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この記事は、新ブログへの移行に伴い、写真を最新のものに入れ替えて、
サイズも大きくして見やすくし、説明文も加筆・修正を行っています。
お手数ですが、以下のURLをクリックして、新ブログ記事の方をご覧ください。
【不思議な白い泡(改定)】
↓ ↓ ↓
http://sallygenak.livedoor.blog/archives/2019-09-25.html
もちろん、そのまま下にスクロールしていただければ、
元の記事をご覧になることもできます。
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林道をブラブラ歩いていると、様々な植物の葉っぱや茎に、
白い泡(?)のようなものが付着しているのが目に付く。
この時期(6~7月)に限って言えば、ほとんどの場合、
アワフキムシの泡巣だと思って間違いない。
たまに、前回のブログのように、モリアオガエルの卵のうや、
ツツジのもち病の可能性があるのだが・・・
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150426/1/
ただし、季節が変わって、真夏以降になると、
ほぼ同じ場所で、目につく泡のような塊は、
間違いなく、アワフキの仕業ではなくなる!!!
でも、誰もが良く見ないで、アワフキだと思ってしまう??
⇒まあ、こんなものは、普通の人が立ち止まって、
詳細に確かめることは、まずないだろうが・・・
とりあえず、おなじみのアワフキ類の幼虫の泡巣から・・・
アワフキ類の泡巣
2014年6月24日 だんぶり池・青森
初夏のだんぶり池付近の林道を歩くと、
いたるところに、白い泡の塊が目につく。
これでもかというくらい、頻繁に見られるのだが、
個人的な感想を言えば、あまり気持ちの良いものではない。
柔らかい泡なので、木の枝で軽く突いてみると、
中からアワフキ類の幼虫が、さりげなく出てくる。
もちろん、種の同定はできないのだが・・・
アワフキの泡は、天然素材(?)の界面活性剤の泡である。
昆虫類のように気門(気管)で呼吸する場合には、
この泡は、空気の出入りを完全に遮断する。
だから、クモやアリなどの小型の捕食者に対して、
ほぼ完璧な防御効果が期待できるのだ。
自分自身は、大丈夫なのだろうか?
⇒アワフキ幼虫の腹面は、細長く陥没していて、
気門はこの内面に開口し、その先は、
尾端でシュノーケル状になっている。
だから、泡の中でも呼吸することができるようだ。
アワフキ類の泡巣ではない??
2011年6月10日 ひたちなか市・茨城
アワフキの幼虫は、口針を維管束(道管!)に差し込み、
そこを流れる液の中のわずかな栄養分を吸収し、
残りは全て排泄して、泡巣を形成する。
だから、ほとんどの場合、ひとつ上の写真のように、
植物体の「茎の部分」に、泡巣は形成される。
しかし、この泡巣は、何故か葉っぱに形成されている。
もしかしたら、アワフキの泡巣ではない可能性もあるのだろうか?
⇒すぐ近くに、間違いなくアワフキの泡巣があったので、
おそらく例外的に、葉っぱの道管に口吻を差し込んで、
作られたものなのだろう。
・・・問題は、ここからである。
ヨフシハバチ類の泡巣
2013年8月16日 だんぶり池・青森
最初は、かなり発育の遅いアワフキかと思ったが、
さすがに、だんぶり池の8月では、ちょっと遅すぎる!!
シダも多少枯れかかっているし・・・
よく見ると、泡が細かくクリーミーな感じなので、
間違いなく、これはアワフキの泡巣ではない。
こんな感じで、シダの茎に付く白い泡は、
一部のマニアの中では有名な、ヨフシハバチ類の幼虫の泡巣なのだ。
ただ、ネットのブログ記事でも、良く間違えている人がいて、
中に、アワフキの幼虫がいると書いてあったりする。
ハバチの幼虫なのに(?)、この子は、
シダの葉っぱを、モロモリと食べるわけではなく、
この泡巣の中で、葉茎から汁を吸っているのだろう。
⇒弘前周辺では、9月になると、頻繁に見られるようになる。
この泡巣の詳細については、写真も沢山あるので、
別の機会に紹介したい。
追記(20150710)
以下のページが確定しましたので、是非ご覧ください。
【シダの泡はアワフキの泡巣ではない!!】
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20150710/1/
・・・さらに!!!!!!
多分ムシヒキアブ類の卵のう
2014年8月21日 新発田市・新潟
これも、最初は全く正体不明だった。
見た目は、アワフキやヨフシハバチ類の泡巣のようだが、
完全に葉っぱの平面に存在しており、外部から作られたもののようだ。
だから、イメージとしては、モリアオガエルの卵のうにも見えるが、
季節は晩夏であり、結構しっかりした泡である。
さりげなくネット検索の結果、製造元は、
ムシヒキアブの仲間のシオヤアブの雌と推定された。
もちろん、この時点で、まだ内部に幼虫がいるかどうかは不明だ。
ムシヒキアブの仲間は、良く知られているように、獰猛な肉食である。
だから、幼虫は孵化後速やかに脱出・落下して、
落ち葉や土の中に潜り込み、他の虫を食べて育つはずだ。
⇒カマキリの卵のうのように、このまま越冬するわけではないのに、
何故、こんな立派な卵のうを形成して、卵を保護するのだろうか?
オオカマキリの卵のう
2011年9月29日 だんぶり池・青森
こちらが、越冬するために卵を保護するタイプ。
残念ながら、真っ白ではないのだが・・・
色、形状、時期などから、オオカマキリの卵のうだろう。
まるで、アワフキのように背丈の低い草の茎に産卵されたもので、
思わず、「今年は雪が少ないのか?」と笑ってしまう。
↓ ↓ ↓
http://kamemusi.no-mania.com/Date/20110611/1/
・・・・そして、最後の一枚は???
全く正体不明!!!!!!
2011年9月3日 白岩森林公園・青森
これは、タイトル通り、全く正体不明のお手上げ状態。
あまり出会ったことはないが、カビやキノコのよう?
こんな雰囲気のカビを、テレビで見たような気がするのだが・・・
もちろん、落下した花びらや鳥の糞でもなさそうだ!
まさか、ティッシュペーパー??
こんなに光沢がないだろう!
・・・という訳で、予想外に撮りためた写真が多いので、
さりげなく次回に続きます