、十分想像できる【注】


 ⇒おそらく、多くの小鳥たちは、
  ヘビのような模様に対して、
  必要以上に敏感に反応してしまうのだろう。

 

逆に言うと、臆病な野鳥類に対して、
一瞬の判断ミスを起こさせるのが、
目につきやすい模様が、「サティロス型擬態」なのだ。

しかも、その模様は、完全に対象を再現する必要はない。


人間がマジマジと見ると、
「何でこんな不完全なものが?」
と、長い間生物学者を困らせてきた問題が、
野鳥類の切羽詰まった状況から推察すると、
おそらく、それで十分な機能を果たすのだ。

 

 

・・・次回は、姿かたち全体が動物に見える例です。

 

 

【注】別の言い方をすると、鳥の場合は「心の目」によって、
   怖い怖いヘビやフクロウの姿などが図式化され、
   それに当てはめながら対象を認識している。

   空を飛びながら獲物を探す野鳥類は、
   虫のようなもの(?)を見つけたときに、
   それが、本当に餌である虫なのか、
   あるいは、恐ろしい天敵の動物なのかを、
   瞬時に判断しなければならない。

   そのとっさの判断基準は、目の焦点を合わせ、
   じっくり観察できる全体像ではなく、
   瞬間的に目に入った天敵の姿(の模様)なのだ。

 

 

   

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リアルな糞擬態 ウスイロカギバ幼虫


虫たちの中には、獲物を探す捕食者に対して、
普段の食べない物に似せることにより、
自分の身を守ろうとするものがいる。

鳥の糞のように見える虫は、その代表のひとつで、
沢山の虫たちが、程度の差はかなりあるものの、
その生存戦略を採用しているのだ。


そんな「鳥の糞擬態」と言えば、東の横綱は、
その名のとおり、トリノフンダマシになるだろう。

【鳥のフン擬態【3】 トリノフンダマシ】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120821/1/

 

西の横綱は、やはり、オカモトトゲエダシャク幼虫だろうか?

【糞擬態!! オカモトトゲエダシャク幼虫】
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150117/1/

 

 

そして、今回紹介するウスイロカギバの幼虫は、
あまりにもリアル過ぎて、同じ土俵には上がれない?


もし、どうしても番付に名前を出すと言うならば、
関脇とか小結では、決してない!!!

とりあえず、北(?)の横綱とでもしておこう【注】

 

 


最初に、東西の正横綱の写真をもう一度・・・

 


鳥の糞擬態

左: トリノフンダマシ 金山町・秋田(20120806)
右: オカモトトゲエダシャク幼虫 猿羽根山・山形(20140604)

このように、接写するとそうでもないのだが、
遠目で見つけたときには、まさに鳥の糞だ。


 

この雰囲気でも、結構リアルなのだが・・・

 


 本日のメイン、北の正横綱は、予想の斜め上を行く??

 


 

 


・・・閲覧注意?!



 

 


非R指定・・・・

 

 

 


ウスイロカギバ幼虫(カギバガ科)

2015年9月23日 芝谷地湿原・秋田

どうだろうか?

 この色と形(静止姿勢)

 表面の濡れた感じ

 未消化の果実の種子?


リアル過ぎて、鳥も人間も、蛾の幼虫とは思わない。

同行した妻と娘も、触って動き出すまでは、
本物の糞だと思い込んでいたようだ。


 ⇒これは、マジでヤバイだろう!!

  

 

 

 

ウスイロカギバ幼虫(カギバガ科)

2015年9月23日 芝谷地湿原・秋田

同属のギンモンカギバ幼虫も、リアルな糞擬態で、
やはり同じウルシ類の葉っぱで見つかる。

ネット情報によると、尾状突起の長さが、
ギンモンは、ウスイロの2倍近くあるので、
この部分を見るだけで、識別は可能のようだ。


この子は、ウスイロカギバ幼虫で間違いないだろう。

 

 

 


ウスイロカギバ幼虫(カギバガ科)

2015年9月23日 芝谷地湿原・秋田

刺激すると、急に身体を伸ばして、
ノロノロと歩きだした。

むしろ、これで動くのか? という感じの虫だ。


 ⇒妻と娘も、ようやく納得したようである。


この格好になっても、小動物の糞のイメージがある。

 

 

それにしても、糞に擬態とは!!!

地面に水平に広がっている大きな葉っぱの上には、
枯れ枝や花の残骸など、色々なものが落ちて来ている。

確かに、その中に紛れ込んでいる鳥のフンのような虫は、
隠蔽的擬態であるような気もするが、
実際には葉っぱの上の鳥の糞は、逆によく目立つのだ。

しかし、餌を探す野鳥類の関心を引くことはないはずだ。

だから、このブログでは、仮に「非食物擬態」と呼んだ。


詳細は、以下の記事をご覧ください。


【隠蔽的擬態の虫は、本当にいるのか???】
 ↓    ↓    ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150210/1/

 

 

【注】南の横綱があるとすれば、やはり・・・

   過去に、ヒトツメカギバという蛾(成虫!!)が、
   交尾することによって、本来の左右対称の蛾の輪郭を消して、
   2匹の重なりで、鳥の糞に見えるという記事を書いた。

   カギバ類は、成虫になっても、鳥の糞に見えるのだ。
   
   興味ある方は、是非、下の元記事をご覧ください。

 
   【これは交尾擬態か? ヒトツメカギバ】
    ↓  ↓  ↓
    http://kamemusi.no-mania.com/Date/20120918/1/

 

    

 

 

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続・シダの泡② 巨大幼虫がいた!


(前回の続きです。最初にこちらの記事をご覧ください)
 ↓   ↓   ↓
 http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150922/1/

 


今年になって、青森県内の2か所で、
少なくとも2種のシダ(オシダとコウヤワラビ)と、
もしかしたら未同定の第3のシダ(?)で、
ヨフシハバチ類の白い泡巣が見つかっている。


ヨフシハバチ類の幼虫での同定は、当然できないのだが、
おそらく、ホストのシダの種類によって、
種が異なる可能性は、あるかもしれない【注】

 


弘前市の近辺では、ヨフシハバチ類の泡巣は、
多分7月になってから、普通に見られるようになる。


この頃は、泡を取り除くと、葉柄内に若齢幼虫が見られた。
 ↓   ↓   ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150713/1/

 

 


そして、約2ヶ月ほど経過して、
シダの葉っぱも褐変が目立つようになっても、
まだ白い泡は、まだときどき見られる。

 

 

ヨフシハバチ類の泡巣

2015年9月13日 だんぶり池・青森

ただ、さすがに9月も中旬になると、
泡の中に幼虫がいることは少なくなってきた。


 ⇒虫がいなくなった泡巣の中には、
  よく見ると、シワクチャになった、
  柔らかい脱皮殻のようなものが見つかる。

 

 

 

ただ、上の写真の泡をそっと取り除いてみると・・・

 

 

ヨフシハバチ類の泡巣

2015年9月13日 だんぶり池・青森

泡の中から、予想外に大きな幼虫が出てきた。

このときの状況から考えると、幼虫は、
葉柄の内部に潜入してはいなかったようだ。


・・・と言うか、サイズ的に無理かもしれない。

 

 

 


ヨフシハバチ類の泡巣

2015年9月13日 だんぶり池・青森

もうひとつ、この写真の2連球を開けてみた。


この泡巣にも、巨大幼虫はいたのだが、
泡の柔らかさとか、見た目の状況は、
内部に幼虫がいない場合と比べても、
この時点では、ほとんど差がないようだった。


 ⇒今回は、全部で5個の泡巣を開けたが、
  そのうちの2個に、まだ幼虫がいたことになる。

 

 


  
ヨフシハバチ類の幼虫

2015年9月13日 だんぶり池・青森

穴から、半分はみ出したようになっている巨大幼虫。

やっぱり、こんな巨大幼虫でも、葉柄内に穿孔するのだ!!


この雰囲気で、大きな幼虫が葉柄の中にいたのでは、
それより先の部分に、水分の供給が滞る可能性があるのだが、
このオシダには、先端部分が褐変していない。

逆に、この状況がちょっとだけ不思議だ。


 ⇒しかし、この疑問はすぐに解決した。   
  幼虫の穿孔した部分の強度不足によって、
  風などの物理的刺激で、その部分から折れ曲がり、
  その先の部分が褐変するという簡単な答えだった。

  

 

 

 

ヨフシハバチ類の幼虫

2015年9月13日 だんぶり池・青森

しばらくすると、上の幼虫が這い出してきて、
予想外に素早い動きで、周辺部を歩き回っていた。

おそらく老熟幼虫だろうが、かろうじて、
目(?)と歩脚が確認できる。


この後はどうなるのだろうか?


 ⇒地面に落下して、落ち葉か土の中で、蛹になり、
  そのまま越冬する可能性が高い?

 


飼育が出来るのかどうかも分からないが、
来年こそは、成虫を確認したいものである。

 


【注】ネット情報では、日本産のヨフシハバチ科には、
   以下の6種類が記載されており、幼虫は、
   いずれもシダ類の葉柄に穿孔するようだ。

   Blasticotoma atra Zhelochovtsev  アトラヨフシハバチ 北海道,本州,四国
   Blasticotoma filiceti pacifica Malaise ヨフシハバチ     北海道,本州
   Blasticotoma nipponica Takeuchi ニホンヨフシハバチ 北海道,本州
   Blasticotoma warabii Togashi                                北海道,本州

   Runaria flavipes Takeuchi         キアシヨフシハバチ  本州,四国,九州
   Runaria reducta Malaise           モモグロヨフシハバチ 北海道,本州


   上記6種の分布地域を見ると、青森県内では、
   すべての種が、見つかる可能性がある。

   だから、分布地域で同定することはできない。



     

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